(156)単語

晩御飯の時にテレビで野球の日本シリーズ2回戦 巨人対日本ハムを放映していた。
投手ダルビッシュが、体の調子が悪いのに先発だった。

貧乏人のおぼっちゃんが、「ダルビッシュが投げてたら他の選手も、いきが あるなあ」とニコニコして言った。

何のことだろうと私は考えた。そして、おぼっちゃんに、
「それって、『士気が上がる 』違うんえ?  それか、『覇気がある』だろぅ? 
〈息が上がる〉では、もう終わってしまうでえ? スポーツ選手やし・・」と、言った。

「あっ、そうとも言うなぁ・・・・ かすっとうけん まぁ、ええでぇ・・・そこのペタペタ取って」

吉本新喜劇みたいに、しょうもないことを言う、おぼちゃんである。

でも、ペタペタって何だろう?

おぼっちゃんに、よ~~~~く聞いてみると、セロテープの大きなペタペタしたもので埃を取るやつだそうだ。

それって、世の中の人は コロコロって言うと思うんだけど・・・・

難しい言葉を話せとは決して言わないが、もうすこし こちらが想像できる言葉を使って欲しいと切に願う。

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(155)よかったぁ・・・

貧乏人のおぼっちゃんに「何を言ってもすぐ忘れるか聞いていないか、ふざけた性格やなぁ」と言うと、

「イヤ、ちゃんと聞っきょんやけど、抜けるんよ。 どこへ行ったんかなぁ? そうそうテレビで海馬が萎縮すると アルツハイマー病になるって言よったわ。オレの海馬が調子悪いんかなあ。」

私は、はっきり言ってやった。

「アルツハイマー病は、最近の事をすぐ忘れてしまうらしい。昔のことは、覚えているんじょ。オタクは、昔のことも最近のことも全て覚えていないから、アルツハイマーじゃないわ。海馬じゃなくてアタマが悪いんでしょう・・・」

「よかったぁ~。」:おぼっちゃん。

(~_~;)

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(154)歪み

夕方、貧乏人のおぼっちゃんが、以前リサイクルショップで買った昭和時代の本棚を組み立てていた。
組み立てている前を何度も通ったが、全然進んでいない。おぼっちゃんは、「むずかしいなぁ。むずかしいなあ。」と言いながら棚板を横にしたり縦にしたりしていた。

ビールを手に部屋に来たので、完成したのかと思ったら、「なかなか むずかしそうやけん、ごはん食べてからに するわ」だって。

夕食の後 のぞいてみても、変わりがない・・・・

「順番どおりに組み立てるだけだろ、何が むずかしいん?」と私が聞くと、

「順番は書いたるんやけど、上からか1番か下から1番か わからん。」

「ほんなん、上からだろ。自分で書いたんやけん、書きやすい順で上からじゃわ」:私

「あっ、そうか」

しばらくして、通りがかっても まだできていない。

「まだ、できんの?今度は、どうしたん?」:私

「順番に入れたけど、入らんのがある。なんど木槌で叩いてもココとココが、はいらん。おかしいなあ。はずせたけん、組み立てれる はずやのになぁ・・・」

ちょとのぞいて見ると、

「2段目に4番と書いてある棚、4段目に2番目と書いてある棚に なっとうでぇ。逆でぇ。

ほら はいらんだろぅ」:私

「うわっ、知らんかった・・ありがとう」

ここまで、棚を出してから2時間以上経過している。もったいない時間の使い方だ。
見るにみかねて手伝ったら15分ほどで完成した。
途中、「これで、全部やな?」と私が聞いたらOKと言ったのに、完成したら桟が1本残っていた。え~~~、気が抜けた・・・おぼっちゃんが、「もう1回組み立てるのは もういいわぁ。」と言ったので終わりにした。

おぼっちゃんが物事を1人で最後までできないことは知っていたが、1人で始まりも できないことが分かった。こんな中途半端でよく今まで生きてるなあと思う私をよそに、おぼっちゃんは出来上がった棚に、自分の作品を 嬉しそうに並べていた。

次の日の朝、
棚を眺めると どうも歪んでいるように見えるので、私は、おぼっちゃんに棚が歪んでいるけどと伝えた。どうみても、棚の上部と下部では5~6cmの差がある。まっすぐな柱が横にあるので、よくわかるのだ。

おぼっちゃんは、「ほうかぁ・・・まっすぐと思うけど。いけるわ。」と言う。
私は、「下が5cmもあいてるけど・・・絶対歪んどうじょ。」

「いやぁ。5cmはオレの中では、まっすぐじゃ。」
       ・・・・・・・・・・・・・・・・
驚いた。
5cmの歪みをまっすぐだと言われたら、どうしようもない。
私の中でのまっすぐは、限りなく垂直に近いものである。
歪んでいるものを、まっすぐと受容しているこの人とは、あきらかに人間の種類が違うんだと私は気づかされた。

さしずめ 私とおぼっちゃんは、平行線かな? (*^^)v

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(153)配達

私は、20年近く午後から配達に出ていたが 諸事情で配達に出かけられなくなった。
貧乏人のおぼっちゃんに、「私が出られなくなった分、売り上げ がんばってよ」と言ったら、すごい答えが返ってきた。

「うん、オレより、お客さんに がんばってもらおう。」

「えっ? 自分が、がんばるんちがうんえ?」:私
「オレが、がんばったってお客さんが来てくれんかったら 終わりでぇ。ほなけんお客さんに がんばってもらわななぁ・・・」:おぼっちゃん

よくわからない理屈である。
おぼっちゃんの人生で、『がんばろう』と思ったことが一度もないというだけある。
どこまでも他力本願を続けるおぼっちゃんである。 

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(152)やってられない

上の子どもが高校生の時に、絵画や陶芸で展覧会に出品していた、今、下の子どもは、高校生で友人とバンドを組んでライヴ活動を始めた。貧乏人のおぼっちゃんと私は、美術や音楽を子どもたちのおかげで楽しませてもらっている・・・

と、思っているのは たぶん私だけ。

私は子どもが関係している展覧会やライヴを必ず見に行くが、おぼっちゃんは そうではない。まず、自分のやりたいことを優先する。やりたいことが無い場合は、自分の気持ちを尊重する。行きたくないと思ったときには、絶対に行かない。見事なほど自己愛に生きている。

念のために言っておくが、子どもたちは連れ子ではなく、おぼっちゃんの実子である。

子どもの展覧会には行かない時があるくせに、自分の個展の時には子どもたちに「見に来い、見に来い。ええぞぉ。」と誘う。

個展開催といっても、自分は作品を作るのみで、搬入、搬出、展示、広報など殆んどの事を私がしている。しかし、運よくテレビや新聞の記事に取り上げてくれた時には自分ひとりが したように振舞っている。

あっ、思い出した。
昔、私が個展をひらいた時には、搬入にさえ来なかったんだ。
いつも私が手伝っているのにもかかわらず、私の時には全然動かなかった。

あ~~ぁ。
そろそろ  付き合い方を考えなければ・・・

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(151)スパイダーマン

テレビの洋画劇場で放送される映画スパイダーマンのCMを見た。
蜘蛛が主人公の腕かどこかを噛んだので、主人王はスパイダーマンになったようだ。

私は、貧乏人のおぼっちゃんに、
「10年ほど前に家を建てる時に、借りていた山の家のお風呂で蜘蛛に噛まれたけん、壁でも登れるかと思たけど、無理やなあ。 スパイダーマンの能力、もらってないんかなあ?」と冗談で言ってみた。

ら、おぼっちゃんは、
「たぶん、噛んだ蜘蛛が 怒りっぽい性格になっとうだろう」

フン、
この頃おぼっちゃんは私に時々反撃をする。
身の程知らずなやつだ。
また3倍ぐらいにして お返しをしてあげなければ・・・

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(150)感謝?

店で仕事をしていた時のこと。

貧乏人のおぼっちゃんが洗った食器が、きちんと洗われてなくてヌルヌルしていたので、
「洗えてないじょ。 ちゃんと洗えたかどうか最後まで確認してよ。」と私が言うと、

「オレのことは、気にせんで ええけん。」との返事。

「アンタのこと気にしとんと、違う。アンタの後始末が私にかかってくるけん、言よんです。」

「あ~。なるほど・・・」

だいたい、注意をすると こんなふうに「気にせんでええけん」とか「また怒られた」とか「おかしいなあ。ちゃんと したはずなんやけどなあ」とか言う。
責任の所在は、絶対に自分にはないようだ。

だから、同じ事を繰り返す。
ふざけた男だ。
この繰り返しを何年続けているのだろう・・・

おかげで私は、とても根気強くなった。
この点は、おぼっちゃんに感謝したほうがいいのかな? 

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(149)はげる?

貧乏人のおぼっちゃんが、お風呂に入った後は、髪の毛がいっぱい排水溝やタイルに残っている。

「ちゃんと、始末してから お風呂は出てよ」と私が言う。毎回のことなのに、学習しない。
「取ったよ」と言うので、お風呂場に連れて行って「ほら、いっぱい あるだろう」と指をさす。
「ほんまやなあ、ちゃんと 取ったのになぁ・・・」
「これぐらいでいいだろう」と、自分で納得して取るのを終えていた。

「すっごい、いっぱい抜けるんやなあ」と私が言うと、

「いや、はえ変わりの季節やけんなぁ」だって。

おぼっちゃんは、いつから犬か猫になったのだろう?

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(148)お客様

大きな百足が家の玄関にいたので、金鋏で挟んで、店に居た貧乏人のおぼっちゃんに見せに行った。

「うわぁ・・大きいなあ」「危ないなあ」と言っていたら、

百足が私に向かってきたので、思わず金鋏から、百足を落としてしまった。

店の中に入ってこないように阻止している間に、百足を見失ってしまった。

おぼっちゃんが、「逃げ足が速いなあ。 やっぱり 足が いっぱい付いてるからなあ」と言ったので、「ほんまやなあ」と、2人で笑った。

決して、ほのぼのして2人で笑っているのではない。
笑わないとやってられないくらい、店が暇なのだ・・・

どうしたものか・・・・・shock

今日のお客様第1号は ムカデさんでした。

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(147)楽天

新聞の下段の本の宣伝欄に「楽天力を身につける方法・・・・」とか何とか書いてあるの見つけた。
私は、思う・・・
楽天力を身につけようと思うこと自体、楽天的でないと思う。
楽天的な人は、楽天的に生きようなんて これっぽちも思わず、思うまま生きているだけだと思う。貧乏人のおぼっちゃんのように・・・

このことについて楽天家の本家おぼっちゃんは、なんて答えるか聞いてみた。

「えっ? 楽天力? 楽天家? 何 ほれ? 」

やっぱり、ね。

ストレスって何なあと私に聞いたぐらいだから、楽天的がわからないのも当然と言えば当然かも・・・・
これ以上深くは考えないようにしようと、悲観的な私は思うのである。

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(146)無言

上の子どもが、ここ1年、時間が不規則な仕事のせいで、スゴク太った。(かわいそうなぐらい太った)
連休に、「何しようかなあ?」と言うので、「掃除、洗濯、料理作って、畑仕事したら?  絶対痩せるじょ。」と言ってみた。

ら、子どもは、「私の貴重な休みに、そんな しんだいこと できん」と言う。

私は、ぶち切れて言った。「じゃあ、私の時間は貴重じゃないんえ? しんだいことを、いつもいつもしている私の時間は、何なん? アンタの時間と私の時間と同じ価値だろ?」

「うるさいなぁ。私だけに言わんと、おっさんにも言いだぁ」と、子どもは言って消えた。

しばらくして、私は貧乏人のおぼっちゃんに言った。
「さっき、私とあの子と言い合いしよう時に、隣に座っとったのに、何で なんにも言わんかったん?  いっつも黙って、おるなあ。事が通り過ぎるまで 絶対 何も言わんなあ。」

おぼっちゃんが、

「ほうじゃ。自分に雷が落ちたら 困るけんなあ。 危ないもんなあ。」

と、下の子どもと顔を見合わせながら、笑った。

thunderthunder嫌なやつthunderthunder

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(145)職

「ニュースで、小松島市の造船業だけは仕事が、いっぱいあると言よったぞぉ」と貧乏人のおぼっちゃんが言う。

「ええでぇ。行てきぃだぁ。唯一持ってる溶接の免状が、あるし。ちょうど、ええでぇ。」と、私は勧めた。

おぼっちゃんは、「オレが、したら、船が沈むわ。」

「かもな。進水式が、ほんまの浸水式になるな。」と、私。

「ははは、その通り!ウマイなぁ」と私を褒め、

「他人に迷惑かけるけん。 オレは、よそへは 働きに行けん。」と、まもりに入った。

やはり、働きに出すのは無理かなぁsweat01

  

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(144)漢字

子どもと3人でテレビを観ているとクイズ番組で漢字の問題が出た。

「ふぜいって漢字書ける?」:子ども

「書けるわ オレを誰と思とんな」:貧乏人のおぼっちゃん

「風に情だろう。カンタン、カンタン」:おぼっちゃん

「ほな、風情を日本の古文に出てくる言葉で言うたら?  何ていう?」:子ども

「え~~~。何だろう~~。え~~~。わからんなあ。ヒントくれ」:おぼっちゃん

「いと」:子ども

「わかった、 いとおかし じゃあ。 けど、ほんな意味かぁ~?」:おぼっちゃん

「むずかしい『を』じょ。どうせ、おかしいことやおもしろいこと、と思とったんだろう?」:子ども

「うん。」

『いとをかし』でなく、『いとおかし』の、おぼっちゃんであった。

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(143)休日

私には、平日も休日もない。世の中の殆んどの通称主婦たちがそうだと思う。
貧乏人のおぼっちゃんには、ちゃ~~んと休日がある。

休日にいつもと同じように、洗濯、掃除、炊事、犬さんの散歩をこなす私。
横目でおぼっちゃんをみると、音楽を聞きながら本を読んだり、録画した映画やサッカーの試合を観たり、作品を作ったりしている。

1日まるごとぜ~~んぶ自分の時間に使っている。

ふざけた話だ・・・
何度この話題をおぼっちゃんに言ったことだろう。
それでも、なんにも変わらない・・・

言っても自分の腹が立つだけだが、ひとこと言わずにいられない。

サッカーの練習をしてくるとボールを持って出かけようとするおぼっちゃんに、

「おかしいだろう・・? なんで 私だけ家のことするん。どんなふうに考えとん?」と聞くと、

「う~ん。外へ行って、反省してくるわ」と玄関から立ち去った。

・・・・・・・annoy

何時間かして帰ってきたおぼっちゃんに、
「で、反省した結果のお考えは?」と聞くと、

「何?」と、のたまう。

「反省するって出かけたんだろう? そのお考えを聞いているんだけど?」:私

「あ~、わせとった(忘れとった)。風で飛んでいったと思う」:おぼっちゃん

これでは、腹の虫がおさまらないどころか、全滅である。
もう、や~めた。

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(142)貸して

陶器の湯飲みの底に黒くカビが付いてきたので 、サンドペーパーで磨こうと思った。
サンドペーパーは、貧乏人のおぼっちゃんが自分の部屋に持ち込んでいるので、
「急げへんから、あとで サンドペーパーの目の粗いのを出してよ」と、おぼっちゃんに頼んだ。 

あれから3週間はたつ。

が、サンドペーパーは私の手元にこない。

どのくらいの日にちがかかるのか調べてみようと、じっと我慢で待ってはみたが・・・・・
(黒かびさんも待たせすぎなので)
尋ねることにした。

「頼んであったサンドペーパー、まだかいな?」

「えっ? 何?」とおぼっちゃんは、答えた。

我慢比べと思いずっと待っていたのに、おぼっちゃんの頭の中には どうも入っていなかったようだ。

で、その後の言い様が、

「言うてくれたら すぐ動くのに」。

・・・・・・・・・

ハァ~である。

「じゃあ、サンドペーパー貸して。今 言ったじょ」

言って今日で4日目を迎えている・・・・

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(141)神様たち

今日貧乏人のおぼっちゃんが、お尻に大きなポケットがついたズボンをはいていた。

私は 何故かここに貧乏神が入っているような気がしたので、このポケットを思い切り叩いてみた。残念、からっぽだった。
おぼっちゃんが、「痛いなぁ。貧乏神持ってるのは、そっちだろ」と私が貧乏神を育てているように言った。

私は、そんなこと考えたこともなかったので、びっくりした。貧乏神はおぼっちゃんについているものと思っていたから。う~ん、これは ちょっと考えなおしてみないといけないかなあと思っていたところ、ブータン王国に一時帰国していたブータン人の友人が、「ブータンの家庭には必ずブッダ(お釈迦様)を飾って毎日お祈りしているので、買ってきました。部屋に飾ってください」と、くれた。

私は、「店にお客さんがいっぱい来てくれるようになるかなあ? 願い事が叶うのかなあ?」と、(本当は、貧乏と決別できるかなあと聞きたかったけど、あまりに露骨なので 抑え気味に)聞いてみた。
「はい、たぶん。叶いますよ」と言ってくれたので、居間に飾ることにした。

少し前には、とても気前のいい知り合いが、下の子どものためにドラえもんの石像を贈ってくれた。知り合いが、お店に飾ったらお客さんが、きっと増えるよと言ってくれたので、ドラえもんの石像を私たちはドラ神様と呼んでいる。

外猫さんも店の入り口の新聞受けに、座り出したので、招き猫になるようにと躾けようと思っている。

私が、「こんなに神様が集結してくれたら、ついに貧乏脱出できるかも?」と言ったら、おぼっちゃんは、「うん、そうやなぁ、イケルかも。明日から金持ちだぁ」

どうぞこの店に神様たちのご利益がありますように・・・moneybag

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(140 )誓い

貧乏人のおぼっちゃんは、あいそでものを言うことが多々ある。

よほど自分に興味がある事以外は人の話をきちんと聞いていないし、話し合うこともしようとしない。から返事をすることもおうおうにある。

知り合い同士でバーベキューをしたり、パーティーに誘われたりした時も、家族で来てねと言われた場合、私に文句を言われるのが嫌なのか、行くよと約束をする。
そのくせ、その場所に向かう車の中や帰ってきたあとで、ほんとは行きたくなかったと平気で言う。

どうも社交性が身についていないらしい。
ウチみたいな小さな小さな個人商店には、しがらみがないので、ある意味自分本位で物事を決めていける。それが、おぼっちゃんの自己中心的な性格に拍車をかけているのだと思う。

おぼっちゃんは、興味がないところに行くのは、時間がもったいないと言う。
まぁ年を重ねてきて、自分の時間を大切にしたいという気持ちも分かるが、受けておいて文句を言うのはやめてほしい。

なので、これからは おぼっちゃんの大好きなビールが出るところでも、私はおぼっちゃんを誘うのをやめようと心に誓った。

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(139)今朝

毎日郵便やさんが、郵便物を配達してくれる。日本郵政株式会社になってから、配達してくれる郵便やさんの愛想の悪いこと、悪いこと。私が、はっきり聞こえる声で「おはようございます。ありがとうございます。」と郵便物を受け取っても、ウンともスンとも言わない。無言で暴走族のように走り去っていく。年配の人ほどヒドイ。書留や小荷物の受け取りの時も「はん(印鑑)ここに押して」とだけ言う。私が、宛先と中身を確かめないと押せませんと言うと黙って待っている。彼らは、働く環境に不満があって挨拶もできなくなったのかなあと貧乏人のおぼっちゃんと話している。

だが、今日の郵便やさんは違った。バイトの新入りさんのように見えた。郵便物を渡してくれる時に、「初めてなので、これから よろしくお願いします」と言ってくれた。おぼっちゃんと私は久しぶりに気分の滅入らない朝を迎えることができた。

「時給700円のバイトの子やなあ・・・郵便局に配達募集のビラがあったわ」:私

「へぇ~。よう知っとうなあ。」:おぼっちゃん

「店が暇やけん、他にも仕事見つけななぁと思て。募集広告、見るだけは見よんよ」:私

「オレに行けって?こと?」:おぼっちゃん

「はぁ? おたくが外で働けるわけないでぇ。恥ずかしいて外には出せんわ。」:私

「けど不況やもんなぁ。オレのともだちも仕事変えて セフになるって言よったしなあ・・・」:おぼっちゃん

「何? セフって?」:私

「知らんの? 料理人じゃ」:おぼっちゃん

「それは、シェフ」:私

「えっ? 言えてないかぁ?」:おぼっちゃん

おぼっちゃんは、口をゆっくり とんがらせて1音づつシェフと言った。

「相変らず、言えんなぁ。オブジェとポルシェとシェークスピアと」:私

「うん、自分で言えようか言えてないかも わからんわ。どしたんだろぅなぁ?」:おぼっちゃん

どしたんだろうなぁと言われても・・・特にコメントもないし・・・

ここで会話が止まってしまった。

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(138)失くしものⅡ

けんつきが行方不明になった次の日、今度は胡椒の容器のフタがないのでみてくれと おっしゃる。

え~~、またぁ~

貧乏人のおぼっちゃんが、どこをどう動いたか検証して、ゴミ箱の中、棚の上、作業台の足元を念入りにチェックした。でも、出てこない。
おぼっちゃんが、「な、おかしいだろう。ここの場所は、物が絶対どこかへ勝手に移動するんじゃ。どこかに ひずみが、あるわ。」

ひずみがあるのは、アンタの頭に間違いないと思いながら、フキンを洗うバケツに目がいった。そこは歩いてないというおぼっちゃんの言い分に反し、フタがフキンにくるまれてバケツの中から出てきた。

おぼっちゃんは、私のことを「さすが、偉い」と褒めたが、私は嬉しくもなんともない。それより「私に頼るな、自分の物は自分で探して」と言った。

ら、おぼっちゃんは、

「頼った方が早いもん」・・・・・(~o~)

そして、

「それにしてもオレ、最近物忘れ ヒドイなぁ・・・」と、物忘れが今始まったように言う。

「前からよ」と私の常套句。

部屋の向うから子どもが、「私の靴下 どこにある~~?」と私に呼びかける。

「今度は、あっちかぁ・・・。何で自分で探さんのぉ~」

「私が産んで私が躾けしたのに、ひどすぎる。遺伝子の問題じゃ。」と私が言うと、おぼっちゃんは、

「ごめん 謝るしかないわ。」だって。

3人に告ぐ、自分のことは自分で始末してくれ。

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(137)不倫

知り合いのお嬢さんが教師になった。で、お母さんに「教師って、時間も金もあるから、すごく不倫している人が多いって知って、びっくりしたあ。」と話したそうだ。知り合いは、「そうよ、多いんじょ。知ってるよ。」と答えたそうだ。ちなみに知り合い自身も教師である。

へぇ~と思った。でも、確かによく聞く話だ。私の周りでも同僚と不倫同士で逃げたとか、ダンナに内緒で海外旅行してるとかいう人が いるものね。
この話を、貧乏人のおぼっちゃんにしてみた。

ら、
「やっぱり、公務員は金と時間があるんやなあ・・・でも、まぁ身内同士で、するならエエでぇ。生徒に手出されるよりマシやなあ」

確かに。
お客さんである生徒に手を出されるたら、大変。最近は、趣味と実益を兼ねた教師がいっぱいいるから要注意だものね。親としては、安心して学校へ子供を送り出せない時代になっているなぁ・・・

おぼっちゃん、ほんたまにマトモなことを言うなあ。今日は褒めてあげよう。scissors

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(136)失くし物

お刺身につける大根のつまをつくる道具を、うちでは「けんつき」と呼んでいる。昨日、貧乏人のおぼっちゃんが最後に使った。で、今朝は、その刃が見あたらない。ゴミ箱の中を全部チェックしたり、私の頭が床につくぐらい探したりしても、刃は見つからない。私がおぼっちゃんに、どこを通ってどこに置いたのか思い出してと言っても、「え~~わからん。おぼえてない」を繰り返すのみ。挙句の果てに「昨日だけの記憶がないなあ」・・・・と、おっしゃる。

「えっ?  昨日だけぇ?」  と私は即、言った。
観察も長く続けていると、おぼっちゃんの行動が手に取るようにわかる。(もともと深くは考えられない人なので、行動がパターン化しているので、わかりよい)
まず自己保身を考え、次に その場かぎり後先を考えず思いついたことを言うのだ。

「オレは、知らん。突然なくなるなんて、おかしい。ワープでもしたんちゃうか?」

はいはいはい・・・
オレは知らんではない、あんたが最後に使ったの。
それから、突然なくなったりは、決してしません。
おまけに、けんつきは、ワープなんか、できません。

アホらしいので、私は、ひとつしかない新刃を出すことにした。
すると、また、おぼっちゃんが、
「新しいんが、あるんでぇ。もう安心やなあ」と言い、探すのを止めた。

出てくるまで探せよと私は思うが、責任感が皆無のおぼっちゃんに言っても、自分が疲れるだけなので、口をつぐむことにした。

古いけんつきの刃は、今も行方不明のままである。

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(135)ゴーヤ

友人の家には、薔薇の花のアーチがある。私の家には、今年ゴーヤのアーチができた。下を通るたびゴツゴツと立派なゴーヤに頭をぶつける。
日よけになるし、食べれるし、言うことなしである。

貧乏人のおぼっちゃんも「薔薇は、食べれんぞぉ」と言う。

最近雨も降り、毎日30cmほどのゴーヤが収穫できるので、私たちは おいしい食べ方を探している。
この間おぼっちゃんの皿の上に梅干しの種があったので、「何で梅干しの種があるん?」と聞くと、テレビでゴーヤの料理をしていたので、メモをして試したらしい。びっくりした。こんなことは、おぼっちゃんの人生で初めてのことである。
「味は?」と聞くと、「まずい、最低だった」って。どんな作り方だったのか尋ねると、
ビニール袋の中で梅干しの種を取って、潰したものを砂糖と酢と混ぜて、湯がいたゴーヤに混ぜる料理だという。おぼっちゃんは、「ちっとは、間違ごうとうけど、だいたい、おうとうと思う。けど、まずい。せんほうが、エエ。」

う~~ん? 
それを聞いて私は首をかしげた。たった2行ぐらいの文章の中に、おうとう所とまちごうとう所があるなんて・・・・
どっちか、はっきりして欲しいと思った。おぼっちゃんが、まずいというぐらいだから よっぽどまずいんだろうと思うから作る気はないが、やはり何事においても おぼっちゃんは中途半端だなあと再認識をした。

Photo

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(134)夏の想い出

夏になると思い出す。上の子どもが小学生の頃、坂出のアサヒビール四国工場に行った時のことを。夏休みの小旅行に、貧乏人のおぼっちゃんが乗り気になるようにとビール工場見学を選んだのだ。工場を見学したあと、ビール園で出来立ての生ビールとジンギスカン食べ放題飲み放題を頼んだ。大人が1人3000円ぐらいだったと思う。

お料理も飲みものもおいしかったのだけれど、北極かと思うほど冷房がガンガンきいていたので、寒くて食欲がすぐになくなってしまった。「これでは、とても食べ放題の元をとることはできん、もったいないなあ。これが店の手口やなぁ、ずるいなぁ」と貧乏人の私たちは話した。せめて、ビール好きのおぼっちゃんにビール飲み放題の元だけでも取ってもらわねば・・・・

レストランの窓からは、綺麗な芝生の庭が見えていた。
「走って、お腹を空かせてこうか?」とおぼっちゃん自ら言ったので「行てきぃ、行てきぃ」と2人を追いたてた。

おぼっちゃんたちは、30分ほど走り回って帰ってきた。そして再度食べて飲んだ。それでも、元を取るまではいってないと思ったが、おぼっっちゃんが、「もう、これ以上、走ることも飲むこともできない」と言うので、渋々あきらめた。

今、考えても勿体無いことをしたと思う。しかし、人間には食べれる限度があるということを、身をもって知った夏であった。

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(133)テレビ

晩ごはんを食べながら2人でテレビを見ていたときのこと、貧乏人のおぼっちゃんが、「なんな、この動物は?」と聞く。

「カピバラ」私。

「へぇ~。カビパラかぁ。オレ、見たことあるか?」だって。

知らんわょォ、おぼっちゃんがカピバラを見たことがあるかないかや。それぐらい自分で考えて欲しいワ。それに、間違ってる、カビではないのに~

「お~ こいつら泳いだぞぉ~」と、おぼっちゃん。

「今、テレビで言うたで。水かきがついてるから、泳げるって」私。

おぼっちゃんとテレビを見るのは、嫌いである。テレビで説明している時に、おぼっちゃんは自分の知っている話題を何故か話し始めるのだ。テレビの音声とおぼっちゃんの話が、かぶって結局私はテレビを見ることができないのだ。で、自分が見たいテレビの時は、「ちょっと静かにして、ここエエとこやけん」と平気で言うのだ。

ジコチュウにも、ほどがある。

そして このジコチュウ、2人の子どもにバッチリ遺伝していることが私の最大の悩みである。

できるものなら左横のカピバラさんに、相談したい・・・わ

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(132)毎日が、

貧乏人のおぼっちゃんは、店のことでも、家の中のことでも、私が、こうしてほしいと言っていることを絶対にしてくれないし、したとしても習慣として続かない。一度きり、使い捨てである。

例えば店のことで、「フキンは2枚出すようにしてよ」が、できない。今日も1枚しか出ていなかったので、「もう1枚は?」と聞くと、「今から出すところだったのに」と言う。子どもに勉強しいよと言って、今からしようと思とうのにぃと言うのとまるで同じだ。

何事においても他人の言うことなど気にしていないから、何度も同じことを繰り返す。本人は、毎日が新鮮でいいだろうけど、こっちの気持ちは、どびていく・・・(わかるかな? 花瓶の中の花の茎がズルズルと腐っていく感じ)

ホントいい加減、人の言うことに耳を傾けてほしいものだ。

夏休み寝てばかりの子どもを見て「寝てばかりで16の夏が過ぎていく~」と、おぼっちゃんが言う。

でも、おぼっちゃんも昼間に よく寝ている。(ここは、イタリアか?と思うほど。)

だから私は言ってやる。
「寝てばかりで56の夏が過ぎていく~」と。

シェスタから目覚めたおぼっちゃんが、言った。「ほうじゃ、オレも56の夏は初めてなんやなあ。大事にしよう」

やっぱり、
おぼっちゃんにとっては毎日が、新鮮でまっ白のようである・・・・

こりゃあ どうしようもない・・・

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(131)ざしき・・

犬のクロは、寝場所を徐々に洗面所があるドアから廊下側に移動してきている。

貧乏人のおぼっちゃんは、「座敷犬を完璧にクロは目指しているなあ」と言う。
庭の方が風も吹いて涼しいだろうに、洗面所を大きな犬小屋とでも思っているのだろうか?  

