"May I take your picture with me? "
これは、 貧乏人のおぼっちゃんが言える唯一の英文のフレーズだ。
今を遡ること40年前、おぼっちゃんが高校生だった頃。
修学旅行で日光 華厳の滝に行った時、カナダから来たキレイな若い女の子が居たそうだ。
自分の住んでいる田舎では外国人に出会うことは珍しく、まして同年齢ぐらいの女の子など見たこともないおぼっちゃん。
すぐに、ESS部(学校のサークル・部活動の英会話部、英語研究会など (English Study Society, English Speaking Society) の略称。) に所属していた同級生に「一緒に写真を撮って欲しいって英語で何て言うか教えろ」と言って、聞き出したのが この"May I take your picture with me? "なのだ。
16、7歳の男の子が、外国人の女の子と写真を撮りたいと思えば、今までどんなに勉強しても覚えられない英文を一瞬で覚えることができるようだ。邪まな気持ちって本当にすごいんだなあって思う。
最近は、今言ったことでも忘れるおぼっちゃんなのに、このフレーズだけは、いつでも水が流れるように滑らかに口から出てくる。不思議なものだ。どうせなら、もっと役に立つ英文を覚えておけばよいのにと私は思う。
しかし、人間長く生きていると たまに予想外のことにも巡り合うようだ。3週間前U.S.Aカリフォルニアの女子高生が、知り合いに連れられて家に来たのだ。
おぼっちゃんは、得意技のHiとO.Kを駆使し、私と子どもは、カタコトの英語で会話を楽しんだ。そして、一緒に写真を撮る事になった。
なんと、出番が・・・・・やってきた。
おぼっちゃんのワンフレーズが40年の時を越え、再度まさかの女子高生に使うことになるとは・・・・
おぼっっちゃんは、笑顔で彼女に、
"May I take your picture with me? " と話しかけた。
その後 おぼっちゃんは、「まだ錆びてないなぁ、 オレの頭。」と、私には到底理解できない自慢を口にしていた。