夜、真っ暗な洗面所におぼっちゃんが入ったときに、固いものを踏んだらしい。おぼっちゃんは、てっきりクロの足を踏んだと思い、「クロ、ごめんよ、ごめんよ」と謝りながら灯りをつけたら・・・・

おやつの骨だったっHoneて。

おやつまで持ち込むなんて、クロも やるなあ。
そのうち オレの部屋に寝てるかも・・・
                         (おぼっちゃん談)

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(130)悪口

私が犬のクロの散歩から帰ってきたら、子どもが「聞いて聞いて、おっさんが悪口言よったじょ。」と、

え~、またぁと思ったが、聞くことに。貧乏人のおぼっちゃんは、私が居ないときに時々 子どもにボソボソ私の悪口を言っているらしい。正面きって私に言えばいいと思うのだが、「そんなこと恐ろしくてできない」と以前 言っていた。せこい男だ。

子どもが話し始めようとすると、おぼっちゃんが「やめてくれ~。言うてない、言うてない」と子どもの後ろのほうで叫んでいた。

で、何?と聞くと、今回はテレビに映っていた一般の女の人をみて、老けとうなあ、私みたいと言ったと言う。

ハァ~~~。

よぉ、まぁ~である。
だいたいアンタの後始末ばかりしているから、こうなったのに~ねぇ~
アンタがもっとしっかりしてたら、と私こそ言いたいワ

・・・後日・・・

おぼっちゃんが私を見て、「最近、怖い顔しとんなぁ」と言った。

私は、「考えることがいっぱいあるんじゃ。ほれに、老けとうけんだろう」と返した。

おぼっちゃんは、「誰が、ほんなこと言うたんだろなぁ」と、白々しく おっしゃった。

私は、当然無視。

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(129)まちがい

自称うつ病気味の知り合いがいる。久しぶりにそのOさんが、店に寄ってくれた。うつ状態を理由に会社を休んでいるので、ウイークデイは外出を控えているようだ。なので、うちに寄ってくれるときは、土曜日が多い。でも、最近は休みすぎのせいか土曜日と金曜日を間違えて、来てくれるときがある。

私は、てっきりOさんが間違ってきたと思い、
「今日は金曜日なのに、出て来たん? 明日が土曜日じょ。いけるん?」と言った。

ら、

「えっ? 今日は金曜日ちがうでぇ木曜日でぇ」と返された。

よく考えてみたら、ホント今日は木曜日だった。「あ~、ごめん。失礼しました。ボケとんは、私のほうだった。」と謝った。

「奥さんも間違うんやなあ・・安心したわ、しっかりしいよ」とOさんに励まされた。

それを見ていた貧乏人のおぼっちゃんが、Oさんが帰った後で、
「スゴイ笑いよったなぁ。いつもしっかりして滅多に失敗せん人が、言い間違えたけん喜んでくれたなあ。いつも失敗しようオレが間違ったんでは、ああは喜んでくれんわ。当たり前と思われるけんな。間違えん人が間違ったら、人に希望を与えるんやなあ・・・人の為になったなあ」と言い、笑った。

私の間違いを1番喜んだのは、きっと おぼっちゃんだろう。
でも私は、おぼっちゃんが自分で自分のコトを、けなしていると思っていないことが不思議だ・・・・

本当に自己肯定力はピカイチだと思う。

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(128)ペンキ

貧乏人のおぼっちゃんが、店の前で古くなった棚にペンキを塗っていた。(自分の作品に気持ちよく色を塗っていたので私が、晩御飯作るんと店の棚に色塗るんとどっちがいい?と聞いたから)

色を塗り終わって、おぼっちゃんが言った。
「一生懸命ペンキ塗ってたら、小学校の帰りのちょっとボーっとした男の子に ココ塗れてないじょって指さされたわ。むかぁ~ときたわ、あの子に指摘されるんやけん オレも終わりじゃ、どうしようもないなあ」

まぁ、わかってれば いいんじゃない。

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(127)なせばなる

インドネシアの友人が、大学院歯学部博士課程で勉強していた時のこと。
彼は、インドネシアでは歯科医でありながら、魚の養殖、稲作、貿易業等いろいろなことを行っている。
そのうえ言葉もインドネシアの母国語と英語、日本語など5ヶ国語ぐらい流暢に話せるし、人柄もとても良い。

彼が家に遊びに来た時に貧乏人のおぼっちゃんが、「いろんなことをして、いろんな言葉を話してスゴイなぁ。よく、それだけのことが できるなあ」と感心していたら、

彼が、「為せば成る、為さねば成らぬ何事も・・です。」とおぼっちゃんに言った。

おぼっちゃんは、「ハァ・・・、なせばなりますか?」と小さな声。

続けて彼は、「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり(なせばなるなさねばならぬなにごとも、ならぬはひとのなさぬなりけり) やる気さえあれば、なにごとも実現します。とても良い日本の格言です、是非やってみてください。」

おぼっちゃんは、「ハァ・・・なせばなるの後があるとは知らなかった。日本の言葉をインドネシアの人に教えてもらって励まされた。不思議な気がするなぁ・・・。」だって。

ことわざや四字熟語を聞いても、「ほれが どしたん。」と何の興味もないおぼっちゃん、せっかく為せば成るを教えてもらっても、きっと暖簾に腕押し、糠に釘 、馬の耳に念仏、だろうね。 

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(126)不景気

不景気である。うちに限らず世の中みんなが不景気だとわかっているが、個人商店は会社等に比べ本当にしんだいと思う。

家の前をひっきりなしに走るトラックを見て、貧乏人のおぼっちゃんにトラックの免許を取りに行ったら?と言ってみた。嫌だと即答だった。そして「トラックの運転手はホンマにえらいんやって。荷物を運んでも、帰りにもまた荷物を載せないと勿体無いから荷物ができるまで待たなアカンらしい。2~3日トラックで寝て待つのは当たり前やって。で、車に乗ったら酒が飲めんからオレはできん。」とおしゃった。

じゃあ、普通2種免許を取ってタクシーの運転手は? これから年配の人が増えるから介護タクシーは、今以上に必要とされると思うから、どう? と聞くと、これも嫌とおっしゃる。「介護タクシーの免許を取るより、オレが介護される方が早いと思うわ」

最悪!!
おぼっちゃんは、あくまでも自分の酒の肴を買う仕事だけで一生 終わるつもりらしい・・・

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(125)ポルトガル

最近ヨーロッパ特にポルトガルが、日本人が訪れる観光地として人気が出ているらしい。理由は経済成長が止まりゆっくり滅びていく風情が日本人の哀愁を誘うから・・・とのこと。

そこで、貧乏人のおぼっちゃんの言ったこと、
「うちの店も ゆっくり滅びていったらいいんやなぁ。あくせく売上を伸ばそうとせんと。の~んびり いこう」

私、
「え~~~。これ以上 のんびりして、どうするん?
大体ヨーロッパも、よそも何度も繁栄したんじょ。繁栄したあとが今で、これから、ゆっくり行くってコトでぇ。 うちは、1っかいも繁栄してないんじょ。底はいよるのに、これからもゆっくり滅びるんを目標とするんやって、おっかしいわ。ゆっくりせんでも、ほろびるわ、ほのうちに・・・・」

おぼっちゃん、
「ほうかぁ・・・・・。ということは、オレの店は環境問題のことを考えて、利益を追い求めず・・・すでに最先端の考えかぁ・・・これで、ええんやなぁ」

違う、絶対違うと私は思う。

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(124)励まし

知り合いが、お家を新築することになった。さんというその人は、育ちのよい とってもかわいらしい奥様で、ぽわ~~んとした感じで生きている。

さんは、友人に大阪のPL学園の近くで行われる花火見物に誘われたらしい。お連れ合いに花火に行きたいと言うと、お連れ合いは「頼むから、そんな日に出かけるのは やめてほしい」と願いは却下されたようだ。当たり前だ! その日は、さんの古い家を壊す日になっているのだ。「その日ぐらいは、家に居て欲しい」と再度お連れ合いに言われたみたいである。

このことを貧乏人のおぼっちゃんに話すと、
「やるなぁ、奥さん。すごい!!」と、奥さんを褒め称えた。が、そのあと「けど、引越しとか家壊す日に、いないのはマズイなぁ」と付け加えた。

「えっ?」私はすぐに「人様のこと言えんと思うけど・・・ おたくは、引越しの当日、どこ行ってた?」とおぼっちゃんに質問した。

おぼっちゃんは、「へへへ、サッカーの試合」と笑いながら言った。

思い出しても腹が立つ。私は、引越しの当日トンズラした 主のいない荷物を延々と運んだのだ。引越しの役に立たない年寄りと子どもの世話をしながら・・・

おぼっちゃんは、言う。
「だから、奥さんに引越しの当日に居なかったこんな人もおるよ。ダンナさんに注意されたことを気に病むなと励ましてあげれるんは、オレだけじゃあ」と。

もう、訳わからん・・・

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(123)May I ~

"May I take your picture with me? "

これは、 貧乏人のおぼっちゃんが言える唯一の英文のフレーズだ。

今を遡ること40年前、おぼっちゃんが高校生だった頃。
修学旅行で日光 華厳の滝に行った時、カナダから来たキレイな若い女の子が居たそうだ。
自分の住んでいる田舎では外国人に出会うことは珍しく、まして同年齢ぐらいの女の子など見たこともないおぼっちゃん。
すぐに、ESS部(学校のサークル・部活動の英会話部、英語研究会など (English Study Society, English Speaking Society) の略称。) に所属していた同級生に「一緒に写真を撮って欲しいって英語で何て言うか教えろ」と言って、聞き出したのが この"May I take your picture with me? "なのだ。

16、7歳の男の子が、外国人の女の子と写真を撮りたいと思えば、今までどんなに勉強しても覚えられない英文を一瞬で覚えることができるようだ。邪まな気持ちって本当にすごいんだなあって思う。

最近は、今言ったことでも忘れるおぼっちゃんなのに、このフレーズだけは、いつでも水が流れるように滑らかに口から出てくる。不思議なものだ。どうせなら、もっと役に立つ英文を覚えておけばよいのにと私は思う。

しかし、人間長く生きていると たまに予想外のことにも巡り合うようだ。3週間前U.S.Aカリフォルニアの女子高生が、知り合いに連れられて家に来たのだ。
おぼっちゃんは、得意技のHiとO.Kを駆使し、私と子どもは、カタコトの英語で会話を楽しんだ。そして、一緒に写真を撮る事になった。

なんと、出番が・・・・・やってきた。

おぼっちゃんのワンフレーズが40年の時を越え、再度まさかの女子高生に使うことになるとは・・・・

おぼっっちゃんは、笑顔で彼女に、
"May I take your picture with me? " と話しかけた。scissors

その後 おぼっちゃんは、「まだ錆びてないなぁ、 オレの頭。」と、私には到底理解できない自慢を口にしていた。

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(122)夕張ふさい~♪

貧乏人のおぼっちゃんが、ちょっと前に「ゆうばりふさいって 知っとうかぁ? 気持ち悪いイラストで カンヌの広告の賞とったんやって」と言っていた。

今日、それを私は見た。
財政破綻した北海道名張市のPRキャラクター「夕張夫妻(ゆうばりふさい)」が、世界最大級の広告の祭典「カンヌ国際広告祭」プロモーション部門で最高賞のグランプリを獲得。夕張夫妻は、名張市が多額の負債(ふさい)を抱えているので、負債と夫妻をかけたて、お父さんが「倒産」を、お母さんの「まっ母さん」が「赤字」を表す自虐的キャラクター。

すごいものが、世の中に出ているんだなあと笑った。
おぼっちゃんが、「うちと一緒のことが書いてある」と言っていたキャッチコピーもポスターに書かれていた。

見てびっくり!

「金はないけど愛はある!」だって。

残念ながら おぼっちゃん。

気付いていないようだから言うけど、うちには、金もないけど愛もないよ。smile

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(121)軽い・・2

最近、貧乏人のおぼっちゃんは、自分のことを「軽いボケやけん」と言うのがお気に入りのようだ。

「机の上、拭いてからお茶碗を並べてよ。」と、いつも私が言っているのに、おぼっちゃんは、拭かずに並べたり、野菜を切ったまな板を洗わなかったり、排水溝の掃除をしなかったりと、小ずるいことを私が見ていないと平気でするのだ。

「あっ、今 洗わずに置いただろう?」と、私が指摘すると以前なら「今、しようと思ったのに。」と言っていたのが、「軽いボケやけん、気にせんといて。」に、変わった。もう毎日、軽いボケの連発である。
こうも回数が多いと、軽いどころでないと思うのだけど・・・?

どっちにしても私は、この一言で物事を済まそうとするおぼっちゃんの根性が、気に入らない。

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(120)リーマンの悲劇

私の知り合いが、自分に内緒で連れ合いとその親とで株を買ったり土地を買ったりしていることがわかったと激怒していた。何故わかったかと言うと、株の暴落で損失が出て証券会社の人が電話をしてきたかららしい。リーマンブラザーズの経営破綻が、こんなところにまで影響を与えるなんて、罪なことをしたもんだと思う。

店で仕事をしながら貧乏人のおぼっちゃんに、このことを話すと、「大変やなあ・・リーマンのせいで。オレは、内緒にしてることなんか 何にもないけん安心してよ。」と言った。
おぼっちゃんが、得意げに言うので、私は、

「内緒がないんじゃなくてアンタは、かいしょ(甲斐性)が、ないんだろう」と応えた。

おぼっちゃんは、

「ええ返しするなぁ。 ピカイチやなあ。」

と、甲斐性がないと指摘されたことなど頭にないようだ。

違う日に、おぼっちゃんは自分のことを、
「こんな エエ人は、おらん。大船に乗った気でいたらいい。」と
寝ぼけたことを言っていた。

私の返しは、「大舟じゃなくて、泥舟だろ。ほのうち、跡形もなく沈むわ。」だった。

もちろん、おぼっちゃんは、「ええ、ツッコミじゃあ。」

・・・あいかわらず、どうしようもない・・・

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(119)南アフリカ2

貧乏人のおぼっちゃんが、国際交流協会のサッカークラブに参加していた頃に、南アフリカ共和国の人と仲良くなった。おぼっちゃんは、英語の文章を話せなくても、サッカー選手やミュージシャンの名前を口に出してgood ! とかOh! famous player !とか言ってコミュニケーションをとっていた。

でも、よく聞いていると 自分の好きな人のことばかり話題に出して、相手が訊ねることには、I don'tn know .と即答していたように思う。

南アフリカの人と友人になれたのは、サッカーをしていたのとおぼっちゃんの好きな音楽やミュージシャンを彼も好きだったからだ。

おぼっちゃんは、すごく うれしそうに、「オレとレコードの趣味が一緒の人が、おったわ。びっくりするわぁ。オレの好きな音楽はマイナーやけん、誰にも分からんと思ってたのに、おったわぁ・・・それも、世界の果てに、 長いこと生きとったら何が起こるかわからんなぁ。すごいなぁ・・」と、私に話した。

Reed

Television  Vega

私は、思う。

いろんな意味で、おぼっちゃんと話が出来る人は、やっぱり地球の反対側にでも行かないと居ないんだろうなあ、と。

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(118)青年実業家

私が今日、お得意様のところに配達に行ったときのコト。

代金を頂く時に、奥様が、「財布どこ~。お金どこ~」と、お連れ合いに声をかけた。
お連れ合いは、「一生、お金には困らんようにしてるだろう。」と冗談交じりに返事をした。(きっと、ご本人は、本気だとコメントすると思うが・・)

おぉぉぉ~
こんな言葉、生まれてから今まで聞いたことない・・・
私は、何故かすごく感激した。

帰ってさっそくこのことを貧乏人のおぼっちゃんに伝えた。
おぼっちゃんは、
「おぉ~、すごいなぁ~。オレもその言葉、言ってみたいなあ。言うたら、きっと蹴まくられるだろうなぁぁぁ。ははは。一生、言えん言葉やなあ。ひろし君ごりっぱ!さすが青年実業家!」

こんな調子である。
オレもがんばろうなんて、絶対に思わないらしい。
哀しいかな、こういうボーとした連れ合いからは、力強い言葉など死ぬまで望めないだろうなぁ。

まっ、いいけどね。

snail snail snail snail snail snail snail snail snail snail snail snail snail snail snail snail snail snail snail snail snail snail

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(117)足の裏2

貧乏人のおぼっちゃん、猫が相当好きになってきている。

1人でテレビを見ている時でも、猫が出ている番組を選んで、「かわいいなあ。猫ってこんなんかぁ。おもしろいなぁ。」と見入っている。この間は、「猫の島で有名な田代島がテレビであるぞぉ。」と教えてくれた。本当に少し前まで、猫や犬には何の感情も持たなかったのに・・・実に不思議・・・

今度、猫の絵を描いてみたいとも言い出したほど。。。cat

おぼっちゃんが、いつものように本題のわからないニュースを教えてくれる。今日は、猫カフェのことだった。

「30分ごとに追加料金が500円要るんやって。けど、猫を部屋の中に閉じ込めてかわいそうに。で、透明のプラスティックの天井みたいなトコ歩かせて、肉牛を見て楽しむんやって。」

「ハァ~。どうやったら牛が天井あるけるん? この前 教えたでぇ・・・にくきゅう(肉球)って言うんじょ!!」

「あっ、そうか。 まぁ、いいでぇ。似たようなもんでぇ。」と、おぼっちゃん。

牛と猫が似てるかぁぁぁ?

おぼっちゃん、
人様の前では、まだまだ猫好きということを黙っていた方が 良さそうである。

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(116)南アフリカ

来年サッカーのワールドカップが南アフリカ共和国で開かれるため、テレビや新聞で南アフリカの話題を最近よく目にするようになった。

貧乏人のおぼっちゃんが、「南アフリカのこと、テレビで言よったぞ。世界中から お客さんが来るからレストランの人が、ワインの勉強をしよんやって。あれ、あれ、ワインの説明したり匂ったりする人の勉強。」

私は、おぼっちゃんがソムリエかコンセイエのことを言っているのだろうと思ったが、何て言うか待ってみた。

「あれ、あれ、ワインの説明する人よ、え~っと ワインセラーって言うんかな?」

はっ?

子どもが間髪をいれずに、

「バッカちゃうん。ほれは、ワイン入れるものでぇ。」

あいかわらず おぼっちゃんは、カタカナの言葉を覚えられないし、ニュースの内容もきちんと伝えたためしがない。それなのに、「あのニュース知っとうか? あれは・・・・」と今日も繰り返す。

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(115)えっ!

貧乏人のおぼっちゃん、今日は‶涼しい脳味噌〝という本を読んでいた。

私が、「その本、おもしろいでぇ?」と聞くと、信じられない答えが返ってきた。

「書き手が、ヘタと思うわ、オレに わからんもん。」

ひぇ~~~である。

自分が理解できないことを書き手の養老さんのせいにするなんて、信じられない・・・・

本を読むまでもなく、おぼっちゃんの脳は涼しいを とうに通り過ぎていると思う。

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(114)お気楽

貧乏人のおぼっちゃんは、子どもらに勉強しろとか宿題は?なんて言ったことがない。朝、「起きよ~」と言うのでさえ、私が起こしてきてと頼んだ時だけである。結局いつも口やかましく言っているのは私だけだ。

もちろん何事も自発的に しなければ意味がないと知っているが、何も言わずにいると子どもらは、ボ~~っとして1日を終えてしまう。おぼっちゃんの遺伝子がたっぷり入っているので、要注意なのだ。

おぼっちゃん、高校の入試試験の結果は良かったらしい。(なぜわかるかというと、昔は試験結果の良い者から○○委員に選ばれていたから。おぼっちゃんも委員に選ばれていたそうだ。)

しかし、高校生活が始まって最初の試験でビリから2番目か3番目になったそうだ。ここで勉強は、なんにもおもしろくないと気付いたので止めたと言う。あとは毎日、部活のサッカーを楽しんでいたらしい。
唯一高校でとった資格が、溶接の免許だと言う。それも、友達を試験教室の窓の下に呼び出し、カンニングをして取ったようだ。 coldsweats02 信じられない・・・

おぼっちゃんの就職時期は高度経済成長期と重なり、会社は人手が欲しくて欲しくての時だったので、おぼっちゃんは何の苦労もなく高校3年の4月にはもう就職が決まっていた。それも、サッカーができる大阪の住友グループの会社に。

時代さえも味方につけて苦労も挫折もなく気楽に生きてる貧乏人のおぼっちゃん、これじゃあ子どもらに勉強しろ~なんて言いっこないはずだ。

きっとこれからもずっと気楽に生きていくんだろう・・

あ~~~ くわばら、くわばら・・・

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(113)払いが・・

店が終わって貧乏人のおぼっちゃんが言った。
「明日の払いが足りんなあ。一生懸命働いたけど、今日は あかんかったなぁ。赤字やなあ。」

通りががりにそれを聞いた下の子どもが、
「利益は出さなあかんのじょ。」と、ひとこと。(子どもは今年から商業高校に通っていて毎日ビジネスの勉強をしている。)

おぼっちゃんは、「はい、わかりました。」と素直に頭を下げた。・・・・

ホントにわかってる?

おぼっちゃんは、安く魚を仕入れた日は、安かったからと安く値段をつける。
仕入れが高い日は、高いとお客さんに悪いからと安く値段をつける。

私は、ばっかじゃないのと言う。その考えなら いつ、うちは儲けるの?
おまけに、おぼっちゃんは経費というものの存在を知らない。レジに入ってるお金が全部儲けと思っているようだ。

売上から仕入や経費を引いたものが利益じょと何度説明しても、「ふ~ん」と言う。
そして、「まっ、食べていけるけん ええでぇ」とおっしゃる。

明日の払いが足りないってことは、食べていけるとは言わないんだけどね・・・

私は、子どもと一緒におぼっちゃんも学校へ行き、今からでも勉強してくれることを切に願っている。

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(112)ねむり症

梨にねむり症という病気があるとは知らなかった。今朝、新聞を読んで驚いた。

「冬季の寒さが不足してねむり症のような症状が露地栽培で発生」
地球温暖化の影響から、冬季が異常に暖かく、休眠打破のための低温遭遇が不足し、梨の花等の開花が2週間以上もバラツいた。また、開花のバラツキにより変形果も多数発生した。

「ねむり症なんて、すごい名前の病気やなぁ。おたくも、一種のねむり症かも?」と私が貧乏人のおぼっちゃんに言うと、

「う~ん、そうかも。眠りから起きたら いい梨が取れるんかなあ? けどオレが眠りから覚めても変わらんだろうなぁ  ハハハ」

ほぉ、自覚があるとは・・・・・めずらしぃ。

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(111)みつばち

ミツバチについてのニュースをちょこちょこ耳にする。ミツバチの数がものすごく減ったとか2007年春までに北半球のミツバチの4分の1が失踪したとか・・・本当に大変なことが地球で起こっていると思う。まぁ、原因は人間の傍若無人ぶりであるということに間違いないと私は思っている。

貧乏人のおぼっちゃんもミツバチの大量死を新聞の記事で読んで、私に「ミツバチが、おらんようになったこと 知っとうかぁ?」と聞いた。おぼっちゃんが読んだ記事には、働き蜂が工業化された農業や農薬等いろいろなことが重なりストレスを生み、正常に動けずアルツハイマー状態になり巣に帰れなくなったと書かれていた。

おぼっちゃんは、もともとが忘れっぽいのだけれど、最近は今まで以上に拍車がかかってきている。このミツバチの話をしていて私が、「おたくも危ないなぁ」と言ったら、

「いや、いける。オレは、まだ家に帰って来れるぞぉ」と、すごく元気に答えたので、おかしかった。それで、もう1度私は、

「けど、おたく働き蜂と違うでぇ。」と言った。 ら、

「あ~~~coldsweats02

そう、分かれば よろしい・・・

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(110)検問

最近朝5時過ぎに吉野川橋の近くで、警察が飲酒運転の検問をよくしている。

貧乏人のおぼっちゃんは、毎晩お酒をたくさん飲んでいるので、検問が見えるたびにうわぁぁと思うそうだ。前の日のお酒が残っている気がするので、汚いアルコール感知器を差し出されたら、フゥ~とすこーしだけ息を吐くそうだ。
しかし「もう1回。もっと強く息を吐いて」と必ず言われるらしい。今のところ検出されずに済んでいるが、いい気はしないという。

その話を横で聞いていた私の母が、おぼっちゃんに「検問があるんだったら、普段はお酒を やめなあかんなぁ」と言った。

おぼっちゃんの返事は早かった。

「いやいやいや、酒やめるより道替えるわ」

wine・・・・

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(109)おまけ

お店に来てくれるお客さんが、自分の娘が家に居ついてなかなか嫁に行かないと愚痴っていた。本人勝負なら嫁に行けないかもしれないと思い、華道、茶道、ピアノ、英会話、お習字等いっぱい付加価値をつけたのに36歳過ぎても家に居るらしい。

それを聞いた貧乏人のおぼっちゃんが、あとで私に 「うちの娘らも付加価値つけとうけど、そのうえにオレの遺伝子もついとおなぁ・・・どうなるんだろう?」と言った。

そんな恐ろしいこと・・・私は 考えたくもない。

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(108)ブックオフ

貧乏人のおぼっちゃんが、大変大変、一大事だと叫んでいた。おぼっちゃんに聞いたところで真実はわからないと思うが、一応聞いてみた。

「どっかの大きな出版社と講談社みたいな有名な会社がブックオフを取るらしい。困るなぁ。ブックオフの105円の本を買うんが楽しみなのに~。」

(正しくは「大日本印刷グループと、講談社、小学館、集英社の大手出版3社は13日、中古本販売のブックオフコーポレーションの株式計約31%(議決権ベース)を、筆頭株主の日本政策投資銀行系のファンドなどから取得すると発表した。」だった。)

子どもにも同じことを言ったら、「もう死ぬまでに読む本 買っとうから、ブックオフが無くなっても いけるわ」と言われたそうだ。

「けど、ホンマに困るわ。どしてブックオフは不正経理やしたんだろう? ほれからでも ちゃんと立て直してくれたら良かったのにぃ。何が悪かったんだろうか? 新しい社長のやり方がマズイんかなあ?・・・」おぼっちゃんは、めずらしく本気でブックオフの将来に時間を費やしている。

私は、おぼっちゃんに言った。

「ブックオフの会社のこと考えるより 自分の店のことを考えるほうが先ちゃうん?」

『あっ!』

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(107)足の裏

今日は少し気温が低く寒かったので、猫のロマが晩御飯のときに貧乏人のおぼっちゃんが組んだ膝の上に上がって行った。

子どもが、「いいなぁ。ロマに座ってもらえて。」と言うと、おぼっちゃんは、

「いいことないわ。ロマの足の裏、え~っと肉牛が冷たい・・・・」

子どもと私は爆笑した。coldsweats01

「何でロマの足が牛になるわけ? それは、肉球だろ。」

猫好き歴が浅いというか、物事を知らないおぼっちゃんである。

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(106)ドア

私の友人は仕事から帰ると、夫に時々玄関ドアのチェーンロックをされているらしい。

友人は不思議で仕方がないと言う。2人暮らしで、家にいるのが自分だけなら、もう1人は外出しているはずと考えるべきなのに、なぜチェーンロックをする必要があるのか? 彼には私が見えてないのかなあ?と言う。

たぶん彼も貧乏人のおぼっちゃんと同じで、深くは考えていないと思う。
私も自慢じゃないが何度も玄関に鍵をかけられたことがある。
それも、おぼっちゃんのビール缶と酒の空瓶をゴミの日に捨てに行っている間に。(私は1滴もアルコール類は飲まない。すべておぼっちゃんのものだ)

ゴミ袋いっぱいの空瓶や空き缶を、ひきずって出してきて帰ったら鍵がかかってるなんて・・・
ぶちきれた私は、「開けろ~。誰が鍵 かけたぁ?」」と玄関の扉を蹴まくるのである。

あ~オレじゃぁ・・・と家の中から声がする。そして、鍵を外しながら

「あ~そういえば 出て行くって、言よったなぁ・・・」と言う。

その程度である。

蹴まくることなど とてもできそうもない上品な友人に私は、チェーンカッターを買うことを薦めている。

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(105)考えなし

貧乏人のおぼっちゃんは、とても単純である。おぼっちゃんが好きじゃない人でも、自分を褒めてくれたら すぐに「あの人、ええ人でぇ。」と考えを変える。

えっ、さっきまで あんなに悪口言よったのに~(私)

「オレのこと褒めるなんて人を見る目があるわ~。」

その上、物でもくれたものなら、

「すばらしい~。実は、ええ人と思っとったんじゃぁ。まちがいない。」と、平社員だったのが、いきなり社長にランクアップするようだ。

あ~イヤイヤ。 この主体性のないお考え・・・ホントいい加減なんだからfish

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(104)軽い・・・

夕方、私の家に友人が来た。私は晩御飯を作っていたので、「10分したらガスの火を止めてよ」と後のことを貧乏人のおぼっちゃんに頼んだ。

私が別の部屋で、友人と話していたら「ごはんが、できたよぉ~。ごはん食べよぉ」と、おぼっちゃんが大きな声で叫んでいた。私は、てっきり子どもに言っていると思い ほおっておいた。でも、ずっと叫んでいたので、「私は、お客さんと喋ってる。」と言い返すと、「あっ!」という小さな声が聞こえた。

しばらくして、おぼっちゃんに「さっきは私を呼んでたんえ? お客さん来てるの知ってるだろう。」と言うと、「わせとった。」そして「軽いボケやけん、気にせんといて」とのこと。

後で子どもが友人に言っていたのだけれど・・・
おぼっちゃんが、子どもに「料理の入っているフライパンをガス台から持ってきて。」と頼んだそうだ。子どもも寝起きでちょっとボーとしていたようで、ガス台にあったうどんの湯がき汁の入った鍋をおぼっちゃんに渡したらしい。

おぼっちゃんは、「え~?。フライパン持ってきてって言うて、鍋もってくるかぁ? ボケとんちゃうんかぁ?」と偉そうに言ったらしい。

子どもは、あ~フライパンだったんかぁと思って、おぼっちゃんの方を見たら、おぼっちゃんの左側に既にフライパンがあったんだって。

おぼっちゃんは、「わぁ~。ココにあったわ、そうじゃ、さっき自分で持ってきとったんじゃ。2人ともボケとうなぁ。ハハハ。」で、「軽いボケやけん、気にせんといて」って子どもにも言って笑ってたって。

・・・決して軽くはないと思うケド・・・

友人は、ボケ家族を「楽しいご家族ねぇ」って笑って、綺麗にまとめてくれました。

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(103)修理3

私が、図書館で洗濯機についての本を借りたり、インターネットで部品を調べたりしていても、貧乏人のおぼっちゃんは無関心だった。というより変に話しかけて、私に「じゃあ、自分でやれば?」と言われることを警戒していたと思われる。

無事洗濯機の修理が終わった後、友人が店に寄ってくれたので私は「洗濯機直ったんよ。すっごい嬉しいわ」と話したら友人が、おぼっちゃんに「どうして直さないん?」と質問をした。

おぼっちゃんは、「オレも やる気になったら できるんやけど・・」と答えた。

友人と私が、「できるんだったら、直してくれたら よかったのにぃ」と言えば、

「やる気にならんけんなぁ」だって。

友人は、おぼっちゃんの得意技を じかに見て、「はぁ~」と呆れて、
「そう言われたら、返す言葉がなく どうしようもないなぁ」と笑っていた。

けれど、そのおぼっちゃんのやる気は一体どこにあるというのだろう?

何度も言うが私は未だかつて、お目にかかったことがない。

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(102)連休の1日

5月の連休の1日を私たち家族は、バラバラに過ごした。子どもたちは、それぞれの友達と遊び、貧乏人のおぼっちゃんは近くの海岸へ、私は南部の山へ出かけた。

私は、いずれ両親から相続する小さい小さい山の場所の確認のため 山に登った。山歩き感覚で行った私は、大変な目に遭った。道などどこにもなく、父親にナタを持たされ草や小枝を刈りながら、木や岩をつかみ登っていくのだ。まるでランボーのようだった。頂上についても同じ道を辿って下りなければいけないことを思うと、気分が滅入った。それでも進むしかないので、何度も滑り落ちながら がんばった。本当に我ながらよくやったものだ。

家に戻って今日のサバイバルの様子をおぼっちゃんに話した。
「登り始めて30分たった時に足が滑ったんで、目の前にあった草を掴んだんよ。そしたらチクチクチクチク・・・・心臓が止まるぐらい痛かった。見る見るまに水疱ができて、真っ赤に手のひらが腫れてきた。チクチクチクチク・・・は、すっごい強うなるし、毒がまわって死ぬかと思ったわ。痛いし不安だったけど我慢するしかないけん、山を登って下りたんよ。ほんまに毒がまわったら困るけん帰りに病院行こかとおもたけど、祭日で診療費が高いけん、博物館に行ったんよ。刺さった草は、ちゃんと鞄に入れてあったけんな。博物館の学芸員さん呼び出して、草を見せて土地名と時間を伝えて名前と毒と教えて下さいって言うて、調べてもらった。『イラクサ』だった。死なんって言うてくれて安心したわ。」

その時、おぼっちゃんは何て言ったか? 

やっぱり草の毒より、私の毒が強いんやなぁ・・・だって。
イラクサを栽培して、おぼっちゃんの布団に敷き詰めてやろうと本気で思ったわ。フン! 

私の話もそこそこに、おぼっちゃんは自分の今日のことを話し始めた。おぼっちゃんは海岸に流れ着いたロープやガラクタや流木を拾いに行ったそうだ。玄関に、それらが並べてあった。(獲物を取ってきて見せびらかす猫のよう)離れてヒトデの日干しみたいなのもあった。「何、これ?」って聞いたら、「ヒトデ。テトラポットに張り付いていた。なかなか取れず、波は来るし、苦労したわぁ。」とのこと。50ccのオートバイの荷台に小ぶりの流木をくくりつけ、前カゴにヒトデの日干しやガラクタを入れ、1m50cmぐらいの長さの流木を載せ、帰ってきたと言う。
「オートバイも結構 載るなあ、侮れんなぁ。」が、おぼっちゃんの感想だ。

前にも1度同じセリフをおぼっちゃんから聞いたことがある。昔おぼっちゃんが、太陽と緑リサイクルの店で大きな大きなゴリラのぬいぐるみを買ってきた時だ。そのぬいぐるみは、本当に大きくて50ccのオートバイのカゴに載る大きさでは無かったのだ。おぼっちゃんは、そのぬいぐるみをオートバイの荷台に座らせ自分の腰に紐で、くくりつけた。帰り道、道往く人たちが皆ふり返って、おぼっちゃんをみて驚いたという。その時、「オートバイは何でも載る、スゴイなぁ。」と言っていたのだ。
おぼっちゃんに賞賛されるこのオートバイ、この先どんなものを載せられることになるのだろう?   オートバイも大変だ!

お互い自分のことを言うのに夢中で、子どもたちのことは全然聞かずに1日が終わってしまった。ごめん。wobbly

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(101)修理2

故障中の二槽式洗濯機の部品を取り寄せた。全く同じ部品が来るのかと思ったら、何種類か共通の部品のようで、配線をしないといけなかった。線を切るのは、爆弾処理班になったようで勇気がいった。失敗してもともとと考えて、7本の線を切り新しい線とつないだ。

結果は、見事成功!!  洗濯機の槽が回ることが、こんなに嬉しいものだと思わなかった。

私が洗濯機の修理に取りかかろうとしていた時、貧乏人のおぼっちゃんは、「オレ、体動かしてくるわ」とサッカーボールを持って出て行った。手伝う気なんてさらさらないようだ。まっ、私も当てにしたことなどないけどね・・・

帰ってきたおぼっちゃんに直ったことを伝えると、「すごい直ったでぇ。偉いなあ。オレはやろうとは思わんけど」だって。

その後も私は嬉しくて嬉しくて、もっと修理をしたくなったので、なにか壊れたものがないかなあと探していた。おぼっちゃんが目の前を通ったので、

「おたく、なおしてあげようか?」と聞いてみた。

「オレは複雑だから、なかなか修理は できんぞ」と、自慢げにおぼっちゃんが答えた。

下の子どもが、「簡単すぎて部品が無いんちゃう?」

同感である。

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(100) 網戸から

朝、貧乏人のおぼっちゃんは部屋の窓を開ける。網戸があるので、その網戸に簡易ロックをしてと私が言うが、おぼっちゃんは いつも忘れている。そうすると猫のロマーリオがチャンスとばかりに網戸を開けて外へ出て行ってしまう。

私:「また、ロマが脱走した。どして、ロックしてくれんの?」

おぼっちゃん:「あ~、わせとった。ごめん、ごめん」

私:「もうぅ、毎日おんなじこと言わせんといてぇ」

おぼっちゃん:「ロマが勝手に出て行ったのに、なんでオレが怒られなあかんの?」

この会話を毎日している。いい加減、嫌になる。

ロマとおぼっちゃん、実はグルなのでは?と思ってしまうぐらいだ。

またいつもの愚痴になってしまうが・・・・

私:「もぅぅぅ あんたらは、私が注意しだすとサッサと逃げて行くなぁ。」

おぼっちゃん:「けど、オレはロマみたいに脱走はせんぞォ」

私:「いっそ、脱走してくれた方が いいわ」 flair

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(99)くりかえし

市場から帰ってきて貧乏人のおぼっちゃんが、洗って店の外に干してあったトロ箱を魚の冷蔵庫の中に入れようとしたので、私が止めた。

私:「洗ってから 入れてよ」

おぼっちゃん:「綺麗で。洗って干してあったんやけん。」

私:「干してあったって、外なんやけん 土埃がついとうで。洗うわなアカンわ。」

おぼっちゃん:「ほうかぁ?」

まだ納得しないようである。おぼっちゃんは、物事に関心がないので こんなふうに衛生面での考えに欠けることが多々ある。その度に私は「それは違うだろう」と指摘する。家のことなら、目をつぶることもできるが仕事となれば別である。

おぼっちゃん:「はい、はい、もういいでぇ。」

私:「何でも言うてって言うわりに、注意したら 無視するんやなあ・・・おかしいなぁ?」

おぼっちゃん:「何でも言うて! 何でも怒って!」

あらっ? 

何でも言ってっていうのは、勝手に言ってれば・・・ってこと? いくら私が注意しても、おぼっちゃんは「また怒られた」と人ごとで、右から左へ聞き流すだけ~  

あ~ぁ。皐月の空の吹き流しとおんなじだ。

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(98)ようし

20年近く配達に行かせてもらっているお宅で、「私の実家は市内でね~」って話してたら、「えっ? お嫁さんだったの?」って言われた。

「え~~~~!!」そんなこと言われて こっちがびっくり。

「芸術が得意の手先が器用な人が養子で、お店にピッタリの人やなあって思っとったわぁ。」だって。

最近、店でもお客さんに よく言われだした。「ご養子さんだろぅ?」って。

だから私は言う。「こんなに動かんのが養子だったら、とっくに返しとうけど・・・」

貧乏人のおぼっちゃんは、黙々と下を向いて魚を切るのみ、電話が鳴ってもお客さんが来ても、「電話~。おきゃくさーん。」と私がどんなに忙しく手を動かしていても呼ぶ。おぼっちゃんは、自分のしたくない事は全部私に ふってくるのだ。電話ぞぉ~っていう間に自分が電話を取ったらって思うのだけれど・・・・こんな養子がいるわけないわ。

私が用事で店を空けている時には必ずお客さんが、「奥さんは?」と尋ねてくれるそうだ。 今は用事で出ていますと答えると お客さんは寂しそうに帰っていくとおぼっちゃんが言う。

乗っ取り成功である。scissors(でも、乗っ取っても何の得もない店なのよねぇ・・・)

通常、養子と呼ばれると嫌がる人が多いけど おぼっちゃんは違う。

養子と言われるたびにスゴク喜んでいる。(ちびまる子ちゃんの野口さんのようにクククと笑う)

養子→態度が控えめ→奥さんがキツイ→苦労して大変→同情してもらえる→オレは偉い。

こんな図式が、おぼっちゃんの頭の中で描かれるようだ。

養子と呼ばれないように もっとシャンとしようなんて絶対思わないのが、おぼっちゃんである。小学校や中学校の校訓で、「努力、根気、誠実、忍耐・・・」なんて言葉をみて何のこと言ってるかわからんと言う人でもある。このやる気のない店主のもと、今日もがんばって看板娘(?)として私は働くのだ・・・・

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(97)パンク

上の子どもが、夜10時過ぎに車のタイヤがパンクしたと電話をかけてきた。(半年ぶりに仕事が10時に終われたので 牛丼屋に寄り道をしようとしたら縁石に当ったらしい。)

え~~。私は、今からお風呂に入って寝ようと思ったのに・・・・貧乏人のおぼっちゃんは、とっくに酒飲んで寝てるし・・・・はぁ~~~~

一応、おぼっちゃんを起こして言ってみた。

私:「市内でタイヤがパンクしたんやって。どないしたら ええん?って電話かかってきたけど?」

おぼっちゃん:「え~~、オレ寝よんやけど。疲れとうし」

私:「私やって疲れとうわよ。」

おぼっちゃん:「オレ、行かなあかんのかぁ? え~~嫌やなぁ」

埒があかず、堂々巡りだ。挙句の果てに ふとんの中から「子どもの友達は、パンク直せんのかなぁ」と言い出す始末。

「もういいわ、私が行ってタイヤを交換してくるわ。」

子どもの車のタイヤは交換したことがないので、真っ暗の中スペアタイヤや工具を探すのも時間の無駄と思い、いつもお世話になっている整備士さんに電話を掛けて教えてもらった。そして、出かけようとしたら、おぼっちゃんが服に着替えて玄関に立っていた。「しゃーないけん、行くわ」だって。

おぼっちゃんは、飲んでるから私が運転した。おぼっちゃんは、自分の好きな音楽を聞きながら、朝が早いのにぃ~とか寒いなぁ~とか何とかブツブツ言っていた。

車に乗ってまで文句言っても仕方ないのに、うっとおしい限りである。子どもが困っていても、自分のことを真っ先に考えるのが、おぼっちゃんだ。このお考えはどんな場合にでも優先されるようである。

現場は、ホイルが飛びタイヤは見事にぺっちゃんこになっていた。おぼっちゃんと私はさっそくタイヤの交換に取り掛かった。車体の下に少しもぐって、「ここにジャッキを当てるんぞ。覚えとけよ」と偉そうに子どもに言いかけた時、「そこじゃないです、おとうさん」と声がした。おぼっちゃんの仕事はここで終わった。

私が、タイヤを交換するのを気の毒に思った整備士さんが、わざわざ来てくれたようだ。もう夜の11時である。本当にありがたいことである。整備士さんは、「僕がやります」と言って10分ほどでタイヤの交換をしてくれた。私は、この整備士さんの会社の簿記やパソコンの使い方の手助けを少ししている。そのお礼として、私の車が止まったときには助けに来てくれることとなっている。今回このことを守って来てくれたようだ。やはり普段から人には親切にしておくものだ。

帰りの車の中おぼっちゃんは、「オレは何しにきたんだろう。」と眠たそうだった。

そして車のバックミラーには、夜中に私たちを呼びつけた子どもが、牛丼屋のドライブスルーに並んでいるのが映っていた。

親が親なら子も子である。think

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(96)やってられないわ

私の友人と お互いの連れ合いの話題になった。

友人:「あれして、これしてと頼むとイヤ~な顔をして文句言うて、渋々動くんよ。どうせ動くんだったら、さっさと動けばいいのに~」

私:「いいでぇ、嫌々でも動いてくれるんやけん。うちや、絶対 動かんもん。」

そう、貧乏人のおぼっちゃんは動かない。

私:「いっつも『なんでも言うてよ。』って言うんじょ。で、頼んだら動かんのよ、最悪!」

友人:「ええでぇ。綺麗な、お口を持っとんやけん、『なんでも言うてよ。』って言うてくれて可愛いらしいでぇ。」

私:「なんや可愛らしいないわよ。綺麗な言葉や言わんでいいけん、動いて欲しいわ。」

友人:「言葉が大事じょ。動かんでも言葉が優しかったら自分で動いても いいし・・・」

私:「へっ! ほれだったら頼む意味ないでぇ。頼んで『ありがとう、また今度な』って言われてみぃ。腹たつじょぉ。『なんでも言うてよ。』や 二度と口にするなぁって思うわ。

ほれに、頼んでも してもらえんって わかっとうから、自分独りで一生懸命に用事を済ませた後『言うてくれたら、手伝うのに~~』と言われてみぃ、頭に来ると言うか もうええわって思うじょ。」

友人:「やさしいでぇ。『言うてくれたら、手伝うのに~~』や、うちのや言うたことないじょ。やっぱり可愛らしいわぁ。ほない 言われん。」

 辞~めた! 

おぼっちゃんは、いつも黙ってニコニコしてるから人当たりがいいのだ。多くの人に、いい人ねぇとよく言われている。実は話すのが面倒くさくてニコニコしているだけなのに、ねぇ。

やっぱり私が貧乏くじを引いている。

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(95)高飛び

下の子どもの学校で個人面談があったそうだ。子どもが、魚屋をしていると先生に言うと先生が話に食いついたらしい。

先生: 「ほぉ、僕は魚釣りが大好きだ。家の手伝いとかしてる?」

子ども:「はい、店番をしてます」

先生:「魚 さばける?」

子ども:「はい。3枚おろしができます」

先生:「へぇ。すごいなあ。なんの魚?」

子ども:「鯵です」

それを聞いた貧乏人のおぼっちゃんと私は、「え~~~あんたも。」と答えた。

忘れもしない・・・

上の子どもが中学生の時、文化祭で鰻つりがあるので先生が、「魚屋の娘は、鰻をさばけるか?」と聞かれ「はい、さばけます」と言ったのだ。

鰻に触ったこともないのに何故さばけるなんて言えるのだろうか?

そんな子どもの言うことを真に受ける教師も教師だと思うけど・・・

どうしてそろいも揃ってホラを吹くのか考えた。

原因はひとつ。やはり遺伝子だろう・・・・

貧乏人のおぼっちゃんが高校1年生の時、高飛びの得意な者が集まって飛ぶことがあったらしい。「飛べる者」と言う先生の声に、おぼっちゃんは「はーい」と手を上げたそうだ。高飛びのバーの高さがどんどん上がっていくなかで、おぼっちゃんは「パス」「パス」「パス」と言い続けたらしい。

何故か? 

実は、おぼっちゃん高飛びが苦手で あまり飛んだことがなかったそうだ。しかし入学したてで誰も自分のことを知らないので、〈ちょっと、オレはスポーツができるぞ〉ってことを、かましたかったらしい。(威嚇するって意味かなあ・・・?)まさか放課後実際に飛ばされるとは、想像しなかったようだ。その上、ギャラリーも多く焦ったおぼっちゃんの出た行動がパス作戦だったみたい。

パスもいつまでもは通用せず、ついに おぼっちゃんは飛ぶことになった。バーの向こうの多くの視線が自分を見ているのが、わかったという。

バーは見事に落ちた。

おぼっちゃんは、怯むことなく「今日は調子が悪いなあ」と言って、その場を後にしたそうだ。

ばっかじゃないの~

私は、後悔している。この話を結婚前に何故聞かなかったのかと・・・聞いていたら今の私は無かっただろうにと思わずにはいられない・・・・・

で、本題に戻るとホラの元は、やはり此処につながっていると思う。

今のところ子どもたちは、実際に魚を さばかされる場面に遭遇していないので、おぼっちゃんのようにボロが出ずにいる。このまま一刻も早く時が流れてほしい・・・

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(94)修理

二槽式洗濯機の調子が悪い。タイマー洗濯のツマミが馬鹿になったようだ。きっと歯車がちびた(すり減る)か、接触が悪いのだと思うので分解して直そうと思った。そのことを貧乏人のおぼっちゃんに言うと、「そうやなぁ・・・原因はそれだろうなぁ」と言いながらどこかへ消えた。

はぁぁ~~

まぁ、最初から当てにはしていないが こうも露骨ではねぇ・・・

それから私は洗濯機の分解に取り掛かった。ひとつひとつ丁寧に分解をするので時間がかかった。間で晩御飯を作ったり用事をしたりしながら作業を続けた。

おぼっちゃんは、「まだ、しよん? ごはん食べるよぉ~」とあいもかわらず能天気!!

私:「おたく、徳工の機械科卒業だろ。ちょっとは、やってみたら?私は商業科のに~」

おぼっちゃん:「あ~、オレは できん。機械科行ったんは、まちがいだったなぁ。おもしろうなかったわ」

そんな問題ではないと思うが・・・

本当におぼちゃんには役にたたない高校だったと思う。そのせいか母校は、今年無くなり新しく技術高校に生まれ変わったようである。(賢明だわ。)

その後、洗濯機はやはり部品の消耗によるものだから交換するしかないという結論に達した。部品を取り寄せて、ハンダ付けをして直そうかなと思っている。

ついでに、おぼっちゃんの回路も修正できるといいのになぁと思ったりもする。

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(93)不公平

貧乏人のおぼっちゃんは、いつも言うように自分中心に生きている。家族のことなど考えたことのないのに、他人様は良い人やなあとおぼっちゃんのことを言う。

子どもが小さい時に、いつもは、自分ひとりで家の前の運動場に行ってボールを蹴っているが、年に1回ぐらい子どもとボールを蹴ることがあった。そのたった1度を他人様は偶然見ていて良いお父さんやなあと言ってくれた。

まな板を削ってと頼んでも 今日は風が強いとか手が痛いとか言って削ろうとしないので私が削り、その後おぼっちゃんに家の中に入れさせた、そこを他人様が見ていて、偉いなあ休みの日もよく働くお父さんやなぁと言ってくれた。

自分の自転車の手入れをした後に、子どもの自転車に空気を入れてと初めて頼んだ時にも他人様が見ていて、家族の自転車の手入れまでする立派なお父さんやなあと言ってくれた。

良い、偉い、立派と 他人様は褒めてくださる。

本当にラッキーな男である。

私:「アンタは、ずるいなぁ・・・エエとこどりやなぁ・・・」

おぼっちゃん:「けど、オレが みんなに見てくれとは言ってない。たまたま見て言うてくれるだけやし・・・。まぁ オレの人柄がにじみでるんやなあ・・・・」

毎日ボロボロになって正味動いている私は、アホらしくて やってられない・・・

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(92)コンピューターの仕事

貧乏人のおぼっちゃんは、高校を卒業して大阪の会社へ就職した。会社を選んだ理由は、ひとつ、そこにサッカークラブチームがあったからだ。仕事は、コンピューター関係だったそうだ。もう約30年前の話。

子どもたちと私がパソコンを使っていろいろなことをしていると、横に来て「オレはコンピューターの仕事をしてたんぞ」と必ず自慢する。子どもたちに「また ホラ吹っきょんだろう。」と言われても、「オレはプログラムを作っていた。大きなニアックっていうコンピューターを使っとった。」と負けずに言う。

今、出来もしない自慢を聞くのがうっとおしいので、「だったら1人で、どうぞパソコンを使って好きなことすれば」と言ってみる。案の定おぼっちゃんは使えない。電源ボタンを押すのみである。使えもしないのに何故コンピュターの仕事をしていたなんて口に出せるのだろうか?不思議で仕方がない。

ずっと前におぼっちゃんの会社の上司が、「お前は仕事中は、さぼっていて夕方のサッカーの練習だけ真面目にやっていた。あの頃もしリストラがあったら、日本初のリストラは、お前のはずだった」と言ったことを思い出した。おぼっちゃんは、その程度である。

おぼっちゃんは、コンピューター関係で働いていたことが よっぽどうれしいのか、自分にはコンピューターの話題がそれしかないからなのか、コンピュターを勉強している外国人の友達にも必ずこの話をしている。彼らは、おぼっちゃんのいい加減な性格など知りもしないからThat's good ! と聞いてくれる。

同じようにニアックのことを話したら、「あ~~~。見たことあります。博物館で。」と言われていた。

さすがにおぼっちゃんも 時代を感じたのか 苦笑いをしていた。

おぼっちゃんがコンピューターの自慢話をするのも、そろそろ終わりかもしれないね。

※NEAC(ニアック)は日本電気が自社製コンピュータに使用していた商標。"

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(91)送り人

下の子どもがばあちゃん(私の母)と映画「送り人」を観に行った。ばあちゃんが是非観たいと言ったので、ばあちゃんに付き合ったようだ。私は、彼女を市内の映画館まで送って行って びっくり。もうすぐ送られそうな人達が長い列をなしていた。

あとで映画の感想を聞くと、ばあちゃんは「おもしろかった」と言ったが、子どもは「おもしろくない」と呟いた。理由を聞いて私と貧乏人のおぼっちゃんは、「え~、そりゃあ最悪」と同情した。

まずひとつめ。

席について観ていると、携帯電話のメロディがあちらこちらで鳴り響く。そして電源を切ることも席をたつこともなく、「今、送り人 見よんじょ。・・・・・」と年寄り特有の大きな声で話し出したそうだ。

ふたつめ。

ものすごくナフタリン臭かったって。久しぶりに上映する市内の映画館だから お年よりもお洒落をしてきたのだろう。子どもは、本当に苦しかったと言う。

みっつめ。

そこいらじゅうで、「えっっへっん」と大きな から咳が聞こえるし、「ス~ス~」と息をする音もしたらしい。字幕を大きな声で読む人もいるし、どう考えても笑う場面じゃないところで笑うし、泣くし・・・だったらしい。

感情の起伏は激しいし、怖いものは何もない世代の人と時間を共に過ごすということがどんなに大変なことか、子どもは身をもって知ったようである。それが命の尊厳を学ぶ映画であったことが何とも皮肉ねぇ・・・・

子どもは、おぼっちゃんに「うわぁぁぁ。オレ ほんなとこに金払ってまで行きたくないわぁ。時間の無駄やなあ・・もったいないなぁ」と軽く言われていた。

ばあちゃん孝行で我慢をしたうえ、おぼっちゃんにまで こんなことを言われ本当に気の毒としか言いようがない・・・

私なら映画館に来てた人+おぼっちゃんを、丸ごと送ってやりたいと思うけどね。

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(90)応対

下の子どもが私に聞いた。

「笑顔と愛想があったら、働くのに役にたつよなぁ」と。

私:「そう思うじょ。笑顔と愛想は、すごい大切と思うわ。私も笑顔と愛想だけで、ここまできた気がするわ。後は丈夫なことやな。」

子ども:「私は、『いらっしゃいませ。ありがとうございます』も、ちゃんと言えるし 愛想がいいけん、お店とかでも働けるよなぁ?」

私:「いけるよ。その年で 笑顔でちゃんと言えるんやけん大したもんじゃわ。未だに言えん人もおるしなぁ。」

子ども:「おっさんやなぁ。お客さんが来ててもずーっと下 向いたままやし。おっさんて、電話の応対もなってないよなぁ。」

私:「そうよ。ありがとうございましたを言い忘れたり、ありがとがしたって言うんやもんなぁ。」

子ども:「ありがとうございますを噛んで言えんのや商売人として最低やなぁ。また ちゃあんと教えないかんなぁ。」

下の子どもにまで駄目だしをされる貧乏人のおぼっちゃんである。

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(89)慣れ

世の中、不景気である。うちのような個人商店など本当に、いつ潰れてもおかしくない状況である。とにかく今日は食いつないだという綱渡り状態の毎日である。

今はヨーロッパに住んでいるインドネシア人の友人が時々電話をかけてきてくれる。彼女に日本はとても不景気で大変と話すと、「でもごはん食べれてるでしょ。だったら大丈夫」と言う。まぁ そうだけどねぇ・・・・

サブプライムローン問題からリーマン・ブラザーズ・ホールディングスの破綻などによるアメリカの不況が飛び火して日本も最悪の状態になっている、インドネシアのご両親の生活は大丈夫?と尋ねると彼女は、「そうよ。心配して電話したら両親は、大丈夫。大丈夫。ず~~~~っと貧乏だから、変わりないよ。と言っている。インドネシアは1929年の世界恐慌からず~~~っと貧乏だからね。あの時もアメリカのせいよ。貧乏にも慣れるよ。」とのこと。

すごい、すごすぎる。

世界恐慌なんて中学の教科書で習っただけで何の実感もないもの。はぁ~としか言いようがない。

貧乏人のおぼっちゃんに、このことを伝えると、「ほぉ~。貧乏って慣れるもんなんか。すごいなぁ。オレも、もうちょっとやなぁ。インドネシアは、大変だ。」と、ちょっと上から目線。

おぼっちゃんは、貧乏とすでに仲良くしているようだが、私は貧乏を友達にはしたくない。 がんばって しっかり働こうっと。

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(88)定額給付金

役場から定額給付金の申請書が届いた。宛名が貧乏人のおぼっちゃんになっていたので、私は「おぼっちゃん宛に来ているのだからちゃんと申請書出してよ」と頼んだ。

おぼっちゃんは、「え~~~。できん。」と即答。

この人は、いつもそう。税務署、保健所、警察署、役場、銀行、学校からおぼっちゃん宛にどんな書類が届いても中身を見ようともしないで「できん」と言う。封を開けることもない。これで、半世紀以上も生きてきているのだから 呆れるほかない・・・

せめて、一生に一度の定額給付金の申請書ぐらい提出してもらおうと、「世帯主(申請者)の身分証明書と銀行のコピーも入れるんじょ。世帯主はアンタなんだから、よろしく。」としつこく言ってみた。

おぼっちゃんの返事は、「コピーや、したことないけん わからんわぁ。ほれにオレの通帳って あるんか?」

「あるよ。引き落としだけの通帳。決して増えることのないのが、なっ。」と私。

「ははは。ええなぁ、それ。 でも、できん。」と、おぼっちゃんも頑固である。

しばらくして、おぼっちゃんが、言った。

「わかった。世帯主を変えてきてくれ。」

・・・・・・・・・・rain

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(87)非紳士的

先日のWBCの試合後、「韓国メディアが日本のショート・中島の 2つのプレーを挙げて国際大会ではあまり見られない非紳士的なプレーと非難した」というのがあった。

私は、この「非紳士的なプレー」という言葉を ずいぶん前に貧乏人のおぼっちゃんから聞いたことがある。

おぼっちゃんは、400歳サッカーリーグで(今では呼び方が変わりシニアサッカーというらしいが、要は40歳以上のおじさんがするサッカー)ゲームをするのが楽しみのひとつである。第3者の私から見ると ええ年したおじさんもしくはおじいさんが、恥も外聞もなく個性丸出し(ジコチュウ)で1つのボールを奪いあう姿はなんともいいがたいものがある。面白いと言えば面白いけれど、なにもそこまでしてボールを取り合わなくてもと思うこともある。

WBCの国際的なプレーとおぼっちゃんたちの400歳サッカーのプレーを比べるのも失礼で気恥ずかしいが・・・・

おぼっちゃんがスローインする場面、おぼっちゃんは、考えたそうだ。味方にボールをスローインしても大抵相手方にボールを取られてしまう。だったら、スローインのボールをボーとしている相手チームの1人に思い切りぶつけて、跳ね返ってきたボールを自分がドリブルしていく作戦をたて、実行した。

ら、審判にピーと笛を吹かれ「それは紳士的行為じゃない。ファール!」

おぼっちゃんは、いまだに言う。「いい作戦だったのになぁ・・・・中島も非紳士的なプレーじゃない。オレは中島の気持ちがよくわかる。」

う~ん。そんなこと言ったって、相手にボールがわたったら元も子もないでしょう・・soccer

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(86)お出掛け

用事があって、久しぶりに貧乏人のおぼっちゃんと子どもと私の3人で出掛けた。途中でおしゃれな看板を見つけた。おぼっちゃんが、声を出して読んだんだけど・・・・

「ナツラ ゲラト? なんだろう?」

子ども:「はぁ? それって ナチューラ ジェラート だろ。」

おぼっちゃん:「あっ、そうか。ゼラートか」

子どもと私:「違う、ジェラート。

あいかわらず 「ジェ」が言えてない。おじいさんと居るみたい。」

私は、信号機の数が少ない近道を探すことを趣味としている。仕事で配達に出ているので、時間を有効に使いたいのである。目的地に昨日より1分でも早く着くと新記録が出たように嬉しく思う。

近道に興味がないおぼっちゃんは、何も考えず車を走らす。私が「こっちの道に行ったら、早いよ」と言っても、ボーっとしているので「あっ、通り過ぎた、残念。」となってしまう。たまに おぼっちゃんが、新しい道を選んで進むと必ずといっていいほど行き止まりになってしまう。今まで何度バックをしたことだろう。

このままだと いつか私の人生も行き止まりになるんじゃないかと思ってしまう・・・・・いや、もうすでに行き止まりかも。

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(85)ぼー

テレビアニメの名探偵コナンを観ながら、晩御飯を食べていた。

子どもと私は犯人が誰かを推理するのが好きなので、あれかなこれかなと楽しんでみていた。

貧乏人のおぼっちゃんに、「犯人は誰と思う?」と聞くと、

「オレはクレヨンしんちゃんが、好き。酒飲んでる時に コナンは頭が痛くなる。しんちゃんが、ええわぁ。しんちゃんは、おもしろい」とのこと。質問の答えには全然なっていない。

クレヨンしんちゃんが好きと言うわりに、ひろしとしんちゃん以外の名前を覚えられないのもおぼっちゃんらしい。

おぼっちゃんの性格がボーとしているので、登場人物の中では おぼっちゃんはボーちゃんだなぁと言っている。以前ボーちゃんが主役で、石を集めるのが得意だというお話があった。

これには家族一同、爆笑だった。happy02

おぼっちゃんも「オ、オ、オレだぁ」と言ったぐらい。

なぜかと言うと、おぼっちゃんも石を拾い集めているからだ。ボーちゃんのように石の知識があるわけではない。が、拾った石を使ってオブジェを作ったり絵を描いたりしている。

まさにボーちゃんだった。性格に加え趣味まで同じだったので本当に驚いた。

きっと鼻水を垂らすと完璧だ!

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(84)さくら

少し暖かくなってきたので、家の前の小学校の桜が綺麗に咲き出した。毎年この時期、桜を見ながら仕事ができるのを幸せに思う。

貧乏人のおぼっちゃんに、「綺麗に桜が咲いたなあ」と言ったら、「えっ? どこに桜があるん?」と言う。

信じられない、おぼっちゃんは生まれてから ず~~~~~~~っと ここで暮らしているのに。 

目の前にある桜の木を知らないなんて・・・・

毎年、桜が綺麗やなあって私が言ってるのに・・・

でも私よりきっと桜の木が1番 驚いただろうね

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(83)招き猫

商売において何の努力もしていない貧乏人のおぼっちゃんが、売上が伸びるにはどうしたらいいかと突然言い出した。それくらい景気が悪く うちの店もヒマだということである。おぼっちゃんが言うぐらいだから、よっぽどである。

「どうすればいいと思うん?」と聞くとおぼっちゃんは、真面目な顔で「猫に店の前で招き猫になってもらおう」と言った。

へっ?

(犬のクロのごはんの残りを食べに来る)「そと猫さんを使おう。ごはん食べよんやけん、恩返ししてもらおう。和歌山電鉄のたま駅長のように、家の前で招き猫の格好で座ってもらおう。こま犬の格好でもいいなぁ。売れるには これしかない。こうなったら猫でも何でも頼っていくぞぉ!」と言い切った。

おぼっちゃんが何事においても他力本願の姿勢を崩さないことは知っていたが、猫にまで頼る幅が広がっていたとは 気付かなかった・・・・cat

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(82)若大将

貧乏人のおぼっちゃんは、中学生のころ加山雄三の映画若大将シリーズを観るために映画館に通ったらしい。 

あの頃はおもしろいと思って、いっぱい映画を観たりレコードを買ったりしたそうだ。「今思うと、ありふれた話のしょうもない映画だったのになぁ。加山雄三はその後も絵を描いたり音楽を作ったりで大儲けして太っている、オレは騙された。あんなのに お祭りでお神輿を持って稼いだお小遣いを使って馬鹿だった・・・もったいないことをした・・・」と 昔を振り返るおぼっちゃん。

中学時代の田舎のおぼっちゃんは、ヨットやカッコイイ車に乗ったり、スキーやサーフィンをしたりと映画の中の見たこともない都会のおぼっちゃん生活に憧れていたようだ。

中学生を騙すひどい映画だったと言う貧乏人のおぼっちゃんは、年を経た現在 もちろん加山雄三の若大将のようにはならず(というか なれず) いい加減な男になっている。 

これはきっと若大将と同時上映だったクレージーキャッツ植木等の無責任シリーズが、おぼっちゃんの体質にピッタリだったんだと思われる。

♪スースー スーダララッタ スラスラ スイスイスイ~♪

(注)ちなみに私とおぼっちゃんとは年齢差があるので、これらの映画を私は観たことがない。

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(81)きみまろ

貧乏人のおぼっちゃん、ちょっと前まで綾小路きみまろがテレビに出ていても絶対見なかったのに、最近は「へぇ~ 結構おもっしょいでぇ」と笑うようになった。意外である。

また私の友人も30代の時は、「あんな下品な笑いは許せない。体のたるみや皺や老いを自虐的ネタにするなんて最悪」と言っていたのに40代を迎えた現在は「あんなに嫌いだったのに、最近笑ってしまうんよ。あ~、私も中高年の仲間入りをしたんだなあって、もう若くはないんだなあって。」と変わってきた。

「中高年、歯は抜ける、毛は抜ける、抜けないのは疲れだけ」
「温暖化対策より、奥さまの燃費を改善することが先決です!」

確かに子どもたちや若い人たちは、このネタでは笑わないものね。

私も含め あのネタにされているのは、決して自分ではない別の中高年の人たちのことと思っているからこそゲラゲラ笑えるのだと思う。恐ろしいことである。

あっ! おぼっちゃんが私や子どもに何を言われてもニコニコしているのは、やはり自分のこととして受け止めていないから?

うちの店も潜伏期間30年ぐらいかな? 綾小路きみまろのように、そろそろ売れるといいんだけどねぇ・・・

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(80)おとしもの

下の子どもが自分の財布が行方不明だと言う。聞くと1週間前から、わからなくなっているらしい。だれかさんそっくりのいいかげんな性格である。私は、責任を持って探し出すよう言った。

それでも子どもは、家にあるはずだからそのうち出てくるだろうと思っているのか一生懸命探したのは1日だけで、後はボーとしている。私には信じられない。お金を拾ったことはあっても、落としたことなどない。(少ない収入なのに落とすという出費など許されない。)そういえば、上の子どもも小学生か中学生のとき財布を落としたことがあったなぁと言うと、子どもが「落としてばっかりの3人じゃ」と笑った。

すぐに貧乏人のおぼっちゃんは「オレは落としてない」と言ったが、

子どもは「いつも記憶 落としてる」と返した。

そして物忘れのひどいおぼっちゃんが、「うまい! scissors」「うまいなぁ、スゴイ!ホンマうまいわぁ」と絶賛した。

私はおぼっちゃんに「アンタ、自分が けなされようのに褒めてどうするん?」

「あっ! そうやなぁ・・・」

その後、財布は車の中から無事発見された。あぁぁよかった。

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(79)カヴァー

貧乏人のおぼっちゃんは、早朝ラジオから流れた歌を1日歌う癖がある。(卵から孵ったヒナが1番に見たものを親と思うのと同様である。)

だいたいサッカー選手の名前以外は物覚えが悪いので、歌詞もメロディもいい加減で歌っている。歌詞とメロディが違うじょと指摘しても 「ええんよ。本人が気持ちよく歌ってるんだから、ほっといて」と言ってまた歌いだす♪

以前、おぼっちゃんのそんな鼻歌を元歌より先に聞いていた子どもは、修学旅行の飛行機の中で初めて元歌を聞いて すっごいびっくりしたらしい。♪~東京にも あったんだぁ~♪と歌詞は同じなのに全然違う、別の曲だったと。おっさんのは、ひどすぎるって。

おぼっちゃん曰く「最近、カヴァーが流行ってるからオレも福山をカヴァーして歌いよんじゃ」

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(78)発音

貧乏人のおぼっちゃん思わぬところで 子どもに笑われている。

歌゙番組にアンジェラ・アキが出ていたので、おぼっちゃんが、「アンジェラ・アキは、普段着で衣装代が掛からなくて いいなあ」と言った。が、その『アンジェラ・アキ』と言うのが、言えていなかった。私たちには「アンゼラ・アキ」と聞こえたのだ。おぼっちゃんに、「もう1回アンジェラ・アキと言って」と言い、言ってもらった。やはり「アンゼラ・アキ」だった。

それから発音練習が始まった。「ジェよ、ジェ。」「ゼ、ゼ、ゼ どこが違うん?」何度やってもおぼっちゃんの耳には ジェとゼが同じ音に聞こえるようだ。

おぼっちゃんは言う。「ごっつい 情けないなぁ。徳島では昔、学校の先生や年いった人が「『せ』を『しぇ』って発音しよって、よう笑おうたのに。『先生』を『しぇんしぇい』って言って。まさか自分が言えん発音があるとは・・・先生は完璧に言えるのになぁ。ごっつい年寄りみたいでなぁ。あ~~カッコ悪いなぁ。」

子どもが、諦めて『アンジェラ・アキ』のことは、『アンジー』と読んだらええわと言っていた。

「ジェロ  オブジェ  ポルシェ って 言うてみ?」

おぼっちゃんは、ゆっくり口元を動かせて発音した。

結果は、「ゼロ オブゼ ポルセ」だった。smile

おぼっちゃんは、

「ええ おもちゃ見つけたなぁ。

オレが悪いんじゃない、徳島のせいだ」と訳のわからないことを私たちに言い、「ゼロ オブゼ ポルセ」と練習に励んでいる。kissmark

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(77)おじいさん

85歳を過ぎたお客さんが店に来てくれる。何ヶ月に1度思い出したら来てくれるおじいさんだ。

「まだ生きとうぞぉ。死んだと思とっただろう。」と言いながら刺身を買いにきてくれる。この掛け声が貧乏人のおぼっちゃんと私は大好きだ。

おぼっちゃんと私は「うわっ、おじいさん生きとった。足、付いとうなぁ」と小声で話した。

私がおじいさんに、「そうじゃ、えっと見えんかったけん今回は死んだと思とったじょ。よかったぁ、店においでてくれて。」と言うと、おじいさんは、

「そうはいかん。まだ もうちょっと こっちでおる予定じゃ。体が まだ ほれっ、動くけんなぁ」と柔軟体操をして見せてくれた。

おじいさんが帰った後で おぼっちゃんは言う。「『死んだと思とっただろう』は、なかなか使えんセリフじゃ。命かけてのセリフやもんなぁ」

「自分も早く使って、受けたいと思とんだろう?」と私が聞くと、

「いやぁ、あそこまでいくには、まだまだ時間があるわぁ。」だって。

そう遠い話でもないと私は思うんだけど・・ね

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(76)じぃ~っと

そとねこさんが、サンマの発泡スチロールの空箱に入って寝ていた。ごはんも食べず、じぃ~っとしていた。その理由は少し前足を怪我しているから・・・・

それを見て貧乏人のおぼっちゃんが、「動物は偉いなあ。じっ~として治すんやなあ。」と言う。

「そうじゃ。静か~に、黙ってじっとして治すなあ・・・人間みたいに、あっちが痛い、こっちが痛い、あれが欲しい。これが食べたいとは、絶対言わんなぁ。」と私。

「あ~~ オレのことじゃ。猫が上かぁ。なさけない」

∼へぇ~ おぼっちゃんが自分で気付くなんて まぁ珍しい∼

(その後 そとねこさんは化膿止めを飲んで無事回復しました)cat

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(75)NEWS

テレビから午後7時のニュースが流れてきた。

【NEWSの錦戸亮 ( にしきどりょう )追突事故 で、 書類送検

貧乏人のおぼっちゃんはテレビから離れた所に居たので、音声だけを聞いたようだった。

そして、「えっ? にしきのあきらが事故?」と聞くので、

「違う、NEWSの錦戸」と私。

「あ~あぁ、テニスの男の子か?」:おぼっちゃん

「違う、それは にしこり」:私

「ニュースなんだろ?」:おぼっちゃん

「違う。NEWS。ジャニーズのNEWSっていうグループのにしきど。」もう、なかなか話が終わらないのでイライラしてくる。

「はぁ~。ニュース、ニュースって言うけん、ニュースと思ったのに。NEWSやいうグループ聞いたことないけん知らんわ。 漫才みたいやなぁ。ハハハ」

はぁ~。

NEWSの意味が通じた時には、肝心のニュースの中身の報道は終わっていた。

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(74)仕入れ

1月2月は、魚が少ない時期にあたる。毎日、市場へ行って魚を揃えるのが一苦労である。一生懸命買ってきても、お客さんが買いに来てくれるか、お客さんのニーズに合うかという問題がある。合わなければ、売れ残る。毎日、博打をしているみたいで 本当に商売とは難しい。・・・・と思っているのは、ご存知の通り 私だけ。

貧乏人のおぼっちゃんは、相変わらず気楽なものである。売れたら、良かったぁ。売れなかったら、まぁ しゃあないなぁ、明日は売れるだろう。こんな調子で何10年である。

でも、さすがに今日は驚いた。市場から帰ってきたおぼっちゃんが、「今日は市場に刺身用の魚が殆んど無かった。グレと鰤 どっち買おうかなあと考えた」と言ったので私は、「そりゃぁ 鰤だろう。  お客さんにはグレより鰤の方が知名度があるし、刺身でも切り身でも売れるしなぁ」と返答した。

「グレにした」:おぼっちゃん

「えっ? どして。明らかに鰤のほうが人気あるでぇ」:私

「ほなって、残ったら、オレは鰤よりグレの刺身食べたいもん」:おぼっちゃん

「へっ!」:私

何で朝の時点で、売ることより残って自分が食べることを考えるんだろう?

こんな お考えで仕入れをしているとは思わなかった・・・shock

仕入れも私が行ったほうがイイかも・・・・本気で考えてみよう・・・・

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(73)うるさいなあ

毎朝 自力で起きれない子どもに私は、1階から叫ぶ。「7時過ぎとうじょぉ。起きよ~」「7時半じょうぉ。はよ、起きよ~」「8時前じょうぉ。いつまで 寝とん~。 さっさと起きよぉ~」

午後に貧乏人のおぼっちゃんと子どもが、私が同じ部屋に居ないと思って話している。

「うるさいなあ。 毎朝、聞くぞ あれ。起きよ~っていうやつ」「そうよ、うるさいなぁ」「どうにか、 ならんかぁ?」・・・・

残念ながら、廊下に居た私には聞こえていた。

次の日 いつものように2階に向かって腹の底から叫んだ私は、おぼっちゃんに「うるさいなぁって いつも思っとんだろう。」と言った。

おぼっちゃんは、あっ 聞こえとったん、 しまった。また怒られる。・・・と小声で言った後

「いやいや綺麗な声やなあ と思とう」だって。

あ~ 今日も朝から力が入らない・・・・私。

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(72)席とり

猫のロマ(本名 ロマーリオ)は、猫なので自分の気分のままに行動している。なので、ストーブのある居間から出たり入ったりするのが常である。その度にロマは背伸びをして取っ手を右足で触りニャ~~~と鳴いて「開けて~」と私たちを使う。

用事を済ませてやっとストーブの前に座った時に、戸をはさんで廊下側から「ニャ~~~」と言われると、エ~~と思う。ロマは可愛いけれど、我が身のほうが もっとかわいい。ストーブの前から動けるはずもない。「好き勝手に行動してるんだから しばらく待っとり」と私は言う。

すると最近猫好きになった貧乏人のおぼっちゃんが、酒を飲んでいてもスッと立ち上がりロマの為に戸を開ける。「いつでも何でも言ってよ」とロマに言いながら。

私はすかさず、ロマに「嘘じょ、信用したら あかんじょ」って付け加える。ロマはそんなこと知ってるとばかり、また ニャ~と鳴く。そして居間に入ったロマは誰が居ようとストーブに1番近い位置を確保しにかかる。

毎朝 子どもが学校に出掛けた後に、おぼっちゃんはストーブの前にやっと座れる。なのに、新聞をとるため座布団を離れた一瞬にロマに場所をとられる。

おぼっちゃんは、ロマに「恩知らずなヤツだ」と言った。

やっぱりね、「いつでも何でも言ってよ」は嘘だったね、ロマ。cat

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(71)めだまやき

貧乏人のおぼっちゃんが、朝、めずらしく目玉焼きを焼いた。

卵の殻をゴミ箱に捨てたので、「え~っ」と私が言った。

「えっっ、ゴミ箱に捨てたら いかんのえ?」と言うので、私は、

「あったりまえでぇ。ゴミ袋が有料になってから私がどんなに考えてゴミを出さないように工夫してるかわからんの? 卵の殻は、肥料になるから庭に捨ててって 前も言ったでぇ。何回言うても わからんのやなぁ・・・あ~~~ぁ」

「ゴミ箱のも 拾わなあかん?」

「当然」と私。

ゴミ箱から殻を拾うと思っていたが、おぼっちゃんは、大きなゴミ箱本体を持って庭へ出て行った。あいかわらず想定外の行動をする。

卵を焼き終わってフライパンを洗う時、油がついたままのフライパンを水で流していた。

言うのを辞めようかとも思ったけど、言わないとわからないし流し台のパイプが詰まると嫌なので、

「油物は、いらない紙で拭きとってから、洗剤で洗ってって、いつも言ようだろ」と私。

おぼっちゃんは、「そうかなあと思ったんやけどなぁ、失敗やなぁ。けど育てがいがあるだろう?」と言う。

「あるわけないでぇ。いい加減にしてほしいわ」

おぼっちゃんは、へこたれず、

「一生懸命しようし、気は使いよんやけどなぁ。」と言う。

小さいことなんだけど毎日毎日こんな状態だから、私は言わずにはいられなくなっている。

「気は使わんでいいから 頭使い」と投げやりに言った。

おぼっちゃんの返事は、

「いつでも ええつっこみするなあ。」だった。

反省のかけらも見あたらない・・・

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(70)ちょうだい

貧乏人のおぼっちゃんが私に、

「うわぁ、ほれ、おいしそうやなぁ。ビールのあてに丁度いいなぁ。欲しいなあ」と言う。

何を言ってるのか理解できない私は、「なに?」と聞いた。

「その袋、おいしそうでぇ」とまた おぼっちゃんが言う。

おぼっちゃんは私が手に持っている袋を見て、言っているらしい。

「えっ?」

袋にはクロの晩御飯の骨付きジャーキーが入っている。

私はおぼっちゃんに あげてもいいけど、クロが許さないと思うよ。

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ジャーキーをくれと本気で言ってるのか冗談で言ってるのかおぼっちゃんの真意が私には、はかりかねる。普段が普段だけにね。

問題は年をとった時で、ボケたかボケてないかの境の判断が非常に難しいということだ。

ハァ~~~

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(69)けーたい

下の子どもが高校生になるので、携帯電話を持たすのは嫌だが仕方なく買うことになった。(嫌な理由は、電磁波が出て人の体に何らかの影響を与えることとと渡り鳥たちが電磁波のせいで方向感覚を失うことそして使用する人のマナーの悪さ等である)

契約をした時に本人より、上の子どもが「これで私のケータイに家族が出来た。やっと家族割り引きが使える」と喜んだのが おかしかった。今まで私の家ではケータイ電話は その子ども1人しか持っていなかったので。

新しいケータイを大事に大事に扱う子どもを見て、貧乏人のおぼっちゃんは「昔 テレビが家庭に初めて来た時みたいやなあ。あの時 テレビはカバーが掛けられ正座して見てたなぁ」と言った。

まさに そうである。指紋がついて汚れるからと使用する時はケータイをハンドタオルで覆って持ち 使用しない時はハンドタオルに くるんで置いている。まるで生まれたての赤ちゃんのような扱いである。おぼっちゃんは、触らせても もらえない。私は1度持たせてくれたが、もちろんタオルと共にで、耳に触るなと言う。これでは話していても落ち着かず肩が凝ってしまった。

おぼっちゃんは、ケータイって 便利なんかなあ、どうやって使うんだろうなあと言う。電子レンジが昨年初めて家に来たことを思えば、当然のことだろう。2台目のケータイ登場は、まだ早いくらいである。

ケータイは今日も大切に火鉢の近くで、ハンドタオルに くるまれてご主人様の帰りを待っている。

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(68)いたむ

日曜日、私は普段と変わらず早く起きて家事をする。貧乏人のおぼっちゃんは、ゆっくり起きてきて自分のことだけをする。猫が日なたぼっこをしていたら、その横にすわり本を読んでいる。時々猫を見ては「いいなあ、猫は。のんびりして」と声に出す。

あんたもおんなじだろうと私は声に出さずに思う。猫のまぁるく寝てる姿は、私を癒すがおぼっちゃんの横になった姿は 言わずとしれた・・・・

「いいなぁ、自分のことだけ して。楽しいわなぁ。外出してても ごはんができた時には、きっちり帰ってくるしなぁ。」と意地悪るのひとつも言いたくなる私。

おぼっちゃんは気にも留めず「褒めてくれて ありがとう」と返す。

おぼっちゃんは ここ2~3日、訳ありで私の友人に薦められた直木賞受賞の「悼む人」を読んでいる。暗くて重くて長い、オレには合わんなぁと言いながら・・・・

もちろん、おぼっちゃんのキャラには私も合わないと思っている。でもたまには、そういうのを読むのも勉強になるかなあと思うのだが、「悼む人」のページが進むにつれて、読んでいるおぼっちゃんが 傷んできているように思われる。

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(67)法則

貧乏人のおぼっちゃんは、本当にマイペースで生きている。景気が良くても悪くても、私や子どもがどんなに忙しく動き回っていようが いまいが全然左右されない。というか、気付きもしない。

私は何となく子どもの理科の本をみていた。そして「慣性の法則」に目がとまった。

物体がその運動の状態を続けようとする性質慣性といいます。この性質は質量が大きいほど大きいです。

これって、おぼっちゃんのことだと私は思った。

おぼっちゃんが自己中心的な考え方と行動を続けて、年齢を重ねるほどにパワーアップしている。

まさに生きた慣性の法則だと思う。

これでは、太刀打ちできないなぁぁ・・・

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(66)お葬式

私は最近、家族葬について調べている。特定の宗教を持たない私は葬式仏教に多くの疑問を持っている。たとえば何故死んだら戒名をつけないといけないのだろうか? 生まれてきた時も自分で好きな名前をつけられなかった。それでも幸せになるようにと両親が一生懸命考えてつけてくれたのだからと思うと許せる。しかし戒名は親しくもないお坊さんが決める。それも金額によって位が違うとか・・・最低の位で30万円が相場らしい。人は法のもとに平等であるというのは、どうも死者には通用しないようだ。無宗教の私にとって、 お金をかけて行う葬式は全く価値のないこと。だから私は、貧乏人らしく子どもたちに迷惑をかけないよう最低限の家族葬をしようと情報を集めているところだ。

私同様、貧乏人のおぼっちゃんも宗教や式関係が嫌いである。思い起こせば、私が相手に求める結婚の条件は、気が長いことと結婚式、葬式をしないこと、この2点であった。この点を見事クリアしていたおぼっちゃんと(気が長いことにおいては、私の考えが相当 甘かったと気付かされることになったが weep)私は、子どもたちが小さい頃から葬式はするなと言い続けてきた。灰になったら、どこでも撒いていいからと。

言い続けてきた甲斐があったのか、最近おぼっちゃんは、下の子どもに言われたそうだ。

「おっさん、死ぬんだったら私の知らん遠い所で死んでよ。迎えに行かんでもいい遠いところでな」

おぼっちゃんは、「それなら外国へ旅に出れるなぁ、年をとるのも楽しみやなあ」と呟いていた。死を考えるにおいても ポジティブである。

あらっと私は思った。外国へ旅するお金と葬式を出すお金と・・・どちらが多く要るのだろうかと。

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(65)消しゴム

貧乏人のおぼっちゃんが、晩御飯を作る時に、「天ぷらを揚げるのに使うのは強力粉薄力粉どっち?」と聞いた。

「え~、またぁ。この間 強力粉薄力粉の違い 教えたけど?」と私が言うと、

「忘れた。オレの頭の中には消しゴムがあるんよ。その消しゴムは すごく強力でよく消えるけんなぁ」だって。

あきれた下の子どもは「頭の中に、消しゴムよりまず鉛筆がないとな。覚えるんは無理だろ、ハハハ」

私は、最初から入ってないものに鉛筆も消しゴムも関係ないと思うんだけどねぇ・・・?

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(64)べんりや

夕方、貧乏人のおぼっちゃんは いつもテレビを見ながら店番をしている。そして配達から帰った私にタイムリーなニュースを伝えてくれる。けれど相変わらず、おぼっちゃんは、おおまかなことしかおぼえていないので、私には何のニュースか分からないことのほうが多い。はっきり言って時間の無駄である。しかし、珍しく今日は、おぼっちゃんの話すニュースの内容がわかった。それは「便利屋」についてだった。

「猫が3階から2階に落ちたので、梯子を持って助けに来てほしい」とか、「草抜き、掃除をしてほしい」とか。変わったところでは、「一緒にカラオケに行って歌ってほしい」とか「PTAにだす原稿を考えて書いてほしい」とかだった。そして、その番組を見ながら、おぼっちゃんは即、思ったそうだ。私が便利屋をすればいいと。私とは、ブログを書いている私。決しておぼっちゃん本人のことでは、ない。

放送されている便利屋の内容は、いつも私が友人やおぼっちゃんにしていることだから、本業の看板の横に「便利屋」の看板を出したらと絶対イケると、おぼっちゃんは おっしゃる。確かに私は猫も助けたし、友人が旅行に行ったときは、猫や犬の散歩や餌やりもしている。(最高2週間預かったこともある。)庭の草抜きや倉庫の整理も手伝った。他人の子供の夏休みの自由研究や奨学金をもらう作文も書いている。法務局に一緒に行って登記の手伝いもした。会計帳簿の書き方も教えた。葬式の見積もりもしたし、学校の国際交流の授業に外国人を派遣したこともある。引越しはお手のものである。こうやって思い出してみると、自分でも結構、人に頼まれたことを こなしているなあと思う。(おぼっちゃんは頼まれごとを次々とこなしていく私をどらえもんのポケットと呼んでいる)

しかし、ここで おぼっちゃんの言うとおり看板なんてあげたり私は、しないよ。私は、おぼっちゃん本人に しっかりと働いてもらいたいと思っているからねぇ。

でもせっかくだから便利屋第1号の仕事として おぼっちゃんの派遣先を見つけてこようかなぁぁぁ

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(63)偉い

下の子どもが毎週木曜日、英語の先生に家に来てもらって英会話を習っている。英語の先生を誰よりも待っているのが犬のクロである。先生の「こんにちわ~」という声を聞くと、ちぎれるかと思うぐらい尻尾を振って、先生が見える窓際にジャンプする。

しかし時々、レッスンがお休みの時がある。その時でもクロは、英会話の時間になると早めに犬小屋から出てきて、窓際の定位置に座っている。

貧乏人のおぼっちゃんは、クロを見て しみじみ言う。

「クロ 偉いなあ。何で1週間に1回の今日が木曜日ってわかるんだろう? オレより賢いなあ。」

そうよねぇ・・・おぼっちゃんは、「今日は何曜日え?」って私によく尋ねるもんね。

おぼっちゃんのこと、1度クロに相談してみようかな? dog

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(62)反省会

前期筆記試験が終わって、晩御飯の時に反省会。

まずは国語。

「四字熟語で出たよ。 付和雷同 朝令暮改 一日千秋 」と子ども。

「何な? それ。」と貧乏人のおぼっちゃん。

「昨日 してたやつよ。プリント見て、言ってみ。」とおぼっちゃんにプリントを渡したが、読めないおぼっちゃん。「頭が痛い めまい してきたわぁ」

「ほんなん言わんと これ何て読むか? 東奔西走」

「えっ? わからんなあ。トウホウシンキか?」

happy01 爆笑である。「それは、韓国の歌のグループの名前だろ。東方神起」

この後も漢詩の問題をおぼっちゃんに出してみるが、「カンシって何? こんなん見たこともないわ。オレの時代には習ってない」 と言う。

おまけに対義語も答えられず子どもは、私に「どしてこんな簡単な問題 わからん人と結婚したん? こんなんが趣味え?」と質問してきた。

私が答えるより先に、おぼっちゃんが「ジャニーズ系よ」と答えた。

なんと あつかましい・・・annoy

次に英語。

英文を読んでいたら、「もう、あかん。頭がガンガンしてきたわ」とさっきと同じ手のおぼっちゃん。

英文は、エドガー・アラン・ポーやコナンドイルや横溝正史とルパンⅢ世や名探偵コナンや金田一少年の関係を書いてある面白い問題だった。

子どもは、おぼっちゃんに「野村胡堂って知ってる?」と聞いた。「知ってる」とのこと。「ほな、金田一京助とと野村胡堂は親友同士だったんえ?」と聞くと「ほれは、聞いてない。」と言う。「聞いてないって、誰から?」との問いには「野村君から」 へっ? 子どもはこれ以上おぼっちゃんに質問するのを やめた。

私たちの会話に厭きれてか猫のロマは、ピアノの下に小物を入れたり出したりして遊んでいた。最後には出すことが出来なくなって諦めた様子だった。

おぼっちゃんが「それぐらい 出してこれんかったら、猫として恥ずかしいぞぉ」とロマに言った。

それを聞いて 子どもと私が同時に、おぼっちゃんに向かって言った。

   「簡単な漢字や単語知らん あんたのほうが、人として恥ずかしいでぇ」

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(61)前夜

前期高校入試の前夜、晩御飯を食べながら子どもが「全然緊張せんなぁ・・・おっさんの血が きとうけん全然真剣にならんなぁ。 いけるわなぁ。」と言った。

何を思ったか貧乏人のおぼっちゃん突然「take it easy~~~~」と歌いはじめた。すると子どもも「Que sera sera, Whatever Will Be, Will Be ,  なるようになる~~~~」と負けずに歌いだす。かなりポジティブな2人である。

歌の次は、四字熟語が始まった。

「自由奔放」「一喜一憂」「誇大妄想」「大言壮語」「朝令暮改」

「付和雷同・・明確な考えがなく、軽々しく他人の説に同意すること。

って まるでおっさんのこと あらわしとうなぁ。アハハハハ」

2人の楽しい晩餐会が続く。

やってられない私は猫と避難することにした。cat

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(60)確定申告

確定申告の時期が来た。貧乏人のおぼっちゃん宛に税務署から書類が送られてくる。

「確定申告の郵便が来たよ~。おたくの名前で 来とうよ。」何度も私は おぼっちゃんに言ってやる。おぼっちゃんは、無言である。税金や帳簿に関しては、完璧に避けて通ろうとする。

おぼっちゃんに帳簿ができるとは、これっぽちも思わないが、「教えてあげるから、やろう」と誘ってみる。

おぼっちゃん:「ほれだけは、できんわ」

私:「やってみな、わからんだろう」

おぼっちゃん:「できん」

私:「誰にでも できるんじょ」

おぼっちゃん:「いや、時間の無駄だ」

挙句の果てに「今は忙しい、また、いつか」と逃げていく。

面白いので、しつこく「宛名の人が するべきだろう」と私が言ったら、

「もうオレの時代は、終わった。オレを飛ばして子どもに教えといてくれ」だって。

私:「え~子どもは関係無いでぇ。あんたの店だろう。」

おぼっちゃん:「もう、いい。帳簿する人に 店あげる」

妙に我の強いおぼっちゃんである。bleah

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(59)鍋敷き

お鍋に入ったできたてのおかずを食卓に並べるのに、鍋敷きが足りなかった。貧乏人のおぼっちゃんが、これを鍋敷きに使おうと自分の部屋から木の切れっぱしを持ってきた。

普通 鍋敷きだったら高さは1cmぐらいでしょう・・・なのに、おぼっちゃんが持ってきたのは、縦10cm横15cmで何と高さは5cmもある。

お鍋を置いたら揺れて揺れて。

下の子どもが「この鍋敷きに置いたら フラフラしとうなぁ。ハハハ おっさんとおんなじ」

上手い!!scissors

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(58)幸せ

貧乏人のおぼっちゃんの私に対する口癖は「幸せに気付いて いないなあ」である。

どこをどうとって私が幸せだと言いきれるのだろうか?

「はぁ?」と聞いてみると、

「スポーツもできる、絵も描ける、こんな優しい立派なダンナさんに恵まれて、家もある、土地もある、仕事もある。小さいことにブツブツ言わんと幸せに気付きよぉ」だって。

スポーツもできる、絵も描ける、こんな優しい立派なダンナ・・・何を寝ぼけたことを言っているのだろう。単に自分の趣味に生き、自分のことを考えているだけじゃない。

確かに家も土地もあるよ・・・でも田舎のね。

おっしゃる仕事もあるわね・・・けど食べるのが やっとの自転車操業の店。(この間 支払いに私が困っていたら おぼっちゃん自身が「あらっ!こけたなあ」と言うから「何が?」って聞いたら「自転車操業の自転車が。ハハハ」と笑ったくせに)

おまけに、小さいことにブツブツ言わんと幸せに・・・何ですって? ゴミの日を知らん。トイレや風呂の掃除もしたことが無い。店にゴミが飛んできても また そのうちどこかに飛んでいくだろうと拾いもしない。腰が海老の様になりながら畑で野菜を作ってるのに、おいしいなあと食べるだけ。配達、学校、病院、親戚と外回りは全部いつの間にか私の仕事・・・そうそう電話に出るのも、重い灯油を買いに行くのも私だetc.

これで どうやって私が幸せだと気付けるわけ?

「幸せに気付いていない」と言われるたびに ムカムカしてくる私である。

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(57)おそろしい

子どもに、「あれ、できた?」「ごみ。捨てた?」「言ってあった○○してくれた?」と言って、返ってくるのは「今からしようと思ってた」とか「これから するところ」。

まったくぅ・・・貧乏人のおぼっちゃんと同じセリフが返ってくる。不思議なことに、おぼっちゃんが言った言葉を絶対に子どもは聞いていないのに、そのまんまの言葉を発することがある。これには、おぼっちゃん自身も「おっそろしいなぁ~。遺伝子には言葉までも組み込まれているのか!」というほどだ。

言葉だけならまだいいが、怖いのは先代からの病気の遺伝子もいっぱいあること。おぼっちゃんの親が病院に行って病歴を書かされたり聞かれたりしても おぼっちゃんは何一つ答えることが できない。当たり前である。自分の子どもの生年月日も言えないんだから。これで、スラスラ答えられたら私はブチキレルだろう。

病歴は高血圧、糖尿病、胃潰瘍、肺がん、皮膚がん、子宮がん、肝臓の病気、アルツハイマー、脳腫瘍・・・こんなものだったかなぁ?

かくして 子供は「ほんまにボロの遺伝子やなあ」と言う。

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(56)鯖

私が晩御飯の支度をしていると、貧乏人のおぼっちゃんが「鯖でも焼こうか?食べる?」と言った。

私は、「ハァ~~gawk・・・・・ご自分が食べたければ どうぞ焼いてください」と ちょっと嫌味に答えた。ら、「あっ」と、おぼっちゃん。

そう、私は、鯖が食べれない。このことは30年位前から おぼっちゃんに言い続けている。なのに平気でこんなふうに聞いてくる。信じられない・・・この人の耳は、ちゃんと耳の仕事をしているのだろうか?

無関心にもほどがある。未だに子供たちの誕生日も干支も覚えようとしない。

子ども:「私、 なにどしか?」

おぼっちゃん:「え~っと、牛!」

子ども:「ちがう。うさぎ やもん」

おぼっちゃん:「惜しいなぁ、『う』が同じで かすっとんでぇ」

子供を育てて20年以上もたつというのに・・・こんな状態である。

でもこれ以上に この間は呆れたことがあった。徳島に住むブータン王国の友人の家に、おぼっちゃん以外私たち3人と友人で遊びに出かけた。楽しい時間を過ごし、みんなで写真を撮った。家に帰ってその写真をおぼっちゃんに見せた時のこと。

私が、「真ん中がブータンのシゲさん」と教えると、おぼっちゃんは「フーン、オレとおんなじ名前でぇ、やっぱり良い人そうやなぁ。その隣がシゲさんの子供で、後ろが友達で、こっちはシゲさんの奥さんやなぁ」と自信をもって言った。

「へっ!?」と同時に下の子どもが「ほれは、姉ちゃんでぇ。」

ついに おぼっちゃん、自分の娘の顔までわからんようになってしまったようだ。shock

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(55)目指すは・・・

  犬のクロ13歳女の子、ちょっと前から 勝手口の敷物の上に座りだした。     家の中にお尻を向けて外を見ながら座っている。 貧乏人のおぼっちゃんが、クロに話しかける。「クロ、お前は何を目指してるんな?」   

何日かたって、私たちが居間に居るとき廊下からパタパタという音が聞こえた。クロの足音だった。おぼっちゃんが、言う。「わかった、クロの目指しているもの。座敷犬を目指しているんやなぁ。りっぱやなあ、この年から新しいことに挑戦するとは・・・偉い!」

いつものように私は思う。アンタも充分偉いと。

クロと一緒で その年で  カカ、クリスティアーノ・ロナウド のようなトリッキーなプレイがしたいと運動場で練習しているんだものね soccer 

                Kuro_2                          Kuro2_2                                                                                                                  

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(54)久しぶりの・・

貧乏人のおぼっちゃんが久しぶりに四国放送の朝の番組に出た。プロデューサーの方が音楽ファンで、今までに何度かおぼっちゃんが取材されたテレビ番組を見ていて、おぼっちゃんに是非取材をしたいと今回の話になったようだ。朝6時半から5~6分の枠なのに、カメラマンの方、インタビューの美人のおねーさん、プロデューサーの方 計4名が先週、3時間ほど取材においでてくれた。私が思うに プロデューサーの方の趣味のみが優先された取材だった。インタビューのお姉さんたちは、寒い中 わけのわからないレコード(決してCDではない)やミュージシャンの話を聞かされ本当に気の毒だった。ごめんなさいね<(_ _)>

おぼっちゃんは、県の展覧会で特選を2年続けて取ってから何度かテレビやラジオに出演させてもらった。今までに 徳光和夫さんや井森みゆきさん、北野たけしさんやくまさん、渡辺満里奈さんにも会わせて頂いた。誰でもピカソに出演した時は、私と下の子どもは東京まで ついていった。そこで、久石譲さんの生演奏が聞けたりゴジラ(ガメラとゴジラのゴジラ)にも会えた。このことだけは、おぼっちゃんに少し感謝している。自分の趣味をとりあげてもらって、いろいろな経験をさせてもらい本当に幸せな人だと思う。本人は「やっぱりオレの人柄がいいから・・」と胸をはっての自己肯定であるが。 

大阪の映画に作品を貸してほしいと頼まれたこともある。2人でいつもは魚を載せている軽トラックに作品を載せて地図を見ながら運んだ。ロケでは鳥羽潤さんと大河内奈々子さんと話をさせてもらった。この時の監督や助監督に私は、ときどき連絡させて頂いている。彼らが映画で、私の大好きなV6の岡田くんや佐藤隆太くんを撮るときには私を呼んでねって約束してもらっているので・・・本当に呼んでもらうことが出来たら 私は貧乏人のおぼっちゃんに心から感謝をしようと思っている。

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(53)何じん?

テレビの特集番組を見ながら、貧乏人のおぼっちゃんと夕食を食べていた。番組の中で、食品関係の社長が中国に進出して1番難しかったことは中国人社員に衛生面の教育をすることだったと言っていた。当時社員は髪の毛1本や塵1つ混ざるぐらい、たいしたことないと思っていたり、消毒することも重要なことじゃないと思っていたそうだ。

「これって、一緒やなあ」と私が言った。おぼっちゃんは、私が何度も○○した時はちゃんと手を洗ってとか、何かの袋を開けた切れ端は すぐにその手でごみ箱に捨ててとか、食器入れの戸は開けたら閉めてなどなど ず~~~~~~っと言い続けているけど、出来ないというか 嫌がらせかと思うほど しない。そして、私が注意するたびに「急いどった」とか「お客さんが待ってたから」とか言い訳をする。私は、「戸を閉めたり蓋をするのに1秒もかからんのに」と言うと返事は返ってこない。だから、この番組を見ながら「おたく、中国人だったんやな」と言えば、「うん、オレって中国人だったんだ。今 わかったわぁ。ありがとう、オレに悪気は無いんよなぁ」だって。

私は、本気でコイツは何人だろうと思う。

インドネシアの友達が、インドネシアでは皆のんびりして あくせく働かないよ。楽しいこと考えて殆んどボーとしてるよ。と言えば「おぉ、オレはインドネシア人だった」と言うし、ケニアの友達が、ケニアでは子供は日が暮れるまでサッカーして遊んでるだけ。隣の家の人が、おいしいものを食べていたらラジカセを持って行って音楽を流しながら、ご馳走になったり、雨が降ったら寝ている。何があってもハクナマタタ(問題無い)。と言うと「オレの先祖は、ケニア人だったんだ」と言う。他にもメキシコ人の友達が、メキシコでは お酒と音楽とサッカーに浸っている男の人が多いよと言えば「オレは メキシコ人のような気がする」と言ったり、南アフリカ人やマダガスカル人の友達が、自分のことだけを考えて他人のことなど気にしないし、マイペースな国民だ。と言うと「やっぱりオレはアフリカ系の出身やなあ」と おっしゃる。

私は、どうせなら「ただただ明るいアメリカもおぼっちゃんの出身地に加えたら」と思っている。

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(52)預かりもの

友人が家族で旅行に行くというので、そこのワンちゃん(室内犬)を預かることになった。貧乏人のおぼっちゃんも最近は犬や猫が大好きになってきているので、(というより犬と猫しか相手をしてくれない状態になりつつある)快く承諾してくれた。(というより世話をするのは私なので、オレが決めることじゃないからと言っただけ)

このワンちゃん、家に着いてしばらくの間、私たち家族をじっと観察しているようだった。初めての家に来て心細いのか怖いのか、それとも気に入らないのか吠え続けていた。子供やおぼっちゃんが、「静かに」と言っても全然聞かないし、ますます声が大きくなっていった。あまりに長く吠えるものだから私が、「うるさい、吠えるな」と言ったら、一瞬で吠えるのを止めてかわいい犬ハウスに もぐっていった。

おぼっちゃんが、「ほ~、やっぱり犬でも、わかるんやなあ。逆らったら怖い人が・・・」

「エッ」と私が声に出すや否や、おぼっちゃんも部屋から逃げていなくなった。dog

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(51)めまい

貧乏人のおぼっちゃんが、めまいがして気分が悪いと言う。病院に行ってちゃんと診てもらえばと私が言っても病院は嫌いだからとか寝てたら治るとか言う。

2つや3つの子じゃないんだから(56のおっさんだ)病院に連れて行くことも出来ない。本人任せである。

スッとあちらへ逝ってくれれば問題はないが、寝込まれて困るのは必然的に私。1人で店をしながら、病人の世話をする。2人でしていたものを1人でするのだから効率が悪くなるだろうし病院の費用もかかる。困ったなあ・・・・

私:「掛け捨ての保険にでも入っとこうかなぁ。そしたら入院給付金で、少しは助かるかも」

おぼっちゃん:「たいしたことないから保険には入らんでも いけるわ」

下の子ども:「病院に行きって薦めても自分が行かんのやけん、病気になったら見捨てたらええんで。ほっとき。それより生活費どうするん?」

おぼっちゃん:「え~。見捨てんといて。治るかもしれんでぇ・・」

私:「もちろん、どこか就職するわ」

下の子ども:「年齢制限であかんだろ?」

私:「文句いわんと させてくれる仕事を探して働くわ。きっと店を続けるより収入はいいと思う。」

おぼっちゃん:「この人は、スゴイぞぉ。たくましいぞぉ。何してでも食べていけるぞぉ」

えっ? 何、この人?rain 何考えてるん? 

私を褒めてる場合じゃないでしょう・・・自分が今しないといけないことを考えてほしいわsad

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(50)新鮮

貧乏人のおぼっちゃん、ごはんの度にテレビを見ながら相変わらず同じことを質問するので私と子供たちは閉口している。

今日も先週見た番組なのに、「これって、何?」とおぼっちゃんが、また聞いてきたので「何回見ても初めて見るみたいで、楽しそうやなあ。いい人生やなあ」と嫌味で返すと、

「そうじゃ、毎日が新鮮!ええぞぉ。何回も楽しめる。」だって。

子供が「それって、毎日おんなじことで感激してたら 前へ進まんでぇ。おかしいじょ」

おぼっちゃん:「う~ん、そうかぁ。ほんなこと考えたことも無いなぁ。」

今日も能天気に生きているおぼっちゃんである。bell

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(49)売上

私:「お店の売上が悪いなあ」

貧乏人のおぼっちゃん:「日本全部が景気が悪いんだから、しょうがないわ」

私:「ほな、日本中がバブルで景気が良い時も うちは売上悪かったのは、どして?」

貧乏人のおぼっちゃん:「ほんなんオレに聞かれても 知らんわ」

私:「貧乏神の反対って何か知ってるん?」

貧乏人のおぼっちゃん:「さぁ 何だろう?」

店主が福の神の存在を知らないようでは、この店も終わりかも? coldsweats01

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(48)ご挨拶

「ねえちゃんってスゴイんじょ。家の前を歩いてる人 みんなにちゃんと挨拶するんよ。」って下の子どもが教えてくれた。上の子どもにそのことを尋ねると「挨拶するのは、当たり前。店に来てくれてるお客さんだったら挨拶しなかったら、失礼だから。家の前を通る人には、笑顔で挨拶することにしている」とのこと。

「ほぉ~。偉い、りっぱやなぁ」と貧乏人のおぼっちゃん。私は店に来てくれているお客さんの顔と名前はちゃんと覚えているけど、おぼっちゃんは、全然知らない。覚えようともしていない。それでいて いつも下を向いて魚をさばいているので、わからないと言い訳をする。企業努力を全くしない男である。

上の子どもに言わせたら「おっさんは、魚としか目を合わせてないもんな」

素晴らしい洞察力であるscissors

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(47)卒業式キライ

2月に入ると学校は卒業式の練習に突入していく。子どもの卒業式に参列して驚くことは、式が何10年も前の自分の頃と代わり映えのしないことだ。あいかわらず、つまらない。そのうえ広~い体育館での寒さは本当に体に応える。私は、卒業式が嫌いである。

同じように貧乏人のおぼっちゃんも卒業式が大嫌いである。

理由は・・・・

小学校の卒業式の練習で「蛍の光」を歌っていた時のこと。(おぼっちゃんに聞くと何の歌を歌っていたか覚えていない。おぼっちゃんは幼稚園、小学生、中学生の時 何組だったとか、先生の名前とか授業のこととか覚えていない。何を聞いても見事なぐらい覚えていない。だから私の想像で、たぶん蛍の光だろうと書いた。)

他の生徒と同じ大きさの声で普通に歌っていたのに突然先生に「○○君 声を小さくして」と注意されたらしい。おぼっちゃんの現在の言い分は、【子供が真面目に歌ってやいようのに、それを歌うなと言うのは、先生としてけしからん。失礼な先生じゃ。】で、それ以後学校の音楽の時間もダイキライになったらしい。【あの時 先生に注意されんかったら、音楽が好きでミュージシャンになっていたかもしれないのに。オレの将来の芽を先生に摘まれた】だって。

おぼっちゃんは、ジャズやロック、パンクが好きなんだけど 口ずさんでるのを聞くと今ひとつ。やっぱり幼少期のトラウマからかなぁ?

でも不思議なことに 演歌を歌わすと上手いのよ。(~_~;)

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(46)お手伝い

最近親を亡くしてその後の手続きに走り回っている私の友人がいる。銀行の後始末や役所関係への書類の提出、遺産相続等することが山のようにあり、純粋に悲しむには まだまだのようだ。

実はその友人、貧乏人のおぼっちゃんに性格が似ているので1人で用事を次々こなすことが出来ない。見ていてイライラするので私に出来ることは、極力手伝うことにしている。おぼっちゃんの場合、おぼっちゃんが しなければいけない事は、当然全部私がやった。

友人は、「私は、あなたに言われた通り役場に行って書類を取ってこれるよ。おたくのおぼっちゃんよりは、私のほうが、出来がいいよ」と言った。そのことを おぼっちゃんに伝えると、

「オレは、他人に希望を与えているんやなあ、オレってすごいなぁ」と威張っていた。

あいかわらず、なぜかものすごい自信である。何に対しての自信か私には理解できないので、私はそのことについて極力考えないようにしている。

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(45)保険

自動車損害保険の書き換えが来るたびに私は、不機嫌になる。原因は、もちろん貧乏人のおぼっちゃんである。割引が効くように家の自動車保険の名義はおぼっちゃん1本にしてある。更新期間が5年の免許証なら、さらに割引ができるのに、おぼっちゃんは小さな違反をしてゴールド免許になったことがない。これが私の不機嫌の元である。入ってくるお金が少ないのだから、出ていくお金を抑えるしかないのに、くやしい~~。

小さな違反とは・・・・

・アウトレットのお店やキズありで安いお店に50ccの原付で服を買いに出かけて 停止線で一時停止を無視して7000円の罰金。ちなみに服の代金は5枚買って1500円

・シートベルトを着用していなくて、信号待ちで停まった所が交番の前で、即 見つかり減点

・50ccの原付に乗ってブックオフへ行く途中、一方通行の道を気付かずに進入し、罰金8000円

安いものを買いに出掛けたはずが、結局は いつも以上に高い服や本代になってしまった・・・・ばっかみたい (`^´)

あ~あ そして今年も高い保険代を支払うことになる・・・

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(44)ギター

晩御飯のとき、貧乏人のおぼっちゃんが、「バンド組んで文化祭に出るって言うて、ばあちゃんにギター買ってもらったのに出んかったなぁ、勿体無いことしたら あかんぞぉ」って 珍しく子どもを諭しかけていた。

が、すぐに子どもに

「よう言うわ。ギター買って1回も弾けんと 人にあげた人は誰かいな? 私は、弾けるようになったもん」

そう、子どもの言うとおり おぼっちゃんは、30過ぎて「ギターを弾くぞぉ,

目指せ武道館!」などと訳のわからんこと言って買っただけ。

子どもの反撃に、おぼっちゃんは、「そう来たか。あ~ それを言ったら おしまいやなあ」

と笑って話題をかえた。 

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(43)ワックスがけ

貧乏人のおぼっちゃんが、 洗面所の床にワックスをかけていたので、私は、「雨降ったら困るから止めてよ」と言った。

その後もおぼっちゃんが、ワックスがけを続けていたら「おっさん、何か こぼしたんえ?」と子どもに言われたと嘆いていた。

子どもの反応は当然のことである。おぼっちゃんは、網戸の掃除や張替え、トイレやお風呂の掃除、排水の掃除、庭の木の剪定や草むしり等、家回りのことしたことがない。全部私が1人でやっている。おぼっちゃんは、いいご身分である・・・

おぼっちゃんの良いところは、汚れていても散らかっていても決して汚いと文句を言わないことである。でも、私が浴室の天井からタイルまで ピカピカに磨き上げても それに気付くこともないのだけれど・・・(要は無関心ということだと思う)

その日の午後は見事にrainだった。

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(42)褒めて伸ばす

夜、家族でテレビを見ながら晩御飯を食べていたら、ある番組で男の子が僕は褒められて伸びるタイプですと言っていた。すぐに上の子どもが「私も、褒められて伸びるタイプじゃ。一緒やなあ」と言った。それに続いて貧乏人のおぼっちゃんも「オレもや」と言った。それから「それなのに、いつも 怒られてばっかり。褒めて育ててよ」って私に向かって言った。

「はぁ~。55のおっさんを何で 褒めて育てないかんの。今さら遅いわ」と返すと、「いやぁ、オレはまだ 伸びしろがあるけん」

・・・・・・(゜o゜) へっ ?

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(41)何度も

貧乏人のおぼっちゃん、同じことを何度も言ったり聞いたりするようになった。今に始まったことでは無いけれど、最近 耳につきだした。

特に晩御飯で、お酒を飲んでいる時に多い。テレビを見ながら、「何な? これ? こんな番組しよん。知らんかったわぁ」と毎週毎時間 オマケにおぼっちゃんのセリフまで同じことを繰り返している。「え~。先週も言うたでぇ・・何 聞っきょん」と私と子どもも同じセリフを返す。子どもは時々「馬鹿ちゃうん」と付け加えているが。

それから、ニュースを見てクドクド説明してくれるが、「それ、前に聞いた。」と私が冷たーく言うと、おぼっちゃんは、「最近みんなオレにムキになってキツイに言うことないかぁ」とブツブツ言った。

「キツーにも なるわ。話題が初めてのときは、一生懸命説明もするし、話も聞くよ。けど、おんなじこと何回も何日も聞かされたら たまったもんじゃない。1回聞いたら頭に入れといて」と私。

おぼっちゃん「聞いたかなあ?・・・おかしいなあ・・抜けるんだろうな、勝手に。まぁ 気にせんといて」

自分で言い出しておいて やはり気のせい、人のせいで乗りきろうとしている。気にするなと言う前に、話しかけるなと私は言いたい。

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(40)お買い物

家の近所にドラッグストアーが少し前に開店した。私は、まだ行ったことがないが、安いと評判のお店である。

子どもが、そこに買い物に行くと言い、貧乏人のおぼっちゃんも珍しく付いて行った。おぼっちゃんは、新しいものが嫌いなので、というより順応できないので、歩いていける場所に電器店やスーパー、ホームセンターが次から次と開店しても未だに行ったことがない。おぼっちゃんの行く所はいつもの3ヶ所と決まっている。(3ヶ所とは、ちなみに 太陽と緑リサイクルショップとブックオフとハウスオフ(これもリサイクルショップ)である。) 私は、2人に お買い得品があったら買ってきてよと頼んだ。

1時間ほどして2人が帰ってきた。子どもが言う。「あかんわ・・・世間知らずの2人が行ったから、普段どれぐらいの値段で売ってるか全然わからんから、どれが安いか高いか、わからんかった・・・行った意味がなかった」と・・・

おぼっちゃんも、確かビールが安いと聞いていたから珍しく出かけたはずなのに ビールを手にしていなかった。「どうして ビール買ってないん?」と聞くと、「そんなに安いと思わんかった、オレはビールの値段だけはわかるんだ」とヘンに威張っていた。

『世間知らずの2人』と本人たちが、自覚しただけでも収穫かと私は思う。下の子どもが「どこの店に行ったんえ?」と聞いたら おぼっちゃんが、「ひまわり」と答えた。

「違うだろ。店の名前は 『コスモス』じょ」と私。

おぼっちゃんは、「お~ ええせんいっとお。かすっとうでなぁ」

店の名前も覚えれない人に、お買い得品を買ってきてと頼んだ私が やはり間違いだった・・・・・世間知らずというより役立たずの2人である。

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(39)ほって

貧乏人のおぼっちゃんが、夕食を食べ終わる頃に「冷蔵庫にビニール袋に包まれた脂みたいなもんがあるけど、あれ何、入れとんえ?」と私が入れてあるように聞いた。

あれは、確かおぼっちゃんがお昼に【あいなばり】という魚をさばいていた時の腹身の部分である。酒の肴にコレを焼いて食べると最高と言って自分でビニール袋に入れていた。そのことを 忘れているようだ。

私が、「あんたのだろ。夜、焼いて食べるっていうた【あいなばり】だろ」と呆れて返事をすると、

「あぁ~~~。そうじゃ。オレのんじゃ。ハァ 忘れとった。あ~情けない。もう、晩御飯 終わったのになぁ・・・惜しいことした。何がはいっとんか、わからんかった。これっぽっちも思いださんかったわ~~」とおぼっちゃん。

「自分で入れたもんが、わからんようでは もうあかんな」と私は付け加えてあげた。

しばらくして、おぼっちゃんがパソコンの前に座っている私に「物忘れがひどうなって、ボケ出したら ほってくれて(捨てて)いいけんな」とコーヒー片手に言いに来た。

私が、すかさず「じゃあ、明日 捨ててくるわ」と言うと、「いや、まだ もうちょっとは、イケると思うわ。まだ ほおらんといて」と言う。

「もう 充分 あかんと思うよ」と私。

そして子どもに、おぼっちゃんが こんなこと言よんやけど、と言ってみると「今すぐ 捨ててきぃ」とのこと。

おぼっちゃん以外の考えは、みんな同じであると確信した。

今度 猫に聞いてみよう・・・・

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(38)花の28(にっぱち)

最近、テレビで日本相撲協会の悪いニュースをよく見る。驚くのは、記事そのものより元理事長の北の湖親方の行いだ。尋ねられた質問の答えは的外れだし、態度も煮え切らない。見ていてイライラする。まるで貧乏人のおぼっちゃんを見ているようだ。その昔 北の湖は、若三杉、麒麟児らと共に花の28 と呼ばれ活躍していた。

私がおぼっちゃんに、「北の湖の話は、何言よるか わからんなぁ、すっきりせんなぁ。責任感もないみたいやし・・・さすが花の28やなあ」と言うと、

おぼっちゃんも、「ほんまやなぁ、花の28。 その時代に、なんか悪いものでも飲んだんだろうか?」

そう、おぼっちゃんも正真正銘、花の28である。

本人曰く 生まれた年が悪かった、オレのせいじゃないと言わんばかりである。

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(37)びっくりマーク!

貧乏人のおぼっちゃんは、毎晩9時頃「みなさん、おやすみ~」と言って、寝る部屋の戸を閉める。

今日は、戸の閉まる音だけが聞こえてきた。あれっ、おやすみ言わんなあと思った。部屋の戸が閉まるちょっと前に 別の部屋からバタンという大きな音が聞こえた。でも誰も何も言わないので そのまま私は自分のことをしていた。

子どもが、「大きい音がしたけど何?」と言って2階から降りてきた。あの音は、子どもでは ないようだ。残りは、おぼっちゃん。子どもが、おぼっちゃんの部屋の戸を開け、「さっきの音、何?」と言う声と同時に「うわぁぁ」と叫んだ。「額から血が流れよるぅぅ・・・・」

どうやらさっきの音は、やはり おぼっちゃんだったようだ。椅子から落ちて床で額を打ったと本人が言う。情けなくて恥ずかしいので、コソっと部屋の戸を閉めて急いで布団に入り、布団の中で自己嫌悪に陥っているらしかった。私は、おぼっちゃんが自己嫌悪と言う漢字を使って気持ちを表したことのほうに驚いた。

私は、おぼっちゃんにいつも言っている。「夕食で酒を飲んだ後は、即、寝る部屋に行って布団に入りよ」って。毎晩毎晩酒を飲んで、自分の部屋へ行ってレコードをかけ本を読み始めるが、10分もしない間に頭を下げ船をこいでいる。電気代と時間の無駄である。この不況のおり本当に止めて貰いたいことのひとつである。いつものおぼっちゃんの部屋の椅子には、肘掛けが付いているので落ちることは無い。今晩は、おぼっちゃんの部屋を子どもが占領していたものだから違う椅子に座り、そして落ちた。

おぼっちゃんが落ちた床には、観葉植物の土が鉢から投げ出されていた。殆んど空の鉢に観葉植物を突っ込んであった。何でも最後まで出来ないおぼっちゃんのやりそうなことである。私は、おぼっちゃんの額よりこの植物の手当てを先にした。

子どもを前にしておぼっちゃんは、情けない情けないと言いながら、額の消毒を始めた。大きなタンコブもでき、赤く腫れていた。私は こわごわと消毒をしているおぼっちゃんから、消毒スプレーを取り、額めがけて思いっきり吹きかけた。(中途半端にしても治りが悪いのでネ)

我慢することが出来ないおぼっちゃんは、痛い痛いと転げまわっていた。子どもが「額の傷がびっくりマーク!になってるぅ」と笑い出した。転げまわる姿とびっくりマーク!を見て私もおなかを抱えて笑った・・

その晩おぼっちゃんは、痛いのと情けないのとで眠れなかったようだが、私と子どもはぐっすり眠れた。あ~おかしかった。

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(36) (~o~)

子どもが学校から帰ってきて「今日 みんな冬服着てたわ・・」と話した。

貧乏人のおぼっちゃんは、「あ~そうか、10月やなあ・・ 模様替えの季節やなあ」

「おっさん アホちゃうん。模様替え違うだろ・・衣替えだろ」と子どもに指摘されていた。(~o~)

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(35)漢字

中山成彬国土交通相が 日教組について不適切な発言をしたことが新聞の1面に載っていた。貧乏人のおぼっちゃんは、私に「読んだかぁ? にっきょうぐみの記事」と話しかけた。

「はぁぁぁ? もう1回言うて」 

私は、本人に間違いを気付かすために復唱させることにしている。だが、おぼっちゃんは、同じフレーズを当然のように繰り返した。自信があるようだ。

「゛にっきょうそ"って言うんじょ。50過ぎのエエ年しとんやけん よそで言われんよ。恥ずかしい」と私が言うと、「えっ? 組って字のに、くみって読むだろう」とまだ持論を押付けてくる。「組織ってそしきって読むだろう。その゛そ"っよ」

「あ~~~ぁぁ~。そうとも読むなあ・・」

おぼっちゃんは、読書が好きでいつも本を読んでいるが、眺めているだけで読んでいないと私は思っている。もしくは、漢字を飛ばしてひらがなだけで読んでいるような気がする。私がたまに、あの本どんな内容だった?と聞いても「え~っと、どんな本だったかな?忘れたなあ」と言うのである。だから私は、「本、読んでも覚えて無いなら意味無いなあ・・買わんほうがいいと思うけど。お金も時間ももったいないでぇ」と返す。

それでもおぼっちゃんは「オレの頭の引き出しには、いっぱい つまっとうから、聞かれても多すぎてすぐに出てこんのよ。で、ひとつ入ったらひとつ出て行くから、聞かれたものは出て行った本かもしれんしなあ・・・」

あいかわらずである。

おぼっちゃんに新聞の社説を読ますと実におもしろい。漢字を本来の読みかたで読まないものだから、何のことかさっぱりわからない。毎日苦労して社説を書いている方には気の毒としか言いようが無い。「じら せいさなくてはいけない」と読んだ時には 正直驚いて新聞をのぞきこんだ。漢字で「自ら 正さなくてはいけない」と書かれていた。

どうしようもない・・・(゜o゜)

「じらとは読まないよ。゛みずから"とか゛おのずから"って読むんじょ。それから ゛ただす"」

「へぇぇ・・・・ 初耳じゃ。知らんかったわぁ。ちゃんと 学校で教えてくれな、恥かくでぇなぁ。」

学校では、ちゃんと習ったはずだ。おぼっちゃんの頭を素通りしただけなのに、これまた人のせい・・

きっと おぼっちゃんの頭の引き出しには、ひらがなとカタカナが ぐちゃぐちゃに入っているんだろうね・・・

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(31)しあわせ

貧乏人のおぼっちゃんは、気のせい 人のせいで 今日も生きている。

本当に幸せな男だと思う。

中学生の子どもにまで、「のう天気で幸せな人生で、ええなぁ」と言われている。

悪いことは何でも人のせい、オレのせいで無いと言いはり、「どうして、そんなこと言うん?するん?」と問い詰めると、気のせいだろとか思い込みちゃうん?と逃げる。おそろしく ごりっぱな お性根である・・・

おぼっちゃんは、本当にサッカーが好きだから、時間があれば家の前のグランドに行ってボールを蹴っている。最低でも1週間に2度はボールを蹴らないといけないらしい。(本人説)

テレビで見た新しいフェイント技やシュートも、グランドで必ず自分でやっている。そこに小学生が「教えて~」と言ってきたら、一緒に陽が沈むまでボールを追っている。次回また一緒にする約束まですることもある。

「お父さんは、子どもとよく遊びますか?」という問いに、子どもは

「よその子とな」と、いつも答えている。

おぼっちゃんは、子ども2人が娘で良かったと言う。理由を聞くと

「オレがこんなにサッカーが上手いのに、子どもが男の子で運動ができんかったら、つらいでなぁぁぁ。よかったわぁ。女の子でぇ」

気のせい、人のせいのうえに、自信過剰である。

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(33)夜中

子どもが夜12時ごろ お風呂から出て廊下に居たときに、ちょうど貧乏人のおぼっちゃんがトイレに行くのを見たらしい。おぼっちゃんは、規則正しく夜9時には おふとんに入る人なので 夜の12時といったら おぼっちゃんにとっては、真夜中にあたる。

子どもは、ドアの横に隠れていて真っ暗な中 おぼっちゃんがトイレから出てきたところに ヌ~~~と出ていったそうだ。すると おぼっちゃんは 大きな声で「誰な? 誰な?」と言い、子どもが1歩前へ行くと 1歩下がって「誰な? 誰な?」と繰り返したらしい。

誰な?って言うけど 家族に決まっているだろうに・・・泥棒がこんな貧乏な家に来るはず無いし・・・おぼっちゃんの思考回路が私にはわからない。

その様子を子どもは 笑いながら私に教えてくれたのである。

それから後にも、子どもが小顔にするためにプロレスラーみたいなマスクをかぶって、おぼっちゃんの部屋で夜中に立ってみたそうだ。

おぼっちゃんは、「うわぁぁ・・誰なぁぁ? 何なぁぁ?」と声をあげたそうだ。

おぼっちゃんが朝起きて、「昨日は ホンマに怖かったわぁ・・夜中にマスクマンが立っとうんぞ、心臓が止まるかと思たわ。半分酔うとうけん、余計怖い」

学習能力の無いオトコだこと。シラフなら、そんなに怖くないと思うんだけど・・・

いっつもマイペースでボーとしてるんだから、たまに怖いおもいするのも 刺激になっていいかもね。(^^)v

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(30)大阪府知事

今朝の新聞に、「大阪府知事が児童文学館の職員がちゃんと仕事をしているかどうかビデオで隠し撮り」とあった。

それを見て 子どもが 「うちのおっさんにもビデオで撮ってみななぁ」

私「ほんまやなあ・・おもしろいわなぁ・・・」

子ども「でもどうせ 仕事してないわな。撮る前からわかっとうわ ハハハ。ビデオのテープが勿体無いから や~めた」

その横で 貧乏人のおぼっちゃんは、寝っころがっていた。

時間は平日の午前9時であった。

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(28)蟻

ラジオから蟻の生態についての話が流れてきた。なかなか面白い話だった。蟻の1つの集団の中には何割か必ずサボっている蟻がいるらしい。だからその蟻を取り除くとみんな一生懸命、働く蟻ばかりになると考え、蟻を取り除いたらしい。すると、残った働く蟻の集団の中で しばらくすると何割かまたサボっている蟻が出てくるという。働く蟻ばかりでは、ダメで 働かない蟻がいてこそ 働く蟻が仕事をするという内容だった。サボっている蟻はサボっているということ自体に存在価値があるようだ。

この話をするときっと喜ぶだろうなと思いながら、貧乏人のおぼっちゃんに教えてあげた。

案の定、自分の存在価値を認識したらしい。

「蟻は、なんて素晴らしいんだ。オレは人間で蟻の生き方をしている」とか訳のわからんことを言って自画自賛モードに入ったので 私はその場を離れた。

私は蟻じゃないのだろう、働く意欲が、出てこないもの・・・・・

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(34)行き先

お昼ごはんが終わったあと 貧乏人のおぼっちゃんが、黙って出かけたようだ。車の音でわかった。

おぼっちゃん、子どもには出かけるときは行き先を言って行きと、言うのに自分は黙って行った。「言うことと することが違うな、おかしいなあ」と子どもと呆れていた。

4時間ぐらいして晩御飯の用意が出来た時に、おぼっちゃんが帰ってきた。おぼっちゃんは、いっつもそうだ。晩御飯が出来た、さあ食べましょうとお箸を持ったときに「ただいま~」と抜群のタイミングで帰ってくる。子どもや私から「ずる~~~~い。自分が作るんが嫌やけん できるまで帰ってこんのだろう。どっかで 待っとうんだろう」と嫌味を言われても「いただきまーーーす」と席につく。 (~_~)

「で、どうして出かけるときは行き先を言って行かんかったん?」と聞いてびっくり。へっ?と言うような答えが返ってきた。

「ほなって、どこへ行くか決めてなかったし、わからんかったもん」

これが、55過ぎのおっさんの言う言葉か?

私「はぁぁぁぁぁ」

子ども「でも BookOff に行っとうで」子どもは、目ざとくBookOffの袋を見て言った。それから「どうせ その近くのと太陽と緑リサイクルショップ とそこらの河原行ったんだろ」

おぼっちゃん「なんで わかるん? すごいなあ」

私と子ども「分かってないんは アンタ本人だけ、アンタの行くとこは、 BookOffの店のローテーションとほれぐらい。考えることなんて無いでぇ・・・・ばっかみたい」

おぼっちゃん「さぁ ごはん食べよう」

いつも自分の分が悪くなると話題を変える。おぼっちゃんの得意技である。(`^´)

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(27)なんで生きとん?

貧乏人のおぼっちゃんと子どもと私で、テレビを見ていた。川で溺死した人が、実は夫に殺されていたというニュースが流れていた。夫は妻の両親の車のタイヤのボルトまで緩めていたらしい。おそろしいことだ。

タイヤのボルトと聞いて私は思い出したことがある。

何ヶ月か前におぼっちゃんが市場から帰ってくると車のタイヤがパンクしていた。おぼっちゃんは、さっそく スペアータイヤに交換した。午後 私がその車に乗って配達に出かけた。配達を終えて 最後に朝パンクしたタイヤを修理工場に持って行った。

修理工場の人が、おぼっちゃんが替えたスペアタイヤを見て、「ボルトが逆についているぞ、そのうち外れるぞ」

え~~!!  あぶなかった・・・・おぼっちゃんのせいで 私は死ぬところだった・・

で、ニュースを見ながら この話を2人の前でした。

「あの時は、ほんまに あぶなかった。車のタイヤのパンク修理が、唯一おぼっちゃんにできることなのに・・それで私は命を落とすところだった・・・あ~あぶなかった」っと。

子どもが「ほんまに 何もできんのに おっさんは、なんで生きとん?」と聞いた。

おぼっちゃんは、

「ほんまやなあ、なんでだろう? オレにも わからんなあ・・・」だって。(~_~;)

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(32)えっ?

今朝子どもは、朝ごはんもしっかり食べて元気そうに学校へ出かけたのに、調子が悪いので早退すると本人が言っていると学校の先生から連絡があった。

先生からの電話には私が出たので、そのことを貧乏人のおぼっちゃんに伝えると、「我慢が、できんなあ・・」と言った。

えっ!!!

我慢が足りんなあってことを、人には平気で言える おぼっちゃんに私は びっくりした。この間 ちょっと風邪引いただけで 「エライわぁ、エライわぁ、 オレはガンじゃ・・」とかなんとか風邪が治るまで言い続けたのにねぇ・・・(゜o゜)

あいもかわらず 自分中心のおぼっちゃんである。

 

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(29)オリンピックの野球

貧乏人のおぼっちゃんとオリンピックの野球を見ていた。

テレビからでも韓国チームのやる気が伝わってきた。ベンチもグラウンドも情熱に溢れているように感じられた。

また韓国人選手は日本人選手よりも、しっかりした体つきにみえた。韓国では兵役が、あるそうで さらに体も心も鍛えられるのだろう。(オリンピックに出てる選手のなかには、まだ兵役を終えてない人もいるだろうけど)

私が、おぼっちゃんに「あんたも韓国の兵役に行ったら? ちょっとは、しっかりするん違う?」と言ったら

「オレは、この家でじゅうぶんです。兵役以上だと思っています」という返事が返ってきた。

フン! ・・・ まだまだ足りないようだわねぇぇ・・・

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(26)雷

昨日の夜は、大雨のうえに ものすごい雷が鳴った。

家が壊れるんじゃないかと思うほど すごかった。

朝、起きたら 1階の貧乏人のおぼっちゃんの部屋の布団に子どもが大の字に寝ていた。布団の端には、おぼっちゃんが居た。

「昨日の夜中に 雷が怖いと言って 足元に立ってた。びっくりしたわぁ。ほれからオレの布団を占領した。そのうえ、電気スタンド点けて 勉強始めた。夜中ぞぉぉ。気が付いたらオレの布団の真ん中に寝やがって・・・オレは 眠たい・・・」

おぼっちゃんが、夜中に子どもに「どしてオレんとこ 来るん? あっちに行かんの?」(あっちとは、2階の私の部屋のこと)と聞いたら、「大きな音で雷が 落ちてきそうな気がしたもん」と答えたらしい。

そして、おぼっちゃんは、「夜中にあっちに行ったら、ほんまの雷が落ちるわなぁ・・・もっと 怖いわなあ」と言ったと 子どもが教えてくれた。

その後 雷は、おぼっちゃんに直撃したことは言うまでもない・・・(*^^)v

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(25)30年遅れ

私は、水道光熱費の中で、電気は極力使用を控えたいと思っている。理由は昔、原子力発電の怖い話を聞いたからである。それに電磁波の害も知ったからである。便利だからと言って人間の都合ばかりを優先させてはいけないと思っている。

だから、電気の代替があるものは なるべく そちらを選び生活をしている。

で、うちの家には、電子レンジが無かった。家族4人電子レンジを使ったこともなく今に至っている。それが、お料理の好きな友人のフランス人留学生が帰国するということで、是非 私にオーブンレンジをもらってほしいと言った。彼は、お料理が本当に得意で、私たちは彼にケーキやフランス料理を何度もごちそうになった。その彼が日本に留学した時に1番初めに買ったのが、このオーブンレンジだったという。いわば、彼の宝物である。彼は私に非常に世話になったのでお礼の気持ちと料理するのに重宝するからと半ば強制的にオーブンレンジを私に与えて帰った。

初めて使う電子レンジを前に貧乏人のおぼっちゃんは、「おぉぉぉ  これが電子レンジか? どうやって使うんだろう・・おぼえれるかなあ?」と興味津々である。私は、さっそく取扱説明書を端から端まで読んだ。そして使い方をおぼえ、子どもに教えた。決しておぼっちゃんには 教えない。だって何事にもお性根を入れて聞かない人だから どうせ一度で覚えられないのが目に見えている。こんなことで私の大事な時間を犠牲にはしたくない・・・

子どもと私は即 マスターし、使いこなしている。いろいろなお料理も電子レンジで出来るようになった。

おぼっちゃんは、想像通り。子どもに「何回も教えただろ・・自分で考え」と言われても 「えっ? どこ押すんだった?もう1回教えて」と使うたびに聞いている。

電子レンジは、電磁波が他の電気製品に比べて多く出るので、私たちはスイッチボタンを押したら2m 離れるようにしている。このことをフランス人の友人に伝えたらすごく笑っていた。

おぼっちゃんが、「うちに電子レンジが来た。画期的やなあ。うちの家は、洗濯機は二槽式やし、エアコンはないし。普通の家より30年は遅れとるなあ」と、しみじみ言っていたのが、妙に私は おかしかった。

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(24)鬼の霍乱3

少し前から店の水道の調子が悪い。流し台の下を覗いてみると、水がはっきりとポタポタ落ちているのがわかる。貧乏人のおぼっちゃんに、「水が漏れてるよ、見てみぃ」と言ったら「頭が痛いから見たくない」とおっしゃる。あんたの店だろと思うんだが・・

前々日に、いつもお世話になっている水道屋さんに電話して直してもらった、はずだったが直っていなかったようだ。やはり もう一度 来てもらうしかない。私は、今日、私の父の手術があり とても忙しい。おまけに 交通事故のせいで体の調子も思わしくない。(自分の検査もある。)水が出続けるのも この物価上昇のおりに もったいないことである。だから、おぼっちゃんに水道やさんに電話しとくから、来てくれたら直してもらってよと頼んだ。返事は、ない。

貧乏人のおぼっちゃん 自分に都合が悪いときには ぜ~~~ったいに返事をしない。サッカーで言うなら スルーである。

オレは頭が痛い、喉が痛い、体がえらい(苦しいという意味)と違う部屋で これみよがしに言っている。嫌なオトコだ・・・

いつもなら私もおぼっちゃんになんか 頼みごとをしないのだが、状況が状況だけに頼んでしまった。あ~~失敗。こちらが頼んだことなど殆んどしてもらったことが無いのに、馬鹿だった。結局 嫌な気分に自分がなっただけだった。二度と頼むかとブチ切れた私は、玄関に水道屋さんの電話番号を書いたメモと保険証(おぼちゃんの病院行きのために)を置いて私は朝一に家を出た。

~~~~~~~~~~~~~~

夕方、帰ってきました。

玄関には、電話番号を書いたメモと保険証が私が置いたまま 1ミリも動かずにあった。

あ~~~~

「水道屋さんに電話してくれたぁ? 病院に行ったぁ?」と私。

「してなーい。オレ ごっつい体えらいもん」

あっ、そうっ・・・・

私だって 頭を動かさずに寝たいよぉ。

「ほんまに おたくは、自分の嫌な事は絶対せんのやな。りっぱやなぁ」

と言って私は、水道屋さんに電話をして、水漏れを直してもらった。

水道屋さんが帰った後で おぼっちゃんは、「直って よかったなあ。ほっとしたなぁ・・・」

え゛~~

なんなの、この男・・・

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(23)鬼の霍乱2

貧乏人のおぼっちゃん、病気がなかなか治らないから自分は癌だという。次の日新聞でヘルパンギーナが流行しているという記事を見たら、オレはこれやなあと言う。私が読むと幼稚園児小学生の間で流行っていると書かれているが・・・(~_~;)

まぁ その程度の思考回路だろうと思うことにした。

おぼっちゃんは、上の子どもに「オレは病気で食欲が全然無い。そうめんが食べたい。作ってくれ」と言ったそうだ。

子どもは、食欲が無いのに作れは、おかしいと思い、作らなかったそうだ。結局おぼっちゃんは、自分でそうめんをゆがき、ビールを添えておなかいっぱい食べたみたい。

私は頭が痛くて食事を作ることができないし、暑いから、畑でとれたきゅうりやトマトを何回か続けて食卓に並べていた。

私が居ないところでおぼっちゃんは子どもに、「きゅうりでなく もっとお腹いっぱいになるもの 食べたいなあ、きゅうりは、もう欲しくない」と言ったらしい。

子どもは私のスパイも兼ねているので ちゃんと私に報告してくれる。

食欲が無いのは、どこのどなただったのかしら? こちらの健康状態がよろしくない時には本当に癇に障る男だ。おぼっちゃんと接するには 自分自身の心が穏やかでなければならないと悟った。

「食うな」と言いたかったが 言葉を抑えた。

ちなみに 今日のおかずは、 もちろん、きゅうり。 明日もね(^^)v

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(22)鬼の霍乱

貧乏人のおぼっちゃんが 珍しく風邪をひいたみたい。

喉が痛い、頭が痛い、体が熱い、咳が出る、鼻水がでる・・・自分の体に起こることを全部言ってくれる・・・しまいには、オレは癌だとも・・

「病院に行ったら?」と言っても「病院行っても 治らん。自力で治す」とおっしゃる。

私が喉が痛いときに飲んでいた抗生物質の残りがあったので、飲めば?と渡した。

朝、昼は、食後に薬を飲むが、体が苦しいというわりに 夜は、ビールやお酒を飲んでいる。  で、薬は効かんとのたまう。

ビールが飲めるぐらいなら 大丈夫でしょうから、と私は大事な薬を薬箱にしまいこんだ。勝手に治せばぁ・・・

薬は飲まない、病院は行かない、酒は飲む、それで朝から晩まで 相変わらず どこそこが痛い、どこやらが熱い、苦しいと 全部声にする。

下の子どもが怒鳴った。

「うるさ~~~い。ええかげんにしぃぃ。薬は飲まん、病院は行かん。で、ビールは昼も夜も飲む。聞くほうは、気分が悪いわ、エエ年しとんのに、だまっとりぃぃぃ」

おぼっちゃんが、言う。

「なんで、言うたらあかんのや? 頭が痛いけん痛いって言うんが、喉が痛いから痛いんやもん」

「ほれが うるさいんじゃぁぁ 耳障りなんじゃぁぁ」

おぼっちゃん、まだ「おかしいなあ。痛いけん痛いって言うんが なんで うるさいんだろう?」

はぁぁぁ。

おぼっちゃんは、あくまで自分中心である。周りのことなど 一切関係ないんだろうね。私は、この時、オートバイに乗っていて交通事故に遭って頚椎打撲でとても頭と首が痛かったんだけど(今でもまだ痛いけど)・・・・・おぼっちゃんにとっては、そんなの関係ねぇなんだろうね、きっと。

だから子どもが、うるさいと言った時には、私は心から拍手をしたもの。\(^o^)/

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(21)所見

貧乏人のおぼっちゃんとバラエティ番組を見ていた。

出演者の一人の精神科の先生が、「小学生の時の通信簿の所見の欄に書かれていたことって 当ってるよねぇ。大人になっても ぴったりだから 小学校の先生の見る目ってすごいなあって思う」と 言っていて周りの出演者も そうそうと相づちをうっていた。

私が、おぼっちゃんに「何て書かれてた?」と聞くと、

「おぼえてない」と即答だった。 

「あ~~~ やッパリ、ね」と私。

きっと、おぼっちゃんは、小さい頃から 今と同じだったんだろうなぁ・・

一生懸命お世話をした小学校の先生 お気の毒様・・・

逆におぼっちゃんが、私に何て書かれてた?と聞いた。

 私は、小学校6年間と中学校3年間同じことを書かれていたから ちゃんと覚えている。

「真面目で几帳面。責任感の強いお子さんです。」

おぼっちゃんが、「その通りやなあ。前に見た幼稚園の時の写真、しっかりした顏で写っていたもんなあ・・・」

私は、今思う。

先生方が評価してくれたまま、私は大きくなって 責任感や几帳面さのかけらもない男の後始末をしている・・・

あの時、先生方がひとこと 「いいかげんな人には 近づくな」と注意してくれていたら私の人生は変わっていたかも知れないのに・・・・

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⑳見る目

子供たちが私に言う。

子:「何でもできるのに、男を見る目だけは、無かったんやなあ。」

子:「なんで おっさん選らんだん?」

私:「じいちゃん(私の父)が、ものすごく気が短くて暴力もふるうとんでもない人だったけん、とにかく気の長い人がよかったんよ。 けど ちょっと  長すぎたよなぁ・・・・」

子:「そうそう。長すぎるけん、何しても遅いもんなあ・・役にたたんでぇなぁ。」

本当に気の長い人に憧れていたものだから、長いことに気を取られていて長さ自体の見極めができなかったようだ・・・私のミスだね。

貧乏人のおぼっちゃんに、そう言うと、

「失礼な。こんな素晴らしい人をけなすなんて・・・」と、いう言葉が返ってきた。

「幸せに 気付いてないんやなあ・・」とも・・・あいかわらず 自信過剰である (゜o゜)

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⑲離婚するなら

子供が通っている小中学校では、離婚する家庭が多い。私が子供の頃には離婚する家庭なんて学年で1人いるかいないかであった。やはり時代が違うということだろうか?

上の子供が小学生の時、1学期2学期3学期と全て名字が変わった子がいた。1学期は父親姓、夏休みで母親姓になり、冬休みで新しい父親姓になったようだ。私は3人のクラスメートの話をしていると思っていたら同一人物のことだったので、とても驚いた。生徒全員の名前を覚えるのは大変なのに、こんな子がクラスに何人もいたら担任の先生はさぞご苦労だろうと、ついつい心配してしまう・・・

そういう環境だから、自然と子供たちは「親が離婚したらどっちに付いていく?」と話していた。おもしろそうだったから、私は離れた所で聞き耳をたてていた。「どうする?どっちかなあ。おっさんは、何もせんから 付いていっても苦労するなあ」「やっぱり おっさんは、あかんわ」「うん」・・・とかなんとか言って、私に付いて来る様子だった。

子供が、「おっさーん。2人が離婚したら私らひろみちゃんに付いて行くけんなぁ」と貧乏人のおぼっちゃんに声をかけた。おぼっちゃんの返事は、

「オレもそっちに、ついていくわ」だった。

子供たちは、「そんなんだったら、離婚にならんでぇ」と呆れていた。

はぁぁ~

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⑱そこそこ

ぜ~~ったい自分の嫌な事はしない貧乏人のおぼっちゃんといるせいか、私は、そこそこのことは何でも自分でできる。

テレビやDVD等電気の配線や取り付け。自転車のパンク修理。裁縫、編み物、染色。電気製品の修理。昨日は、アンパンマンの目覚まし時計を分解して、ハンダ付けで修理したわ。もちろん電気カンナも電気のこぎりも使えるし、木に登って剪定もするし小さな耕運機も使える。パソコンも使える。

子供たちは、私に魚屋するのは、もったいないなあと言ってくれる。

でも、私ができるのは最初に言ったように、そこそこなのである。どれひとつ一流にできるものはない。まぁ言葉どおり器用貧乏というかんじ。

私だって、頼めるものならおぼっちゃんに頼みたい。が、電球1つの交換を頼んでも忘れるぐらいである。とにかく無理である。自分で動く方が早いし余計なストレスを溜めたくもない。かくして私は、毎日動き続けている。

子供たちは、まだまだ私の考えの域には達していないようで、おぼっちゃんに頼んでは失敗をしている。というか、おぼっちゃんができるまで、やらそうとしている。それは、見ていてすごいなあと思う。やはり親子というのは特別の関係があるようだ。(私は他人だからねぇ)

頼まれごとを無理やりやらされているおぼっちゃんは、

「オレに頼んだんが間違いと、早う気付いてくれたらなあ・・・」と言っている。

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⑰ごあいさつ

子供の1人が、職場で3ヶ月の見習い期間を無事クリアして本採用となった。ひじょうに 嬉しいことである。(*^_^*)

何がうれしいって、うちで一番の稼ぎ頭だからだ。(^^)v

貧乏人のおぼちゃんは、「酒買ってくれるかなぁ?」と期待大である。

この子供、外では完璧に良い子をしているが、家の中ではわざと挨拶をしない、片づけをしない、寝てばかりの困った子だ。

おぼっちゃんは、他のことには無関心だけど挨拶に関してだけは敏感に反応する。

これには、私も珍しくおぼっちゃんに同感である。やはり人との付き合いは挨拶が重要だし基本だと思う。外では、出来てるから問題なしと子供は言うけれど、親しき仲にも礼儀ありだ。

私たちは、子供に毎朝「おはよう」「おはよう」としつこく声をかける。でも帰ってくる返事は「うん」だけである。「挨拶は ちゃんとせなあかん」とおぼっちゃんが言うと どこかに消えてしまう。(ここは、おぼっちゃんと同じ行動パターンのようだが・・・)

こんくらべである。(こんくらべの多い家だわぁ・・・)

ところが、この子供 正社員に認められてからは帰宅する時間が遅くなった。だいたい午後11時頃で、早くても午後10時前である。

子供は帰ってくるなり おぼっちゃんの部屋へ真っ先に向かう。

「ただいまぁ~。今、仕事から帰ってきましたぁ~。」と大きな声で挨拶をする。それから ひといき会社であったことを話す。そして「おやすみぃ~。」と去っていく。

おぼっちゃんは、朝早いので午後9時には寝るのが常である。午後10時11時は、完全に夢の中だと思う。熟睡したと思った頃起こされ、何が起こったかわからない状態である。

「オレの部屋には来るなぁ」と言うおぼっちゃんに子供は、「挨拶は、せないかんでなぁ」と、これを毎晩の楽しみとしている。

「あいつのストレス発散にオレは使われよう気がする。挨拶は大事じゃ、なんて言うんじゃなかった・・・」

「早く寝てもアイツに起こされるし、遅く寝たら朝起きれんし・・どうしたらいいんだろう・・・」

後悔まっただなかのおぼっちゃんである。

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⑰ごあいさつ

子供の1人が、職場で3ヶ月の見習い期間を無事クリアして本採用となった。ひじょうに 嬉しいことである。(*^_^*)

何がうれしいって、うちで一番の稼ぎ頭だからだ。(^^)v

貧乏人のおぼちゃんは、「酒買ってくれるかなぁ?」と期待大である。

この子供、外では完璧に良い子をしているが、家の中ではわざと挨拶をしない、片づけをしない、寝てばかりの困った子だ。

おぼっちゃんは、他のことには無関心だけど挨拶に関してだけは敏感に反応する。

これには、私も珍しくおぼっちゃんに同感である。やはり人との付き合いは挨拶が重要だし基本だと思う。外では、出来てるから問題なしと子供は言うけれど、親しき仲にも礼儀ありだ。

私たちは、子供に毎朝「おはよう」「おはよう」としつこく声をかける。でも帰ってくる返事は「うん」だけである。「挨拶は ちゃんとせなあかん」とおぼっちゃんが言うと どこかに消えてしまう。(ここは、おぼっちゃんと同じ行動パターンのようだが・・・)

こんくらべである。(こんくらべの多い家だわぁ・・・)

ところが、この子供 正社員に認められてからは帰宅する時間が遅くなった。だいたい午後11時頃で、早くても午後10時前である。

子供は帰ってくるなり おぼっちゃんの部屋へ真っ先に向かう。

「ただいまぁ~。今、仕事から帰ってきましたぁ~。」と大きな声で挨拶をする。それから ひといき会社であったことを話す。そして「おやすみぃ~。」と去っていく。

おぼっちゃんは、朝早いので午後9時には寝るのが常である。午後10時11時は、完全に夢の中だと思う。熟睡したと思った頃起こされ、何が起こったかわからない状態である。

「オレの部屋には来るなぁ」と言うおぼっちゃんに子供は、「挨拶は、せないかんでなぁ」と、これを毎晩の楽しみとしている。

「あいつのストレス発散にオレは使われよう気がする。挨拶は大事じゃ、なんて言うんじゃなかった・・・」

「早く寝てもアイツに起こされるし、遅く寝たら朝起きれんし・・どうしたらいいんだろう・・・」

後悔まっただなかのおぼっちゃんである。

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⑯おはなし

貧乏人のおぼっちゃんは、私に「なぁなぁ、あれ知っとるかぁ?」とニュースについてよく話してくれる。

「あのニュースであれが じつは、違うかったんやってなあ」とか

「あの選手って、どこやらの隣の国で記録作ったんやってな」などなど・・・

でも私には なんのことか さっぱりわからないので、正直、返事をするのが嫌になる。

気持ちを落ち着けて、「誰が どこで 何を したことが 言いたいんえ? ちゃんと言うてもらわないと わからん。主語はだれ?」と聞いてみる。

「ええ~~っと、あれよ あれっ。 わかるだろう。あれのことでぇ。」

分かるか! それに時間をかけて分かりたくもない。私は、いそがしいんだから・・・

たまに、話の主語、述語がわかっても、内容そのものがあやふやなので、 ニュースがニュースそのままの状態として私には伝わらない。

ここにおぼっちゃんの遺伝子を90%ほど受け継いだ子どもたちも話に加わる。

「そう、違うでぇ。○○さんだったでぇ。あれっ、何だったかなぁ? 別のニュースだったかな、これは?・・・・・」

ますます ややこしくなる。あとで、自分でテレビを見たり新聞を読んで、初めて「あ~あこれのことだったんだぁ」と思うのである。

おぼっちゃんは、「3人寄って一人前で、やっと話が通じるなあ」と妙に納得している。

子どもたちは、「おっさんが、おらんかったら もっと すぐに通じるのにぃ。おっさんが足を引っぱとるんじゃぁぁ」と言う。

言われたおぼっちゃんは、「かすっとんやけどなぁ・・・ ええ線のになあ・・・」

・・・・・(゜o゜)

私は、あなたたちからニュースなんて聞きたくない。それより自分の時間を大切にしたい。

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⑮ちょっと

私が朝、貧乏人のおぼっちゃんに「ちょっと、ちょっと」と声をかけたら、

「うわぁ。また怒られると思った」だって。

失礼な!  私は怒ってなんかいない、注意をしてるだけです。

だいいち 怒られると思うようなことばっかり、するのは、そっち。

一度言ったことは、覚えてよねと言いたくなる。

自分が悪いと思ってないから 同じことを何度もする。

だから私が注意する。でも、聞いてくれない。それの繰り返し。

「嫌がらせしようとしか思えんわ。」と言ってみると、

「いやいや。気のせいだろ。悪気はないけん」だって。

すっぺらこっぺら言うおぼっちゃんの取り扱い説明書、どこかで売ってないかなあ?

いちど、このおぼっちゃんの頭の中を割って見てみたいと本気で思う私である。

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⑭阪神大震災

貧乏人のおぼっちゃんは常々「オレの言うことを信じるな」と家族に言っている。

私が本気でコイツは信じれないと思ったのは、1995年午前5時46分M7.3の阪神大震災の時である。

午前5時40分過ぎ、グラッとものすごい大きな揺れを体に感じた。怖かった。今でも、あの時の感覚を思い出すことが出来る。本当に本当に怖かった。

地震のあと友だちと家庭の様子を話し合った。

Aさんは、ダンナがAさんと子ども2人の上に布団を持って覆いかぶさって、守ってくれたと言う。

Bさんは、Bさんと子どもたちに机の下に隠れろと言って、ダンナは家で一番安全な太い柱にしがみついていたと言う。

Cさんは、家族みんなでトイレに逃げ込んだと言う。

Dさんは、揺れの怖さで誰も動くことができず、揺れがおさまるのを家族一緒に待ったという。

さぁ、貧乏人のおぼっちゃんは、どうしたか?

毎朝市場へ行くためその日もおぼっちゃんは、午前5時半ごろには起きていた。

揺れた瞬間 私は2階で寝ていた当時1歳ぐらいの子どもを片手で抱き、小学1年生ぐらいのもう1人の子どもに布団をかぶせ急いで窓を開けた。(出口の確保である)そうして、「地震じょ」とどこかの部屋にいるおぼっちゃんに叫んで 揺れがおさまるのを待った。

揺れてる時 普通は、一応家族のところに来るよねぇ。

でも、おぼちゃんは来なかった。揺れが完全におさまってから「怖かったなぁ」とやってきた。

「どこに 居たん?」私が聞くと、

「すごい揺れたんで 急いでオーディオスピーカーを押さえに自分の部屋に行った。危なかったわぁ。落ちたら壊れるけんなぁ。何個もスピーカーがあるけん、押さえるのに苦労したわぁ。」

「はぁぁぁぁ」

家族よりスピーカーが大事なんかい? アンタは?

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⑬最後まで

貧乏人のおぼっちゃんは、何をしても最後まできちんとできない。いっつも ひとつかふたつ残している。完璧と言う言葉を ご存じないようだ。

たとえば、

雑巾がけをしたあと、使った雑巾をバケツにそのまま残しておく。

ごはんの後 お茶碗やお皿を片付けても食卓の上を拭かない。

脱いだ靴を、きちんと揃えることが出来ない。服もね。

作品を作った後の木屑は庭にそのまま、犬小屋の上や、ベンチ、小さい温室の上と手近なところでペンキを塗るから、それらは皆 ほくろや傷のように汚れている。はっきり言って汚い。

ゴミ出しの日に、出した後の空になったごみ箱に自分の部屋から持って来たゴミを入れる。

缶ビールの空き缶は、窓から投げ捨てて、私が作ってある空き缶入れの隣に貯まっていく。

まだまだある・・

思い出して書いてるうちに ムカムカしてきた。

「何でも最後まできちんとしてよ。結局いっつも私が 後始末することになるでぇ、もぅ。」私の常套句だ。

おぼっちゃんは、

「あと、もう1歩 なのになぁ~ 惜しいなぁ」

と、あいかわらずである。

完璧のうえに、反省という単語もおぼっちゃんの辞書には無いようである。

辞書に無いから同じことを何度も繰り返す。

トイレのスリッパも使用後には、次の人がすぐに履けるようにきちんと並べてと15年ぐらい言い続けたけど ダメだった。私の友達に相談したら、いっそスリッパを置くのを辞めれば。と教えてくれたので その教えに従った。おかげでイライラの1つは解決した。

取り除くことが出来ない事は、言い続けるしかない。でも、聞いてない。言ってもダメなら書いてみたらと友だちに言われ以前紹介したように、私は、パソコンのワードで「ごはんが終わったら、食卓をふきんで拭くこと。拭いたふきんは、洗うこと」「お風呂や洗面所の髪の毛はゴミ箱に捨てること」「生ゴミは庭のコンポストに捨てること」等を打ち、印刷をした。そして水にも負けないようにとラミネート加工も施して、おぼっちゃんの行く先々に置いて回った。

結果はご想像通り・・・水には負けなかったが、おぼっちゃんには、完敗。「ごはんが終わったら、食卓をふきんで拭くこと。拭いたふきんは、洗うこと」と書いたラミネート加工の用紙の上にくちゃくちゃのふきんが置いてある。他も似たようなものである。

おぼっちゃんは芸術家肌だから言ってもダメなら視覚的に書いてみたらと言う友達のアドバイスに従ってみたのだが、字で書いたのが間違いだったと気付いた。きっと絵で描かないとダメなんだろう。でもこれらのことを絵で描くほど私も暇じゃないし、余力もない。

あ~あ 我慢くらべの毎日が続いていく・・・・・・でも、我慢くらべって言っても我慢してるのは私だけよね。おぼっちゃんは何とも思っていないでしょうから。

人間死ぬまで そう変わらないっていうから、我慢するより諦めたほうがいいのかな?

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⑫終わり

私が、店のことで新しい案を貧乏人のおぼっちゃんに話したところ、

「やる気やなぁ。子どもにその姿勢を見習ってほしいなあ」との返事。

私が、「アンタにして欲しいわ」と言うと、

「オレはもう終わっとう人間やけん ええわ・・」

えぇ~~

私は、この終わっとう人間とこの先 どれくらい、つきあっていかなければいけないのだろうか?

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⑪今さら

今さら言うのもなんだけど貧乏人のおぼっちゃんは、自分中心に気持ちよく生きている。

何度も紹介しているが、まだまだネタには事欠かない。

おぼっちゃんの友達が遊びにきて話していても、興味がなくなると「オレ ちょっと出かけてくるわ」って 友達おいて平気で外出してしまう。マジックの得意な友達が来た時も、そう言って途中でいなくなった。残された私は、その後マジックを1時間ぐらい見せてもらって話をした。私の友達じゃないのにぃぃぃ~~~

私が借りている畑の草むしりに追われている時も、「ちょっとグランドでボール蹴ってくるわ」と出て行こうとするので、「グランドでボール蹴るなら 畑で土 蹴って草ぬいてよ」と言ってみた。おぼっちゃんは、聞こえないふりして「いい天気やなぁ」って言いながら消えた。

おぼっちゃんの出かけるところは、決まっている。BOOK OFF、リサイクルショップ、土手のグランド この3ヶ所をローテーションを組んで回っている。時計を持たずに外出しているのに、晩御飯が出来あがると同時に「ただいま~」と帰ってくる。これは本当に見事である。1分の狂いもない。

トイレやお風呂のそうじを1度もしたことがない。使ってるんだから掃除したら?と言ったら「えっ。いつもキレイでぇ。する必要無いでぇ。」と 褒め言葉ですり抜ける。

家の建て替えの引越しの時にも、途中で「おれ、サッカーの試合があるから」って抜け出した。目が点になった私と私の父の2人で片付けた。荷物の殆んどがおぼっちゃんの本やレコードだったのに  (・_・)

子どもを車で迎えに行かないといけない時も、私が「迎えに行ってよ」と言い終わる前に、急いでコップにビールを注いで「あ~飲んだから 行けんわぁ。残念」

今さら何言っても どうなるものでもないと分かっているが、言わずにはいられない。

「アンタ 何 考えとんぇ?」 ハァ~(-_-;)                           

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⑩家を建てかえた訳

今から10何年か前、貧乏人のおぼっちゃんが家を建てかえる決心をした。

それまでは築5~60年のボロボロの家で暮らしていた。和室の押入れの壁を壊して2部屋を1部屋の洋室にしたり、浴室にはペンキを塗って、おつりのくるトイレには青空の明るい壁紙を貼ったりと2人でリフォームをして そう不自由なく生活していた。

問題は雨の日。雨が降り出すと同時にバケツや使ってない鍋を総動員して配置。いろんな音の混じる中 ごはんを食べたりしていた。

おぼっちゃんの周りの人たちが、家を建てたらと勧めてもぜ~ったい建てると言わなかった。

子どもが春から幼稚園にあがる頃だったので、私の母は古い家だと幼稚園に行って孫がいじめられるから、かわいそうだ。家を建てなくてもいいので、家の周りを新しいトタンで囲うだけでいいからと嘆願していた。私たちの家は小学校のまん前にあるので、幼稚園児や小学生が絶対に通る道なのだ。

そのことをおぼっちゃんに伝えても、「いけるわぁ。いじめられへんわぁ」と一蹴。

で、なぜ家が建てかえられたかというと・・・

台風がやってきたからである。

台風に備えて雨戸を閉めなくてはならなかった。当たり前のことだが この雨戸も家と一緒で相当古い。戸板を1枚引き出してきたと思っても、タイミングが悪いとレールからはずれて落ちてしまうので、かなりの技を必要とする。それが4枚つづきである。

数週間前におぼっちゃんは、サッカーの試合で腰を少し痛めていた。その状態のうえに中腰での雨戸との戦い。おぼっちゃんは敗者になった。

「腰が痛ぁぁ~~い。もう いやじゃぁぁ。家を建てるぞぉ~~~」

かくして、家が建てかえられることとなった。(^^)v

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⑨大黒柱Ⅱ

貧乏人のおぼっちゃん、目がさめたときに左半分がしびれていたらしい。それで、オレは脳梗塞か何か頭の血管が切れてるんだと思ったって。でも手や足を動かしたら動いたので、洗面所に行って鏡を見て「誰な、これ?」ってなったようだ。

それでも市場へ行って仕入れをした。市場の人がみんな振り返り「大丈夫?」と声をかけてくれたと聞いた。

あまりにひどいので午後から病院に行った。即 入院を勧められた。頬の骨が骨折して、陥没していたのだ。鼻の手術は骨折してから1週間以内、頬の骨は2週間以内に手術をしないと元に戻らないそうだ。おぼっちゃんの年齢が今70代なら手術は勧めないって。このまま手術しない場合、自然に骨は固まり顏半分はズレたままだそうだ。おぼっちゃんは、自分のズレた顔を想像したのか、即、手術をすることを決めた。

いろいろな方のお力を借りて、とても素晴らしい形成外科の先生に手術をして頂くことになった。みなさま、その節は大変お世話になりました。<(_ _)>

おぼっちゃんが家にいない2週間ほど私はがんばって家業をした。幸いフランス人の魚好きの友人が手伝ってあげると言ってくれた。やはり日頃から人には親切にしておくものだと心から思った。毎朝5時に彼の家に迎えに行き、一緒に市場へ仕入れに行った。彼は、初めて見る日本の市場をとても気に入っていろいろ質問してくる。彼は、フランス人はフランス語だけを喋るという ちょっと昔のフランス人だから、英語が嫌い。私にフランス語で話しかけてくるが、私にフランス語が分かるはずもない。私がその時知ってたフランス語は「ジュテーム」と「ボンジュール」「メルシー」の3つ。どうしようもない。で、お互い歩み寄って、かたことの英語で会話する事に。

大きい大きいマグロをまたぎながら、徳島で獲れた小さな魚たちを買っていく。彼は、見るものすべてを聞いてくる。初体験の仕入れをするだけでも大変なのに彼の質問に答えないといけないので(しかも英語で)私の頭は爆発しそうだった。

ヨコのことは「ツナのベイビー」、ヒラマサのことは「イエローテイルのともだち」、ブリは、「イエローテイルのお父さんかおかあさん」と答えていた。

そうそう、外国人を連れて歩いているものだから、市場の人たちも笑顔で話しかけてくれる。その相手もしなきゃぁいけないし、市場を後にする時の私はぐったりだった。

魚好きの彼は本当によく手伝ってくれた。黙々と下を向いて魚をさばき刺身を盛ってくれた。その姿はおぼっちゃんと同じだった。おぼっちゃんは、日本語は分かるけどお客さんと殆んど話をしない。ただひたすらまな板の上の魚をさばくだけである。下を向いてるからお客さんの顔もおぼえない。店以外でお得様に会って私が「いつもありがとうございます」と言っても、後で「あの人誰?」と言う。商売をしている自覚があまりにもなさすぎる・・・・

だから、おぼっちゃんが店を留守にしていた2週間 お客さんは誰もおぼっちゃんがいないことに気付かなかった。本当の話である。

おぼっちゃんは、骨を折られても子どもを怒らなかった。そのせいか大黒柱を折った張本人はケロッとしていて、「飛行機に乗るとき検査で、ピーって鳴るなぁ。ハハハ」と笑っている。

というわけで、うちの大黒柱は、折れていてボルト3本で留められている。危なっかしいたらありゃしない。

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⑧物忘れ

物忘れが多くなる年齢に貧乏人のおぼっちゃんも近づいてきた。

でもまぁ、今までが今までで きちんとしていたわけではないので、きっとボケたかボケてないのかの境が分からないと思う。

私がおぼっちゃんに「これも、できん、あれもできんなぁ」と言うと

「あ~良かった。いつもと同じ おれまだいけるな。ボケてないわ」

普通は、これもできん あれもできんようになったなぁって言われたら「あらっ?認知症かなぁ」って考えるよねぇ。おぼっちゃんの場合 あれもできる、これもできるってほうが、はるかに危ないんだろうなぁぁぁ。  

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⑦個人で国際交流

私たちには、外国人のお友達がたくさんいる。

国で言うとフランス、メキシコ、インドネシア、中国、韓国、マレーシア、イギリス、オーストラリア、アメリカ、ペルー、ケニア、マダガスカル、ブータン、カナダ、南アフリカ共和国。

貧乏人のおぼっちゃんは、サッカーが大好きなので、サッカーのゲームをしようと誘われると、どこへでも出かけて行く。それが、幸いして、いろいろな国の人たちと知り合うことが出来た。サッカーだけじゃなく、サッカーで友達になった人の知り合いだったり、子どもの英会話の先生や中国語の先生もいる。

グランドで仲良くなって、お互いの家の行き来が始まり、時間を共有するようになった。

日本語が、あまりわからない外国人にも、おぼっちゃんはスゴイ。決してひるむ事はない。

Hi と OK、OK と 笑顔で、乗り越えてきた。何を聞かれてもHiとOKの連発でこちらが恥ずかしくなるくらい。それでも、会話が成り立つのが不思議。英語なんて簡単とおぼっちゃんは豪語する。

まぁ外国人のお友達は、殆んどが大学の留学生なので、みんな頭がいい。私たちが、外国語を覚えるより、彼、彼女らが日本語を覚えるほうが はるかに早い。今では、おぼっちゃんよりも彼、彼女らは、日本語を巧みに使っている。

私たちは、海外旅行など1度もしたことがない。海を越えて行くのは大阪ぐらいである。それも何年かに1度あるかないかである。

しかし、外国のお友だちがいると、ここに居ながら それぞれの国の話を聞かせてもらえたり、お料理を食べることができる。とても素晴らしいことだと思っている。

子どもの小学校の運動会には毎年違った国のお友だちが見にきてくれて、音楽や文化の違いをお互いが話し合ったりもした。

言葉というのはおもしろいもので、日本語と同じ発音もたくさんあるということを教えてもらった。

たとえば「Hi、こんにちは」ってフランス語では「サバ~」だし、スペイン語では、「オラ~」で、にんにくは「アホ」、牛は「バカ」、馬は「カバジョ」、韓国語のひとつ、二つのひとつは「ハナ」

おぼっちゃんは、むずかしい単語は覚えられないけど、短くて馴染みのあることばならOKと覚えはじめたが・・・「オラ~」を「コラ~」と言ってメキシコのお友達に笑われた。おぼっちゃん曰く、「エエせん なのになぁ」・・・・(゜o゜)

ちなみに「コラ」は、スペイン語で尻尾やおしりのことだって。だからメキシコのお友だちは、おしり~って挨拶されたから びっくりしたんだって。

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⑥大黒柱Ⅰ

子どもが学校で習ってきたのか、「大黒柱って家で大切なもので、家族の中ではお父さんのことを言うんやってな」

「そうそう。大切な柱のことやなぁ」と私。

子どもは、「けど、うちの大黒柱折れとうで、あかんなぁ」

その通り、うちの大黒柱にはボルトが入っている。うちの大黒柱とは、もちろんおぼっちゃんのこと。

貧乏人のおぼっちゃんは子どもに向かって言う。「誰が、折ったんなあ。おまえだろ」

そう、子どもが小学1年生の時のこと・・・・

知り合いから沖縄土産にマイルド瑞穂という有名な焼酎を頂いた。

おぼっちゃんは、夕飯時においしいおいしいと言いながら気持ちよく飲んでいた。

気持ちよく飲んで気持ちよく布団に入って眠っていた。ちなみにおぼっちゃんは、寝る時間だけは、きちんと守る。午後9時には布団に入っている。家族の中で誰よりも早く夢の中に入っていく。

びっくりしたのは、翌朝。

私が朝起きて料理を作っていると、見たこともないおそろしい顔がそこにあった。顔半分が、どす黒い色をして目は開かず、頬と口は腫れ上がっていた。お岩さんの顔のようであった。

「なに~その顔」と私が言うのと同時におぼっちゃんが「誰かオレの顔金属バットで殴らんかったか?起きたらこんなんに なってた。何があったか 知らんか?」

「知らんよ、どうしたん?」

「わからん」

子どもたちを起こして聞いてみた。2人とも「知らん」と言う。そしたら、おぼっちゃんは私を見る。

「え~。私やって、知らんよ。部屋にも行ってないよ」私は内心、こいつ私を疑ってるんだ、とんでもない奴だぁと思った。

「じゃあ、誰だろ」

もう1度子どもたちに「昨日の夜、おとうの部屋へ入った人は誰?」

下の子どもが、小さい声で「私入った」

「何したん?」と聞くと、

「おとう 目がけてジャンプしただけ。頭と頭が当った。でも、おとうは何も言わんと寝とったよ」

「で、あんたは、どこも痛くないん?」

「うん、どっこも痛くないよ」

不死身だ。思い出した。この子は赤ちゃんのとき車後部座席のドアが勝手に開いて、赤ちゃん籠から落ちて頭を打ったことがある。あわててお医者さんに診て貰ったが無傷で異常なしだった。

おぼっちゃんは、お酒に酔って気持ちよく寝てたから、子どもが飛んで来たのにも気がつかなかったんだ。どっちもどっちである。(゜o゜)

子どもが言う。「私が悪いんじゃない、お酒が悪い。そうマイルド瑞穂のせいだ」

この時からうちでは、マイルド瑞穂は悪役になってしまった。

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⑤遺伝子

子どもたちが成長するにつれて、日増しに貧乏人のおぼっちゃんに話し方や考え方が似てきたように思う。

とても 恐ろしいことである。おぼっちゃんが家に3人もいるなんて考えただけで・・・

3人は、

とにかくポジティブである。万が一、落ち込んでもすぐ立ち直る。

悪いことは、すべて自分以外のせいにする。

人の気持ちを推し量ったりしない。

すごくよく食べてよく寝る。

そうじや片づけを重要視していない。

何事にも、おおざっぱである。etc...  あげると きりがない・・・

子どもたちに、「わっ、今の言い方 そ~~っくり。今の考え方 そ~~っくり」と言うと、

「そうよ、私もそんな気がした。いやんなるわ。おっさんのボロの遺伝子が来て。まともな血が、かき消されてしもた」

「もう10代で、おっさん化現象がでてしまった。これから先 どうなるんだろぉ。情けない」

いいえ、情けないのは 私です。

人並みに一生懸命育ててきたはずなのに、やはり おそるべし遺伝子!!

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④ひきぎわ

テレビや新聞で有名な人たちの引き際を考えることがある。政界やスポーツ界では、もういいんじゃないと思い当る人が、たくさんいる。

貧乏人のおぼっちゃんとそのことについて 話すと、「オレのサッカーも もう、そろそろと思うときは遠慮せず言うてくれよ」と言う。 

最近おぼっちゃんはサッカーの試合から帰ってくるとよくグチを言っている。

「シュートしても前の奴が点とれんからオレがFWに行った。シュートしようと思ってもボールが全然オレのとこに来ない。おかしいなあって思って気がついた。オレがMFでいるからボールが前に出ていたことに。で、ボールに触らんと試合が終わったらサッカーしに来てる意味が無いので、MFと変わってくれぇと言ったら、前半は辛抱しろと言われた。前半、1度もボールに触らんと終わった。あ~バカだった」

「オレがええボールをパスするのに、みんな相手に取られる」

「勝てんから 試合に行ってるとは考えんとこ、健康のために行ってると思おう」

「フェイントしよったら、情けない、こけてしまった」etc.

フェイントができずにこけるんだったら充分 引き際よ、やめたら~と私が言う。

おぼっちゃんは、「いやいや、きょうは、ちょっと調子が悪いだけ、まだまだいける」と力強く言う。

やはり自分のことは、みえてない。

結局、引き際は誰がなんと言っても 本人が納得しないと決めれるものではないのだろう。

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③なんでも

私は、貧乏人のおぼっちゃんの頼みを たいていは聞いてお助けしている。お助け度は99%に近いと思う。

でも、おぼっちゃんは私の手伝いをしない。善意で解釈すれば、気がつかないから仕方ないかなと思う。

時々いやみで言ってみる「私は、いつもそちらの頼みをきいて しているけど、私のためには動かないなぁ・・それって おかしいよねぇ・・」

おぼっちゃんは、言う。「なんでも言うてよ」

だから私が「じゃあ、あれして」と用事を頼むと「それは、できん」とか「したくない」「オレには無理」とのたまい結局してくれない。

「用事は、なんでも言うてよって言うたでぇ。どして、言うたこと してくれんの?」

おぼっちゃんの返事は、

「なんでも言うてよって言うたけど、 なんでもするとは言ってないぞぉ」

はぁ~~~(゜o゜)

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②ネコ

貧乏人のおぼっちゃんは、犬、猫、鳥など 小動物が苦手。・・・のはずが・・・

私が友人から犬を頂いて10数年飼っていても殆んど触ったことが無い。子どもが小さい頃おぼっちゃんは、子どもと犬と一緒に小学校でサッカーをして遊ぶ時 犬にボールをパスしても、直接触ったりは、しなかった。

子どもが猫が飼いたいと言ったときも、「犬が居るから 飼わなくていい」と断った。でも、どうしても飼いたい子どもと犬や猫が大好きな私は、猫の名前をおぼっちゃんにつけさせてあげるからと言い、飼うことを許可させた。

美人猫なのに、おぼっちゃんがつけた名前は、『ロマーリオ』  

おぼっちゃんの大好きなサッカー選手の名前である。美人で頭の良いロマーリオは、ロマと言っても反応してくれる。名付け親のおぼっちゃんは、「ロマ」と呼ぶことはあっても、頭を撫でることや尻尾に触ることはなかった。

ロマとの生活が始まり、しばらくしてからある事情でフランスから来たサイレスというネコも飼うことになった。このサイレス君、体重が13kgもある、おまけに魚が大好き。おぼっちゃんに付き回って魚をもらうのが日課であった。

家に2匹ネコがいるのにもかかわらず、おぼっちゃんは、ネコが苦手だった。おぼっちゃんの座布団にロマが座っていると「どいてくれんかなぁ」とネコが、みずから居なくなるのをひたすら待つ。寒い時におぼっちゃんの膝の上にロマが乗ったときも同じ。しびれがきれても、触ることができないから、ずっと我慢。

まぁ、これはおぼっちゃんの性格によるものだろう。自分からは進んで何もしないし、何か起きても通り過ぎるのをひたすら待つ。ネコが相手でも同じみたいね(~_~;)

ところが、おぼっちゃん心境の変化か? 昨年からネコ大好き人間に変身した。ネコについて書かれている小説やエッセイを読み出した。テレビ番組もネコが出ていたら、おもしろいなぁ、かわいいなぁと言うようになった。おそるおそるネコの頭を触ってみたりしている。

晩御飯の時も、ロマーリオに1番に刺身をあげている。「ちょっと待ちよ」と言いながら、刺身をネコの口に合うように小さく切って、あげている。

「私らより ロマーリオに優しいぃぃ」「おっさんが、ネコのこと話てるぅ・・しんじられない・・」子どもにも そう言われだした。

以前は本当に無関心だったのに、今では窓から見える地域ネコさんの名前を覚え、ごはんのおすそ分けもする。

子どもたちが大きくなったせいか、晩御飯が終わると すぐに彼女らは自分の部屋に行ってしまう。もちろん、私だって酔っ払いに付き合うほどヒマじゃない。

チビチビといつまでもお酒を飲んでいるおぼっちゃんの話相手は横に居るロマーリオだけ。あいづちをうつように「ニャァ~~~」と まさに猫なで声で、刺身を要求している。

こういう日が来ることを本能的に察知して、おぼっちゃんは、ネコ好きになったのだろうか?

犬のクロも、いつか おぼっちゃんの横に座ることができるのかな?

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①ブリ街道

ブリの時期、テレビでブリ街道のことが放送されていた。

ブリ街道は別名ノーベル街道とも言われているらしい。ブリ街道に沿ってノーベル賞を受賞した先生方がたくさん出ているかららしい。

これまで日本でノーベル賞を受賞した12人のうち、田中耕一さん、小柴昌俊さん、利根川 進さん、白川 英樹さんの4人が、国道41号の富山から高山までのわずか約90kmの沿線にゆかりがあるそうだ。

ブリをはじめ、魚のEPA(イコサペント酸)、DHA(デコサヘキサエン酸)を摂取することで、心筋梗塞や脳梗塞を防ぐ働きがあったり、健康になるとか頭が良くなるとか言われている。

でも「頭が良くなる」という点において、私は声を大にして言いたい。

それは嘘である、と。

貧乏人のおぼっちゃんは、生まれながらにして50数年間 魚を食べ続けてきている。それも普通の人が食べる量以上に、である。晩酌の肴には、もちろんのこと、朝、昼と1日3回食べることもある。

にもかかわらず『頭が良い』からは、程遠いところにいると思う。

私が、そう おぼっちゃんに言うと、

「ノーベル街道か、すばらしい。もうちょっとしたら、今にオレもいけるなぁ。これからやなあ。」と笑顔。

私の説など全く耳に届いてないようだ。

普通に考えたら、これまでに頭が良くなっていないのに 50すぎて、なんでこれからいけるなんて思うわけ? 脳の細胞なんてトウに枯れてると思うけどネ。

あっぱれと言うしかない   ハハァ <(_ _)>

まぁ これだけポジティブな考えをお持ちのようであれば、ある意味 ストレスが無くて健康には確かに良いでしょう・・・・

おぼっちゃんは、以前私に「ストレスって何?」って本当に聞いたぐらいの人だから。

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○月31日 晴れ

貧乏人のおぼっちゃんとの会話は、天然なのか ちょっとは考えて言っているのか把握するのがムズカシイ・・・

こんな感じでず~っと生きていくに違いないから、きっと おぼっちゃんが年老いた時には、ボケたかどうかの境がわからないだろうなぁなんて無駄な心配をする私である。

50代半ばの今でさえ、家族で話したことをすぐ忘れて何度も聞いてくる。

「それは、昨日言っただう」「この前一緒に、テレビで見たでぇ」「もう忘れたん?」ということが、しょっちゅうある。

「もう、おっさんとや話できんなぁ。脳細胞こわれとるんちゃうん?」と、子どもにも言われる始末である。

そう言われてもおぼっちゃん「いや、これぐらいがエエんよ。あんまりビンビンつながっとうよりもな。 毎日、感動があっていいんじゃ」

子どもは「ほれって、単に物覚えが悪いっていうか、モノを知らんっていうことで」

「まあな、そうとも言う、かな? まぁ たのしいにいこうだ」と言うおぼっちゃんに子どもらは「アホらし。相手に できんわ」と言って離れていく。

最近おぼっちゃんは、ひとり食卓で御飯を食べていることが多い。

自業自得でしょうね・・・(~o~)

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○月30日 晴れ

貧乏人のおぼっちゃん あいもかわらず物事をきちんと理解できない性格のようである。

お店でお客さんと談笑していた時のこと。

お客さんが、「あそこのご主人は、ゴミ出しから買い物、夕飯を作っているんだって。草抜きもね。いいわねぇ・・うちは、な~~んにも せんわ。やっぱり 若いときからしつけとかな、あかんわ。なぁぁぁ~~」って おぼっちゃんを見ながら言った。

私が、お客さんに「もっと言って、何回も聞こえるように言って」とおぼっちゃんを指して言うと、

「オレと一緒やなあ。おんなじ人がおるんやなあ」との返事。

へっ !!

あんたがいつ、ゴミ出しをした? いつ買い物をした?

ちいさ~~い爪楊枝1本とティッシュペーパー捨てたこと、自分のコーヒー豆と酒を買ったこと、夕飯に刺身をならべたこと・・・それらをもって おんなじことをしてるとは言わないでほしい・・・・

これでは近所のご主人があまりにも お気の毒です。(-"-)

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○月29日 曇り

今日も貧乏人のおぼっちゃんと子どもと3人でケーキを食べながらテレビを見ていた。

漫才のM1グランプリをおもしろくないなあとかネタがいまいちやなあとか言いながら・・・

突然おぼっちゃんが「わぁぁ これ何なぁ?」と叫ぶので、そっちを見ると服の左側が、まっ白になっていた。

子どもが「情けない、50過ぎてケーキもマトモに食べれんの?」

「あっ。そうじゃ。ケーキを箱から出すときに付いたんやなぁ。」おぼっちゃんが、思い出した。

と、同時に机を挟んでおぼっちゃんの反対側に座っている子どもに「わぁぁぁ、お前、袖にケーキが付っきょるぞぉぉ」

「ぎゃぁあぁぁぁ」と子どもも言いながら「おっさん、おっさん、おっさんもまた袖に付きょるよぉぉぉぉ」

漫才では全然笑えなかったのに、ケーキで大笑い。

「俺らがM1に出たら 優勝まちがいないのになあ。」

何故か 強気のおぼっちゃんであった。

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○月28日 晴れ

貧乏人のおぼっちゃんと子どもと3人でテレビのクイズ番組を見ていた。

私と子どもは、次々と問題の答えを当てていた。おぼっちゃんは、昔からクイズ番組は嫌いらしいが、絶対に答えられる問題があれば、こそっと参加してくる。

お酒を飲みながらテレビを見ているので、お酒がすすむと自分にできる問題かそうでないか判断をまちがえて、できもしない問題に答えて自滅している。

子どもが「馬鹿やなぁ、こんなんも わからんの?」と遠慮なく言うと、おぼっちゃんは、「いやぁ、馬鹿じゃあない。軽~い馬鹿じゃ。」だって。

子どもは、「馬鹿に、軽いも重いも無いわ」って。

(゜o゜)

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○月27日 雨

貧乏人のおぼっちゃんに、頼みごとはできない。

30年来の自転車を大事に大事に磨いていたので、「まな板もそろそろ削らなあかんなあ、削ってよ」と声をかけたら、「うん。また今度な」と言う。「え~自転車磨く時間があるんやけん、削ってよ」と私。  今日は、風が強いし寒いとか腰が痛いとか明日に大事なサッカーの試合を控えてるからとか、例のごとくスッペラコッペラ言い訳を並べる。

本当に仕事をどう思っているんだろう? 相変わらず謎である。

おぼっちゃんは、古本を買って読むのが大好き。定期的に市内のブックオフを巡回し嬉しそうに何冊も買ってくる。当然どの部屋にも本がたまっていく。「本をかたづけてよぉ」の返事は「どのぐらいの高さまで積めるか試してる」。言っても無駄だと分っているのに、言ってしまう自分が情けない。

言ってもダメだから、視覚的に責めようと思い、してもらいたいことを箇条書きににして、ラミネートをかけて各場所に置いてみた。

食卓には、「ごはんが終わったら、ふきんで机の上を拭く。その後拭いたふきんを洗う。」

流し台には、「生ゴミはコンポストに捨てる。」

洗面台には、「梳いた後の髪の毛は、ゴミ箱へ」

お風呂場には、「お風呂から出たら足拭きはバケツに掛ける。窓を開ける。ガスの元栓を閉める。」

無駄な抵抗だった。置いてある事さえ気付いていない。足拭きをバケツに掛けてねと書いてある上に濡れた足拭きが乗っているぅぅぅぅぅう

・・・ある日 私が店の換気扇の掃除をしていた。羽を外したかったのだけど高くて外しにくいので、ダメもとで、おぼっちゃんに頼んでみた。気分が良かったのか即動き出したので「ラッキー」と思った。私はおぼっちゃんに「羽が外せたら呼んでよ」と言い、その場から離れた。

待てども待てども外せたという知らせが来ない。待ちかねた私は、換気扇の所に行ってみた。目が点になった。

「大変な仕事やなぁ・・今、やっと外れた。よう頑張ったわ」と、得意げなおぼっちゃん。

なんと、換気扇があるはずのところから青空がのぞいている。鉄の枠のみを残して、綺麗さっぱり換気扇本体ごとを外していたのだった。

ひぇ~~ そりゃぁ 時間がかかるハズですね。(゜o゜) 

「何で本体ごとはずすん? 羽だけじょ」

「えっ? 羽はずしてるつもりだったけど 気づいたらみんな ついてきたぞぉ。おかしいなぁ」

「おかしいのは、換気扇じゃない。あんたの・・・・」

やはり頼むんじゃなかった・・・・・(-_-;)

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○月26日 快晴

貧乏人のおぼっちゃんは、今日もすこぶる元気だ。

名義変更をすることがあって、下の子どもと私と隣町の役場に出かけた。私は、体温を超えるぐらいの暑さなので行きたくなかったが、おぼっちゃんにオレはひとりでは手続きが、わからんし、できない。頼むから付いて来てと言われたので、まぁ一人で行かせて手続きが出来なくてもう一度行く事になれば面倒くさいので、付いて行くことにした。

役場について、私が手続きをしたあとおぼっちゃんが書類に何ヶ所か記入するだけになった。それが、できない・・・漢字が小さすぎて見えないのと、ひとつのことしかできないのに、係りの人にいろいろ指図されたので、ちょっとパニック・・・

で、見かねてというかこんなものだろうと思っていた私が、横から手助けをした。(やはり付いて来て良かったわ)それを見ていた子どもが、「おぼっちゃんみたい!!何にもできんのやなぁ。うちにはお金もないのにぃぃ」とつぶやいた。

私は即答した。「うん、こういうのを『貧乏人のおぼっちゃん』って言うんじょ」

「へぇぇぇ・・・おもしろぉい」と子どもにウケた (*^_^*)

子どもはこのブログの事を知らない。おぼっちゃん本人を見てタイトルを言い当てたようで、私にとってすごく面白かった。今さらながら このタイトルに間違いはないと自信を持った私である。(*^^)v

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○月25日 晴れ

貧乏人のおぼっちゃんは、物事をいつまでにがんばって仕上げようとか今日はこれとこれを片付けようとか全然思わない人である。目標をもつことや計画性には無縁のようだ。

初めての子どもが生まれたときに、「この子が産まれたから頑張って仕事をしようとか、この子のためにしっかりしようとは、思わんの?」と聞くと「思わん」と即答。おぼちゃんは、本当に自分が気持ちよく生きることだけを考えているようだ・・・いや、考えなど無く、したいことだけして生きているというべきなのかな?

だから時々、おぼっちゃんがやりたくない事をしなければならない事態に直面すると、パニックになっている。 もともと目の前にあるひとつのことしかできないので、2つ3つを同時にしないといけないときは、こちらが見ていて面白いぐらい動揺している。女の人は掃除しながら炊事しながら子どもの世話をしながら洗濯するなんて日常茶飯事のこと。2つ3つでパニックになるなんて考えられないけど・・・まぁ目の前のひとつのこともマトモにできないこともあるしね・・・

昨日獣医さんからネコの生態についての話を聞いた。ネコは今がおなかいっぱいで安全ならそれでいいらしいと言っていた。ストレスをためずに明日のことも考えずに今を生きているらしい。私は以前テレビでオーストラリアのアボリジニの人たちの生活の番組を見たことがある。アボリジニの人たちは、独特の絵を描いていてそれを諸外国に売る人から、アボリジニの人たちにとっては高額の収入を得ている。アボリジニの人たちは、そのお金をもらった日に何と全部使ってしまうそうだ。何年か先のためにお金をとっておくなんてことは考えないそうだ。宵越しの金は持たないということだろうか。

これだね、おぼっちゃんも。ネコかアボリジニかだね。ネコと暮らしていると思えば腹の立つ回数も減るかな?

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○月24日 くもり 強風

貧乏人のおぼっちゃんに、仕事でやる気を出させるには、どうすればいいのだろう?

朝早く起きて市場へ向かう。帰ってきて朝食をとり仕事を始める。早い時は3時間ぐらい一生懸命仕込みをする。そうすると、「オレの仕事は終わった・・・」と言う。

えっ? 

おぼっちゃんの仕込みは確かに終わったかもしれない。けれど商売というのは商品が売れないと意味が無いと思う。商品を並べただけで、おれの仕事は終わったというのは、おかしいんじゃない?

そうおぼっちゃんに伝えると、「でも、ここから先はオレの力ではどうにもならないこと。オレの出来ることは、終わったってこと」

う~~ん? ちがうでしょう・・・

『果報は寝て待て』状態じゃなくて、商品が売れるために、することはたくさんあるでしょう。それを考えないと・・・・

「え~そうかぁ。考えたことないなぁ。」

最悪! いくら私が走り回っても、これではねぇぇ (+o+) 貧乏まっしぐらである。

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○月23日 快晴

貧乏人のおぼっちゃんは、最近お酒に弱くなってきたみたい。

お年のせいでしょうか?

おぼっちゃんは、見た目が温厚に見えるので、お酒なんて1滴も飲めない人のように人様に思われている。が、実は大酒飲みである。缶ビール、(ビールと言って飲んでいるが発泡酒だったり第3のビールである。最近は諸事情で 《単に貧乏のため》本物のビールなんて飲んだことがない。お友達の家に誘ってもらえた時だけ本物のビールに出会える。だからビールに釣られて私が友達と会うときには、ちゃんと横にいる)焼酎、ワイン、日本酒、何でもこいである。

お酒に弱くなってきたみたいというのは、おぼっちゃんは、晩御飯を食べながらお酒を2時間ぐらいかけて飲んでいる。(年に1週間あるかないかの休肝日の時の晩御飯は10分で終わる)晩御飯の始まりには家族みんなが食卓に揃っているけど、気がつけば、おぼっちゃん一人食卓の前でしつこく飲んでいるか、意識不明状態で頭で船をこいでいるか、が常である。

日によっては、そこから立ち直り、自分で後片付けをして、よせばいいのに2階の部屋へレコードを聴きに行く。寝るのは1階の部屋なのに一向に下りてこない。そう、またも2階で意識不明。

電気はつけっぱなし、レコードは回りっぱなし、ビデオはとっくに終わりブルーの画面がシャーシャーいっている。もう、もったいないの一言に尽きる。

昨日も「どうせ寝るのに何で2階に上がってくるン? 下で寝たらわ、風邪ひくじょ」と私が注意すると、

寝たまま「わかっとう、わかっとう。偉そうにイヤラシイに言わんといて。」と、私に、はむかってきた。何なの? こいつは?・・・人間寝ぼけた時に本心が出ると聞いたことがある・・

今朝、おぼっちゃんに昨日こんなことがあったと言うと、

「オレ違うわ。それはオレと違う、誰か別の人間が言ったことじゃ。忘れてよ」だって・・

 

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○月22日 雨

貧乏人のおぼっちゃんの昔のことを思い出した。

子どもらが小学生と幼稚園児の頃、「離婚したらどっちに付いていく?」と2人が話してた。おっさんについていったら、おいしいごはんも食べれんし、全然しっかりしてないから将来が不安やなあとかいろいろ考えて私のほうについていくと言ってた。その後すぐ、おぼっちゃんも「おれも ついていく」と言ったので、子どもらに「そんなん離婚にならんでぇ、あほちゃうん」と言われていた。

子どもが幼稚園の時、遠視の眼鏡をかけていた。冬の夕方6時頃友だちを送っていく途中に、つまづいて大きな石(岩)に命中。眼鏡は粉々、その破片が目の周囲につきささっていた。急いで眼科に行き縫合手術を受けた。

おぼっちゃんは、いつものようにその日もお気楽にお酒を飲んでいた。後から手術室に飛び込んできて「だいじょうぶか? 痛くないぞ。がんばれ、がんばれ」と言ったかと思うと血だらけの子どもを見て気分が悪くなったのかその場にバタッと倒れてしまった。看護婦さんに「お父さんはこちらで休んでいてください」とベッドを用意してもらっていた。(~o~)はずかし~~い。

子どもは目の周りを10何針も縫ったのに痛いの一言も言わず泣きもせず立派だった・・・それに比べおぼっちゃんは何なの?病院の帰り子どもはちゃんと一人で歩けるのにおぼっちゃんには支えがいった。こんなことなら家で寝てくれてたほうが良かったのに・・・・・ホントに手が掛かる・・・

その頃家族で森林公園に遊びに行った。ものすごい斜面にアスレチックの遊具もあった。そこで遊んで、下の駐車場に下りていく途中のこと。先に駐車場に下りていたおぼっちゃんが、斜面の上に居る私と子どもらにそこから直接下りて来いと言う。殆んど直角のスゴイ斜面だから「危ないから無理」と言うのに「いける、いける。早く来い」と言う。絶対無理だから行かなかったら、おぼっちゃんが上がってきて「うわぁぁ、これ危ないわ・・下りれんなあ。やめとき」と言った。子どもは「言うことが違う」と呆れていた。自分が窮地にたった時におぼっちゃんが必ず言う言葉がある。

「ほなけん、言ようだろ。オレの言うことは信じたらあかんって」

もちろんこの日もこの言葉で締めくくられた。

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○月21日 快晴

貧乏人のおぼっちゃんは、子どもに最近よくネタにされている。

私が子どもに、

「ちゃんと出したものは片付けて。服も次から次から出さんといて。ゴミはちゃんとゴミの日に出して。ご飯終わったら机の上ふきんでちゃんと拭いて・・・・・

どうして、毎日毎日おなじことばっかり言わせるん? ちゃんとしてよ」

と言うと必ず返ってくる言葉は、

「おっさんの遺伝子がきとうから、しかたなーい。おっさんに言うて」だって。

最近、何を言っても自分たちに都合が悪いことは、『遺伝子が悪いから』になっている。

私の遺伝子って言わないとこが、子どももまんざら馬鹿でないということがわかるけど・・・・ネ! (~_~;)

で、私はおぼっちゃんに「遺伝子が悪いっていってるけど~」と言うと。

「いやぁ~。確かに悪いと思うゾ。けど、おれだけの責任じゃない。先代のご先祖様が悪いからオレも被害者だ。もっとしっかりした遺伝子が来てたらなァァ・・・・」

(゜o゜) ノーコメントです、私。

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○月20日 晴れ

貧乏人のおぼっちゃんに子どもが言ったこと。

「おっさんは、子どもの時、自分のお父さんやおかあさんに怒られたこと無いん?」

「ない、ない。 気持ちように遊んどった」

子どもが私にも同じ質問をしたので私は、

「すっごいきびしかった。気の短い父親には殴られたり蹴られたりした。父親自身が、出来ない事なのに躾は厳しかった」

それを聞いた子どもは、

「やっぱり躾は大事なんやなあ・・・ 躾が出来てないと、おっさんみたいになるんやなあ・・」と考え深げだった。

おぼっちゃんは、「はぁぁぁ?」「そうやなあ・・」と笑っていた。

それから子どもは、

「これからは私が、おっさんがきちんとした人になるように、しつけなおしてあげよう」と言った。

私がおぼっちゃんと20何年間暮らしてきた間、ことあるごとにイロイロな事を教え、やっとこの状態である。

人の言う事に耳を傾けるなんて殊勝な事はしない人だ。それがわかるのに私は多くの時間を費やしてしまった。。あ~もったいない。

今ではしつけなおすなんて、時間の無駄だと私は悟っている。

でもせめてもの望みを持って、これから子どもが、途中で挫折することなくおぼっちゃんを躾けてくれることに、私は、おおいに期待したい。

がんばれ~~子ども~~ ヽ(^o^)丿

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○月19日 雨

貧乏人のおぼっちゃんが、今朝 仕入れから帰ってきたときのこと。

「あれ、何? 気持ち悪い。見て見て」と花に水をやっていた私を呼んだ。

おぼっちゃんが指をさしていたのは、軽四の前輪タイヤの向こう側だった。黒いカバーの下から小さいしっぽと後ろ足がぶらさがっている。縞模様だった。

「うわっ。ネコで」私が言う。おぼっちゃんは、「どうするん? どうするん?オレは触れん」

それって私に取れってこと?

いつもそうだ。何か変なものや危ないものを見つけた時は、私を呼ぶ。壊れかけの電気やガス製品のボタンを押して爆発しないかどうかの時、知らない人が訪ねてきた時、ヤモリや蛇を見つけた時など・・・・私はアンタの爆発処理班じゃないぞぉぉぉ

以前子どもが小学生の時に朝、黄色い旗を持って横断歩道に立つ当番があった。子ども2人で幼稚園も含めて14年間ずっと私が立っていた。「サッカーの試合で旗持ってラインズマンしてるんだから、同じだろ。横断歩道で立ち」と後にも先にも、たった1回立たせた。そうしたら「こんなの落ちとった。」と言ってスズメの赤ちゃんを拾って帰ってきた。

あ~やらせなきゃ良かった・・・

その日から私はスズメのお母さんになった。知り合いの獣医さんにスズメの赤ちゃんの育て方を聞き、虫を捕まえたり、新鮮な葉っぱをつぶしたり、ミルウオームという動いて動いてしてる虫を育てながら、ちぎりながら世話をした。温度が大切なのでカイロやお湯をいれたペットボトルで調節もした。

拾ってきた張本人のおぼっちゃんは、「大変やなあ・・育つかなあ・・」と他人事である。触る事もしない。しないじゃなくて、できないんだけどネ。その後、スズメは無事に大きく育って、高い空へ飛んでいった。

おぼっちゃんは、「良かったなあ。スズメの恩返しは何かなあ?」と言っていた。宝のつづらをもらうのは、私だからご心配なく・・・だ。

こんなふうだから、今回のネコも私がするしかないだろう・・・軍手をはいて気持ちを落ち着けて、どうか死んでいませんようにと願いながら足としっぽに触った。

動いた!!

よかったあぁぁぁ  

「生きてるよ」と言ってふりむいたら、おぼっちゃんは5mぐらい後に下がって様子をうかがっている。 なんなのコイツは・・・・・まぁ いつものことだけどね。

生まれて40日ぐらいのこねこだった。きっと夜に遊んでいて、出られなくなったんだろう。怖かっただろうなあ。かわいそうに。黒いカバーの間から助け出すと同時に、ものすごいスピードで走って逃げた。でも本当に奇跡だと思う。間に挟まったまま、2時間ほど60キロぐらいのスピードで走っていたのに、また元のところへ無事に帰ってこれたんだから・・信じられないなあと二人で話した。

おぼっちゃんは、「気をつけて遊んでもらわんと困るなあ」と独り言を言っていた。

 (-_-;)

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○月18日 くもり

貧乏人のおぼっちゃんは、質問に2秒遅れで答えるのを得意技としている。

子どもに「この漢字何て読むか?」と聞かれて私が答えてる後を2秒遅れで、ついて言う。何においても1番先には決して声を出さない。答えに自信が無い、もしくは知らないのに知っているということを誇示したいようだ。時々私は、正解を知っていてもわざと違う答えを言ってみる。フライングである。するとその通り2秒遅れで言うおぼっちゃんの声が聞こえてくる。

「わーい。マネしぃ」と子どもに笑われている。

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○月17日 晴れ

貧乏人のおぼっちゃんは、椅子に座って今日も古本の手入れをしている。

「ここが人通りの多い繁華街なら本を並べて古本屋をするんだけどなあ」と寝ぼけた事を言いながら・・・

来週四国最大のフリーマーケットにCD、LPレコード、古本を持って出店する。いよいよである。さあ何枚何冊売れるかな? ドキドキものである。 

100円コーナーを作ろうかな、3枚500円にしようかな、Gジャンに描いた絵も持って行こうかなと次々と案が浮かんで、おぼっちゃんは楽しそうに準備をしている。だが問題は、お客さんがついてくるかどうかなんだけどね。(~_~;) 

おぼっちゃんの回りに積まれた半端じゃない数の本を見て私は思う。こんなにたくさんの本を読んでる割に、おぼっちゃんに本の内容を聞くとどんな本だったかなあと思い出せないし、世の中の常識にも疎い。それに読めない漢字が多すぎる。(漢字を飛ばしてひらがなだけ読んでるのでは?と思うくらい) いったいおぼっちゃんが読んだというこれらの本の内容はどこへ行ったのだろう。

最近、流行りの『脳』の本をよく読んでいたけど、これまた何を聞いても答えが返ってこない。 「はっきり言って無駄なんじゃない?本を読んでること。なんにも頭に残っていないんだから。もう読むの辞めたら?もったいない」と私が言うと、

「それ言われるのが一番つらい。お金がもったいないとか、時間がもったいないとか言われるのは何ともおもわんけど、頭に残ってないっていうのがキツイなぁ。けど、ほんまに読んだはずなのに、みなどこに消えたんかなあ・・・?」  だって。

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○月16日 雨

貧乏人のおぼっちゃんは、知ったかぶりをする。

内容をきちんと把握していないのに、子どもたちの会話に、入ろうとしてくる。

少し前、ジャニーズのグループの一人が、留学(?)から帰ってきたニュースを子どもより早く知ったおぼっちゃんは、子どもに

「帰ってきたな。ジャニーズの一人」

「え~何?だれのこと?」

「グループの?」

「わからんよ」

「若いグループの一人、そうそう カツーン

惜しい・・・おぼっちゃん。正解は KAT-TUN(カトューン)だよ。

亀田兄弟とお父さんがテレビに出演していた。私は、亀田兄弟の3人の区別がつかないので、

「どれが兄さん?」と聞くと、

おぼっちゃんが、「これが、カメぞ」と教えてくれた。

子どもが言った。「みんなカメじゃ」

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○月15日 晴れ

貧乏人のおぼっちゃんは、サッカーが一番好きだけど、読書と音楽も大好き。おかげで、おぼっちゃんの部屋に入りきらない本やLPレコードが家中に散乱している。全部の本やレコードを俺の部屋に置いてると床が抜けるかもしれないと他の部屋に持ってくる。でもこれはおぼっちゃんのちょっと考えた言い訳で、決して床は抜けないと私は思っている。

LPレコードが2500枚ぐらい本や雑誌が2000冊ぐらい、CDが2~300枚ぐらいかなぁ?ものすごい量である。殆んどが中古で買った物だから、安いもんよと本人は言う。でも、子どもからは、「中古で買ったとか、1冊100円だから安いとか言うけど、100円でも1回に10冊も買ったり、しょっちゅう買ったりするんは、無駄遣いなんじょ」と鋭く指摘されている。

わたしたちが住んでいるところも、もうすぐゴミ収集の有料化が始まる。ゴミを出すのにお金がいるなんて古いおばあちゃんが聞いたらお墓の下でビックリすることだろう。おぼっちゃんが好きで集めたこれらのもの。おぼっちゃんがあちらの世界へ行った後、私に整理が回ってくるなんて考えただけで、オゾマシイ・・・・・ここは是非ともキレイにお片づけをして、後に残るものに迷惑をかけないで頂きたい。できることならゴミ収集の有料化が始まる前までに・・・・・

この思いが通じたのか、おぼっちゃんがフリーマーケットでレコード、CD、本を売ると宣言した。   

『やったぁ!!』

5月の末に大きなフリーマーケットに出店することにした。売るもの売れないものの分別、値段の表示と少しずつ準備を開始した。部屋の大部分が出店する品物で溢れてきた。品物をよけながらの生活を強いられてはいるが、ここは整理のための準備段階と我慢するしかないだろう。

その前に運よく小さなフリーマーケットに参加できることになった。おぼっちゃんは、予行練習になると言ってやる気満々で出店した。朝早くから何箱にもなった荷物を会場に運んで開店を待った。本1冊100円、レコード、CD1枚300円。お釣りにも困らないように小銭も用意した。その横で私は、生活用品や娘の不用品を並べた。

開店と共に他の店や私の店の品物は、どんどん売れていく。が、おぼっちゃんの店はというと、LPのジャケットを眺めたり、本やCDを手に取る人はいても、売り上げには結びつかない状態。娘にも「お客さんにはニコニコ笑顔で感じよくしていないとダメ」とダメだしをもらっていた。

おぼっちゃんは、「売れない店の店番は自分の店で慣れているけど、やっぱツライなぁ・・・」と言いながら 2時間を過ごした。結局、レコードは、ゼロ。本は1冊、CD数枚で合計1500円の売り上げだった。場所代が1000円必要なので・・・・・おぼっちゃんにとっては、先行きの暗い予行練習になってしまった。 

やはり人間、普段しないことをすると ろくな事はないというのは、当たりかも・・・

楽天的なおぼっちゃんが、ちょっとシュンとして古本の手入れを今日も続けている。

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○月14日 晴れ時々くもり 

貧乏人のおぼっちゃんは、いい加減である。

物事を最後までやり遂げないことが常である。私に「何で最後まできちんと片づけれんの? 一つの事をきちんと終わらせてから次のことをしてよ」と子どもに言うのと同じことを毎日何回も言わせる。子どもは、素直に言う事をきくが、おぼっちゃんは違う。「また、怒られた♪♪ しようと思うけど、すぐには、できん。まぁ長い目でみてよ」と言う。

でも、言うだけ・・・・何十年も暮らしているけど、ちっとも進歩が無い。おぼっちゃんの頭の中には『反省』という言葉が完全に欠落している。

前に家族で話していたときのこと。子どもの一人とおぼっちゃんは絵を描くので、公募展に出品することがある。おぼっちゃんは自分の作品が入選しなかった時に「何でコレが入選せんのだろう。おかしい。審査員に見る目が無いな。」と言う。子どももおぼっちゃんの遺伝子を見事に引き継いでいて「私のセンスがわからん審査員やなあ・・」などと同じことを言っている。恐ろしいコトである・・・それを聞いていたもう一人の子どもが、「普通、入選せんかったら、どこが悪かったか反省して、次の作品に生かして頑張るんだろう。」と言った。すぐに、おぼっちゃんが答える。「そりゃあ、悪かったらなおすぞ。けどオレのこの作品どっこも悪くないもん。この素晴らしい作品を落とすのは審査員がおかしいってこと」

はぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・  どうしようもない・・・

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○月13日 くもり

貧乏人のおぼっちゃんは、サッカーが大好き。

メキシコオリンピックで日本(釜本選手がいたらしい)が、銅メダルをとった時にサッカーを知り、高校生でサッカー部に入って以来ず~~~っとサッカーを続けている。(ちなみに就職もサッカーがうまいということだけで決まったらしい。よき時代だったねぇ)

30歳代の時に、400歳サッカーをやっている人を見て「体も動かんのに40歳になってまでサッカーやしたくないわ」と確か言ってたのに・・・・・「オレがおらな、このチームは勝てん」と大きいことを言いながら50歳代の今も日曜日にはサッカーの試合に出かけているし、週に2回はマイグランドと名づけた河川敷でボールを追いかけている。そこで新しいフェイントやトラップをあみ出しているようだ。「オレが考えた、ロナウジーニョもまだしてない世界初のフェイント。絶対イケる。見てくれ」と、ご丁寧に家の中で家族に見せてくれる。 一体こいつは何歳なんだ(~_~;)

おぼっちゃんは、何度も言っているように自己中心である。サッカーにおいてもそれは変わることはない。40歳代は、ユニフォームのパンツが黄色、50歳以上は赤色という決まりがある。おぼっちゃんは、とっくに赤色のはずなのに黄色の時から「黄色や はけるか、かっこ悪い。ユニフォームの色にも合わんし」とおっしゃって未だに白色、ポジションはとにかく真ん中。1番イイ場所を誰にも譲らない。「バックに行ってくれ」という声にも絶対に反応しない。このぶんでは、ゴールド色のパンツをはいてもゴールを狙うのだろう。

国際交流のサッカーチームで、外国の人とも一緒に試合をしている。去年までは20歳代の人たちとのリーグ戦にも参加していた。おぼっちゃんは、サッカーが好きなだけあって本当によく動く。だから見かけよりも若く見える。                       

大学生の人が「何歳ですか?」と聞くので「何歳に見える?」と私が聞き返す。「30歳代かなぁ?」と言ってくれる。おぼっちゃんが、気をよくして「53」と言うと、年を尋ねた人は必ず「え、え~~~~」と後ろに3歩は、下がる。「僕のお父さんより上だぁ」と言う人がほとんど。この場面はいつみてもおもしろい。絶対にウケる。外国の人も同じリアクションをする。やはり笑いに国境はないようだ。だから外国人の友だちはチームに新しいメンバーが入ってくる度に、おぼっちゃんの横で「この人何歳と思う?」と、おもしろがって聞いている。

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○月12日 大雨

今日は大雨だった。貧乏人のおぼっちゃん曰く、「雨や寒さに弱い店だから、今日はあかんなあ」

おぼっちゃんは、スゴイ。何でも自分以外のせいにする。

外国人の友だちに「He sells fish. He is selfish」と言うとスゴク受ける。(*^^)v

雨や雪が降らなくてお客さんが来ない時でも、「オレは一生懸命働いてるんだけどお客がついて来んのよなあ、こんなイイ品があるのになあ、どうしたんだろう?」

昨日なんてビックリ!! 前日に左手の中指に棘が刺さったと言って針で棘を取っていたけど、取れなかった。昨日は棘が刺さっていたと思われる下の方がプツっと腫れていた。その横には水泡が破れたような痕があった。私は、棘が刺さったと思ったところは間違いで隣りだった、水泡の痕みたいなのは水でふやけて何かでこすれただけだろうと言った。しかし、おぼっちゃんの考えは違っていた。「エイリアンじゃ。オレの体にエイリアンが侵入してきた。大変じゃ」・・・・・・(゜o゜)

体じゃなくアンタの頭はとうにエイリアンに征服されとるよ・・・

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○月11日 晴れ

貧乏人のおぼっちゃんが、久しぶりにピンチになっている。

インフルエンザが流行ってたころ、おぼっちゃんも人並みにかかりかけた。うつされては大変なので、即病院に行ってもらった。診断も“インフルエンザかも?”というおぼっちゃんの性格と同じで曖昧であった。

異常行動で飛び降りても30cm、犬小屋に頭ぶつけるだけだと子どもに言われ、有名な薬を飲んだ。おかげで高熱も出ずに風邪は治った。体が元気な時でも一人で何もできないのだから、寝込まれた時のことを想像するだけでも・・・おそろしい~おそろしい~   たみふるさまさまである。

問題はこの風邪ではなく何十年ぶりかに病院に行って高血圧の心配があると診断された事。上が180、下が140ぐらいあって、先生が驚いてもう1度測った。それでも同じ数値だったらしい。病院から帰ってきて、インフルエンザよりも血圧の数値にびっくりしたと話してくれた。

もちろん私もびっくりしたが、病院に何十年ぶりに行ったのと一人で行ったのとで、ドキドキして上がったとすぐに思った。そう、おぼっちゃんは一人で病院に行った事がない。診察の手続き、先生への病状の説明、薬の受け取り、支払い等、今まで全部私がしてきた。何故自分にやらせないのかと思われるだろうが、本人に任せると1日で終わらないことが目にみえてるから・・・・・

昔、子どもが病院に行かないといけない状況の時、おぼっちゃんに連れて行ってと頼んだことがある。おぼっちゃんは、「え~~、困る。病院で何て言うかわからんし・・・」と例のごとくスッペラコッペラ言い出した。それを見てた当時幼稚園児だった子どもに、「おとうは、なんにも言わなくていい。私が全部しゃべるから。連れて行ってくれるだけでいいから」と言われていた。その言葉を聞いて、おぼっちゃんは、「いやあ、それもお医者さんの前でかっこ悪いしなあ・・・」となり結局私が行くことに・・・

話をもとに戻して、家で血圧を測ってみると上が140、下が96のちょっと高めカナ?日曜日ごとにサッカーの試合をして、平日は週2回ぐらい自主トレをしているし、自分中心に生きてるからストレスはゼロ。なのに血圧が高いってことは、原因はどうみても酒の飲みすぎ・

知り合いからの忠告で血圧が正常値を示す時だけお酒を飲めることに決めた。血圧計は子どもが小学5年生の時に「これからは健康に気をつけないといけないから誕生日のプレゼントに血圧計を買って」とせがまれて買った物だ。『私の血圧計だから勝手に使うな』という子どもに1回10円のレンタル料を払うことで合意し、夕飯の前に毎日血圧を測っている。

お酒をおいしく飲む為に仕事もサッカーもしていると公言しているおぼっちゃんにとって、これは最大のピンチである。血圧の数値が140を超えるときは、禁酒確定。140を超えても1日ぐらい大丈夫だろうと飲もうとしたから、「どうぞ、どうぞ好きなだけ飲んで、スッとあちらの国へ行ってください」と嫌味で返した。それからは1度測って高かったら、学校のグランドを走ってきて血圧を下げてから「これでだいじょうぶ」とお酒を飲んでいる。そこまでして飲みたいか・・(~_~;)                                                                                                 

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○月10日 くもり

貧乏人のおぼっちゃんは、前にも言ったけれど プラス思考の塊のような人である。

たとえば、午前中の店の売り上げが芳しくない時は、「午後からお客さんが来てくれるから大丈夫」、午後も売り上げが悪いと、「また明日がある」と言う。明日も駄目だったらと聞くと「あさってがある」

「疲れた顔に見えるよ」と私が言うと「遊びが足りんのやなあ。もっと遊ばなあかんなあ、遊んで元気にならななぁ」と返す。

私が、あれしてこれしてと頼んでも、自分がやりたいと思わない時は「今日は、腰が痛い」とか「ちょっと体の調子が悪い」とか言い訳をする。天気予報が当たる確率ぐらいで、おぼっちゃんが用事をしてくれても 何か一つ忘れてたり、とばしたりしてマトモにできたことがない。で、私が怒ると「まぁ、長~~い目でみてよ」と言う。私の言ってることをちゃんと聞いているのかと尋ねると「頭の中の許容量は決まってるから、これ以上は入るスペースが無い」とおっしゃる。

また私が理詰めで話をした時に、自分の旗色が悪くなると返事をしなかったり、話題を変えたりする。子供の大事なことを話しているのに、突然 夕張市の財政のことや亡くなった芸能人の名前が出てくる。

毎日こんな状態では、呆れて黙るか笑うしかない。

おぼっちゃんのプラス思考について学ぶべき点はあるのか考えてみた。おぼっちゃん自身は、ポジティブにいこうなんて考えてるはずも無く、ただ本能のままスッペラ、コッペラその場しのぎで言ってるだけ。

ということは、単におぼっちゃんが嫌な状態のままいることが面倒くさいのと、嫌な原因をすぐ忘れてしまうから・・・・別の言葉で言えば持続力の無さと健忘症とからくるもの、プラス自己愛かな?

私、プラス思考じゃなくてもいいわ・・・(*_*)

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○月9日 雨

子どもたちが小さい頃は、貧乏人のおぼっちゃんのことを「おとう」と呼んでいた。

が、いつのまにか呼び名は「おっさん」になっている。

おぼっちゃんは、おっさんと呼ばれることが好きではないようだが、「おっさん」と呼ばれれば「何な~」とちゃんと返事をしている。呼ばれれば返事をするという挨拶の基本は身につけているようである。

一度だけ「おっさんと呼ぶな」と言ったことがある。いろいろな人が集っての美術展覧会におぼっちゃんの作品と子どもの作品とを搬入していた時のこと。おぼっちゃんと子どもが二人で大きな台車に作品を載せて運んでいると前方の作品に当たりそうになったので、子どもが「おっさん危ない!!」と叫んだ。すると前方にいた男の人が慌てて飛びのいた。そしておぼっちゃんの方を向いて、けげんそうな顔をしていたらしい。きっとその男の人は、子供に何て口の聞き方させるんだ、躾がなってないとおぼっちゃんのことを思ったに違いない。まさか、子どもが自分の親のことをおっさんと言うとは思いもしないだろうから・・・・・

その後おぼっちゃんは展示場の片隅で、「人がたくさんいるところではおっさんと呼ぶな、他の人がびっくりするから」と子どもに言っていた。  (~_~;)

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○月8日 晴れ

少し前に、普通の人が当たり前にできることを朝丘雪路さんに挑戦させるといった番組が放送されたらしい。

コンビ二で書類のコピーをとって、切手を貼って郵送する。

コインランドリーに行って洗濯をする。

ATMでキャッシュカードを使ってお金を下ろす。等・・・

朝丘雪路さんが、ハチャメチャなリアクションをして笑いを誘うようである。

それをお酒を飲みながら見ていた貧乏人のおぼっちゃんは、私に朝丘雪路がめちゃくちゃで、すっごいおもしろかったんやけどなあ、笑うに笑えんかったと言った。「テレビ、見よったらオレにもできんことばっかりで、あれっ?あれっ?って。これは、笑えんなあと思った」って。その後は、笑う番組にもかかわらず真剣に見たらしい。

そう、おぼちゃんもコンビ二でコピーをとったことがない。コインランドリーに行ったこともない。もちろんATMにも・・・・付け加えて言うならレンタルビデオ屋さん、銀行、ファーストフード店、役場関係・・・これらの所と関係を持たずに半世紀生きてきている。

とにかく新しいものが嫌いで、たとえば音楽もカセットテープからCDに数年前にやっと変わったところ。でも、その間に世の中はCD→MD→DVDやipodと進化している。信じられないと思うけど、電話がかかってきたときには「内線?外線?どっちのボタン押すん?」と毎回聞くし、ファクシミリも未だに送ることができない。ビデオの録画予約も成功した事がない。(まだビデオデッキが壊れない)パソコンなんて遠い遠い・・夢のまた夢である。本人は新しいものが嫌いと豪語するが、子どもには、「自分が覚えられない言い訳だろ」と切り捨てられている。

話を元に戻すと、朝丘雪路さんは本当の本物のお嬢様で俗世の事に疎いだけ、しかし、おぼっちゃんは、世の中のことを知らないただののんき者。ゆえに貧乏人のおぼっちゃんである。

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○月7日 くもり

天気がとても良かったので、貧乏人のおぼっちゃんのふとんを干した。

物干し竿に掛けて、ふとんをたたくとスゴイ埃がでてきた。

「たたけば埃がでる」って言葉をすぐ思った。ふとんの持ち主もたたくと、こんな風にでるかなあとも思った。

おぼっちゃんに「ふとん干してあげたよ。たたいたら、ものすごい埃が出たよ」と言うと、「お~~オレは誇り多き男なんかなあ・・・本人は誇りを持ってるとは思ってないんやけどなあ・・・」

なんでぇ~~ どうして埃を誇りとすぐに受け取れるのだろう。

おぼっちゃんは、正真正銘 物事を前向きに受け取るようである。

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○月6日 くもり

晩御飯のあと家族でテレビを見ていた。

突然、貧乏人のおぼっちゃんが、「漫才のボケとつっこみの、つっこみの方は頭が良くないとあかんのぞぉ。知っとるかぁ?」と言った。

子どもらは「そんなん 知っとるよぉ。当たり前でぇ」「つっこみが、ボーとしてたら話がすすまんだろう」「頭いるん わかっとるで、今頃なに言よん」と答えた。

私がおぼっちゃんに「いつ、そのことに気がついたん?」と聞くと

「最近、ちょっと前に・・」だって・・・

おぼっちゃんは、マイペースでボーとしている。

言うまでもなく私や子どもらにいつもつっこまれている。

だからこの会話の時も、みんなに口を揃えて

「ほんまのボケやなぁぁ。」と言われていた。

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○月5日 くもり

貧乏人のおぼっちゃんは、毎日 気ままにのんびり暮らしている。

店の商品が売れなくても、「今日はここまでにしといたろ、また明日がある」なんて吉本新喜劇のようなせりふを言って1日を終えている。

うすうすは気付いていたが、おぼっちゃんに「努力」とか「反省」とかいう言葉は、無縁のようだ。

私は、図書館で「ストレスを溜めない方法」というような題名の本を見つけて読んだ。

ストレスを溜めない生活は、次のようなことを守るといいらしい

●早寝早起きをする ●適度な運動をする ●昼寝をする ●好きな音楽を聞いてリラックスする ●魚、野菜の多い食事をとる ●趣味を持つ ●嫌な事をしない ●時間に追われない・・・・・等

私は本を読み終わって、あれっこれってどっかで目にしてることだよねぇって思った。

そう、おぼっちゃんの生活そのものが これだった。全くこの通り、見事に生きている。

私は、わざわざ図書館で本を借りて読む必要なんかなかったみたい。

そう言えば何年か前に、おぼっちゃんは私に聞いたことがある。

「なあなあ、ストレスって何だろう?」 って。 (~_~;)

おかげで私は、毎日ストレスが溜まっていく・・・・

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○月4日 晴れ

貧乏人のおぼっちゃんと私は、小売業で生計をたてている。

ここのところスーパーマーケットや大型店舗が、いたるところにできて、どうにか立っている状態の店に、追い討ちをかける。

子育ても折り返し地点まで来ていないのに、このままでは途中棄権になってしまう。

私は、店が終わった後、パートに出ようかと本気で思う。

このことをおぼっちゃんに言うと、「店のあとに働くのはキツイと思うぞ。でも、がんばれよ」

えっ?  人ごとのような答えが返ってくる。所詮おぼっちゃんは、自分のことしか頭に無い。

「自分は、働きに行こうとおもわんの?ほんまに、お金 ないよ」

「おれは、もうすぐ年金もらう年が来るのに・・・今さら 働きには いけんな。 体が、動かんし・・」

そんな はずはない。おぼっちゃんは、毎週日曜日はサッカーの試合に出て行く。日曜日の試合のためにと週に2回は運動場でボールを蹴っている。体がついていかないとは、どのお口が言っているのだろうか・・・

そして おぼっちゃんは続けて言った。

「オレは、真面目に精一杯働いている。これ以上は、無理。こんなに働いているのに、お金が足りないのはおかしい。きっと、この家には 貧乏神が住んでいるんだ。貧乏神を追い出さんと・・・部屋のどこに隠れてるんだろう・・・」

はぁぁぁあ・・・

どうしようもない。(゜o゜) 目が点である。

この家には、貧乏神だけでない、疫病神も同居していると私は心の中で思っている。

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○月3日 雨

貧乏人のおぼっちゃんは、海岸へ流木を拾いに行く。

理由は流木で作品を作るのが好きなのとタダだから。

そして、おぼっちゃんは流木を拾いに行く時に、

「海岸のおそうじボランティアに行ってきます。」と必ず言う。

他人さんは「立派な人だねぇ。素晴らしいねぇ。」とおぼっちゃんの言葉を真に受ける。

おぼっちゃんは、他人さんからの好感度が、すこぶるいい。

そして海岸をキレイにしてきたと言って流木をたくさん拾ってきては、そこいらに何年も置きっぱなしにするので、「いい加減、処分して~」と私は時々切れる。

で、おぼっちゃんは、中途半端に片付けを始める。

でも今回東急ハンズに行ったのが、私にはマズかった。

東急ハンズでは、流木に何千円もの値段がついていた・・・・当然のごとく何千円もするものは捨てられない。買う人がいてこその値段なのに、おぼっちゃんにはもう、流木が金の延べ棒のように見えるのだろう。

おぼっちゃんは、今まで以上に流木拾いに精を出すこととなった。

(ーー;)

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○月2日 晴れ

貧乏人のおぼっちゃんは、絵を描いたりオブジェを作ったりすることを趣味にしているようだ。

ようだ・・・というのは、

観察していると、毎日描いているかと思えば何ヶ月も描かなかったりするからだ。

途中で行き場を失い作品になれずにいる作品が部屋には山と積まれている。

たまに私が、「この間描いてた絵は完成した?」と聞くと

「さぁ、そんなんもあったなあ。今は違うことしてるから。」

おぼちゃんが持続性にかけているということは、確かだろう。

最近は、骸骨を作品にしているみたいで、小さな庭に拾ってきた流木を干してある。

おぼっちゃんいわく、骨に見えるような これといった流木を探すのが難しいらしい。

ある日、愛犬クロがおぼっちゃんの大切な流木を前足で上手にはさんで噛んでいた。

「クロが流木噛んでるよぉ」と教えてあげたら、飛んで来て「コラッ!オレが一生懸命海岸で拾った大事な流木を噛むなんて・・・けどクロは、ふつう木は、噛まんなぁ。ということは、この木が骨に見えたということか。うーん。犬が骨と思ったぐらいだから、うん。コレを骨として作品に使おう。」

変に納得したおぼっちゃんは、クロに「これは?これは?」と流木の選別をさせていた。

かわいそうなクロ・・・

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○月1日 くもり

1月は貧乏人のおぼっちゃんの誕生日がある。

誕生日が近づいていた去年のこと。

「オレの誕生日は、おすぎかピーコかどっちかと おんなじ日なんだ。どっちだったかなぁ?」

と、真剣に考え込んでいた。

・・・・・・・・・?

「おすぎとピーコは、双子だから誕生日は同じ日です」と私が言うと、

「あ!!」

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はじめまして

ブログに初挑戦です。

私が連れ合いの考え方に呆れて友人に嘆くと、友人は必ず笑います。

もちろん私も笑います。・・・というより笑うしかないんですが・・

私の気分が良い時は、あ~そんな考え方もあるんだなあと余裕で受けとれますが、

そうでない時は、『何なのこいつは~~』と思うことになります。

そんな消化不良の状態のままでは体に良くないので、話のネタとして1週間に1度友人に披露しています。

私がHPを作った時に友人が、「HPを見続けてもらうにはブログを書いたほうがいいよ。ダンナのこと書いたら?」と教えてくれました。ご丁寧なことに「貧乏人のおぼっちゃん観察日記で書き」と題名まで付けてくれました。

私の住んでいるあたりでは、お金が無いうえに、社会のことにも疎い男の人のことを、『貧乏人のおぼっちゃん』というみたいです。

ちなみに命名してくれた友人は、昔から『貧乏人のお嬢ちゃん』と呼ばれていたそうです。

『貧乏人のお嬢ちゃん』に『貧乏人のおぼっちゃん』のことを話していた私自身は大丈夫なのかなぁと不安がないわけではありませんが、とりあえず ブログに挑戦です。

ヨロシクお願いします。

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